日別アーカイブ: 2015年8月13日

富士や鈴鹿を30分サル走りするためのネタ

試乗車、楽しみにしています

と言うメール、大変ありがとうございます。

その前に、まず、富士でテストしてみたいことが山積みです。

弊社のエンジンオイルクーラー、デフオイルクーラー、PSFクーラーは
既に実績を出していますので、引き続きパフォーマンスの確認です。

2台目の借り物Z34は、もっとお客様目線で行こうと思っています。

エンジンオイルクーラー、デフオイルクーラー無しで富士や鈴鹿を
走り続けることは不可能です。

そりゃ、2ラップくらいはできるでしょうが30分サル走りはムリです。

次に水温の検証です。

弊社のフロントバンパーとドライカーボンボンネットの組み合わせでは、
390RSでも、富士を30分X2でも水温は全然だいじょぶでした。

ただ、フロントバンパーはともかく、弊社製ドライカーボンボンネットを
広くあまねく推奨していくのもいかがなものか? と言う葛藤はあります。

高いですから・・・・。

それでも、水温が上がり気味になって安易にラジエター交換に踏み切るより
ずっと弊社のドライカーボンボンネットの方がメリットが多いんです。

今回は弊社製ドライカーボンボンネットのご案内ネタでは無いので、
そのあたりは、また改めて報告させて下さい。

冷却系の不安を解決した所で、サスペンションだ、デフだってなりがちです。

そりゃ間違ってはいませんが、優先順位がちょいと間違っています。

30分サル走りをするためには、ブレーキパッドとフルードは必須です。

もちろん、弊社のブレーキシステムの方が圧倒的なパフォーマンスですが、
やはりお客様にポンポン推奨できるような価格帯ではありませんから。

エンドレスさんのご協力によりまして、純正キャリパーや純正ローターで
イロイロと引き出しを作っていくことになっております。

そのためにも、2台目の借り物Z34は大活躍の予定です。

以前にも少しご紹介させて頂きましたが、師匠国政氏がタスマニアラリーで
実証下さいました非売品のスペシャルパッドまで、弊社では手に入ります。

今回はブレーキのハナシでは無いので、この辺で終わりにしておきます。

え? じゃ、さっきから何のハナシ?

今日の本題は

クラッチがパンクすると言われているおハナシ

です。

過去5年以上の開発日記史上、初めて言及することになります。

それくらい慎重に進めて参りました。

過去5年で、クラッチトラブルに見舞われた弊社のお客様は30名以上です。

ほとんどがディーラーの保証で修理をしました。

初期の頃は、弊社のお客様にも立て続けに起きたトラブルでしたので、
交換した「パンクした」と言われていたオペレーションシリンダーを
いつもお世話になっておりますAP Racingに持って行きました。

目的は、Z34用のダイレクトレリーズを作ってもらうことでした。

天下のAP Racing製ならだいじょぶだろ、と思っていましたから。

クラッチのオペレーションシリンダーがパンクする~~~???

イギリスまでオペレーションシリンダーを直接持って行った時に、
担当者が思いっきり懐疑的な表情をしたのを今でも憶えています。

で、ものの2週間程度で連絡が来ました。

オペレーションシリンダー、なんも悪く無いよ

????????

エッ?? どゆこと???

担当者が言うには、

そんなんでカンタンにパンクしたらリコール問題だぞ!!

そりゃそうだ・・・・。

そもそもAP Racingと言うイギリスの会社は、ブレーキのプロ集団
Lockheedとクラッチのプロ集団Borg&Beckと言う2社が
統合してできた会社だと、説明を受けたことがあります。

AP Racingからは、当時、既に数種類のダイレクトレリーズの
オペレーションシリンダーが販売されていました。

マスターシリンダーも数種類、販売されています。

ブレーキ同様、クラッチもスペシャリストです。

AUTO SPORTSって雑誌がありますね。

F1のチームや、WRCのワールドラリーカーが、どの部品を使っているかを
紹介する記事が、1年に一回くらい載せられます。

ブレーキに関しましては、APとBremboが同じくらいのシェアですが、
クラッチに関しましては、圧倒的にAPです。

そのくらいのクラッチスペシャリストの判断です。

その時に、イロイロと教えてもらいました。

で、その惜しみないノウハウで弊社もイロイロと試してみました。

クラッチトラブル、その後、弊社では一切起きなくなりました。

それでもさらに上を目指して開発してきた部品があります。

クラッチトラブル回避キット

ですね。

オペレーションシリンダー、

日産純正で充分です

今のところですが。

ダメだったりして・・・。

社外製にお取り替えをしてみたいと言うお客様もタマにはいらっしゃいます。

そこはお止めしませんが、エラく乗りにくくなる製品も多かったです。

弊社お得意様のOO様、とても後悔しております。

施工したのは弊社ではないんですけど、弊社がサッサと対策キットを
出していれば、と言う申し訳無いキモチはあります。

MTの脱着、クラッチフルード交換、エア抜き、高く付きますから。

弊社のクラッチトラブル回避キット、部品で15,000円程度です。

取り付け工賃なんか、弊社では5,000円です。

実は、数名のお客様が既にお取り付け下さいましてあっちゃこっちゃを
サル走りして下さっています。

こんなこと書いちゃうと、総攻撃喰らいます。

オレのは~~ (#`Д´)ノノ┻┻;:’、・゙

す、すいません。

最終仕様変更中です。

一般販売前に、必ず弊社のお客様にご案内差し上げますから。

画像出すと、

その手があったか!!

って、カンタンにパクることができます。

それでも気になって待てない!! ってお客様。

9/5、6のスーパーオートバックス千葉長沼さんのイベントで、
一般販売前のプロトタイプの現物を展示する予定です。