去年、M田様のEGを弊社で手がけさせて頂いて以来、H野様、D様、S下様
T村様のEGを完全自社開発EG部品で完成させて、現在は弊社でK山様の
390RS NEOを組み上げています。
次にM長様、E谷様も390RSNEOをお待ち下さっています。
弊社で製作したEGと従来のEGの最も大きな差はスムーズなフケ上がりです。
これは弊社でもとても嬉しい誤算でした。
弊社もどんどん経験を積んでVQ37と言うEGの特性やクセを掴んでいます。
従来からの変更で最も弊社が腐心したのがバランス取りです。
ホンモノのレーステクノロジーでバランス取りが施されたEGの不気味な程の
アイドリングの静けさとフライホイールを軽量化したくらいじゃ到達できない
パワーが付いてくる真のフケ上がりが手に入ります。
Z34も2009年に登場して以来10年です。
20万キロオーバーのお得意様もいらっしゃいます。
適切なメインテナンスを弊社で担当させて頂いておりますのでまだまだ
このまま30万キロも行けそげです。
ところがです。
EGブローと言う悲しい憂き目に遭遇した人もちょくちょく出てきました。
サーキットガンガンで10万キロあたりでブローする分には諦めが付きます。
いくらサーキットガンガンでも走行がそれ程でもなくてEGブローするのは
ナニか原因があります。
で、弊社では経験を積んできたところある仮説に到達しました。
まず、EGブローには大きく分けて3つの原因に分類されます。
オイル管理
電気的要因
機構的要因
まずはオイル管理ですが油温130度、水温110度、だいじょぶなように
現在のEGはできているらしいってハナシです。
しかしEGを開けてみると確実にアルミブロックは蝕まれています。
ガスケットが抜けているモノもありますね。
冷却水が回るのでEG不調には気が付きやすいです。
何回もココで書いてきましたがZ34V36はオーバークールくらいが
ちょうどイイみたいです。
そりゃね、油温水温だって適正値があるとは思います。
もっともなハナシです。
ところがです。
カンペキな温度管理を追求するためにかかる莫大なコストを考慮すると
ちょっとだけオーバークールに振った方がイロイロと恩恵があるんです。