10年20万キロ乗るゾ、ネタ、その8

一昨日のネタで

忙しいのはわかるケド、説明が雑

良くわかんない

も、もーしわけありませんでした。

おかげさまで、とてもたくさんのお客様とご縁があります。

車両をお預かりして、あ、コレ、○○○がおかしい

って気が付いてしまいます。

わかりやすく、もう一回ご説明させて下さい。

基本はこのように水平に付いているとします。

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ロールセンターがどうのこうの、って記事はいっぱい目にします。

弊社が言うのも何ですが、そう言うノーガキの前にやるべきこと、あります。

赤い部分は、ゴッツいボルトで車体に固定されています。

青い部分がアームです。

で、黒い部分がゴムです。

赤い部分が固定されていて、青い部分が動くので、黒い部分のゴムが
よじれることになります。

ところが、です。

アームを交換する時に、ショップさんやディーラーさんで2柱リフトで
車両を上げることがほとんどです。

テーブルリフトなんて設備があるショップさん、あんまり見たこと無いです。

設備があっても、使わなければ全く意味がありません。

で、2柱リフトで車両を上げるとアームはこうなります。

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この段階のこの状況でアームを取り付けちゃったとします。

で、お客様に車両をお渡しする1Gの状態では、やっぱりこうです。

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この段階で、アームが復元力を持ってしまっています。

つまり、この状態に戻ろうとする力が常に働いていることになります。

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純正状態では、水平の状態では復元力は働いていません。

それが、ショップさんやディーラーさんでリフレッシュしたハズの後に、
あってはいけない力が付与されて車両が返ってくることになります。

その、あってはならない力がフルバンプ時に100Kg近くなります。

それが、繰安性に悪さをするんです。

で、結果、車両はフラフラしてしまいます。

もう一つ、とても良くない事象があります。

もう一回行きます。

ドコへだ??

純正は水平が基本です。

フルバンプ時にこうなります。

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30度の変位だとします。

リバンプ時はこうなるとします。

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やっぱり30度です。

フルバンプ、フルリバンプで30度ずつです。

当然、メーカーはそれを考慮して設計、生産をしています。

ところがです。

この状態でアームを取り付けてしまったとします。

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お客様に車両が返ってきたこの段階で、既に30度の変位をしています。

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フルバンプ時にこうなってしまうと、60度の変位をしてしまうことになります。

メーカーの設計は、±30度です。

それを60度で常時使ってしまうことになります。

当然、耐久性に大きく影響を及ぼすことになります。

10年20万キロ乗り続けるつもりでリフレッシュしたのに、
リフレッシュどころか、車体は安定しないし、交換した部品も
ずっと早い段階で寿命を迎えてしまうことになるんです。

チューニングと言うのは、調律という意味だと書かせて頂いたことがあります。

純正だからダメだ

って決めつける前に、純正の良さを最大限に引き出すこと、必要だと思います。