機械式LSDを付けることだけで満足してしまう人が多く見受けられる中、今シーズンは改めてデフのチューニングを進めたいと考えていますネタ、その17

さて、その17でやっとデフのチューニングネタです。

そもそも機械式のデフってメーカーにもよるでしょうがチューニングできる
メニューがこれだけあります。

ターンイン時アクセルオフの効き

コーナー脱出時アクセルオンの効き

イニシャルトルク

ロックトルク

ロックタイミングのレスポンス

5つの要因を独立してある程度は自由にチューニングできるモノもあれば
コレとソレはセットで変わっちゃうってモノまであります。

そもそもそれはイヂれないってデフもありますよ。

弊社ではキチンとそれぞれの数値をデータ化してデフ玉ごとに管理して
いますし弊社のデフをお選び下さったお客さまにはちゃんと公開して
特にチームメンバーには現状と次の課題としてのそれぞれの数値も
開示しています。

データはとても大事です。

なんとなくサル走りで練習を積む次のステージとして考えて走ることを
今シーズンは推奨しています。

このセットはあのコーナーは進入がイイけど脱出が難しいからコーナー
脱出時の効きを乗りやすい設定に変えてみて次にはまた考えて走る。

で、変更したセットでは実際に脱出が良くなったのか? ってのはその先の
ストレートスピードに確実に反映されます。

ターンイン時のアクセルオフでの効きって曲がるブレーキと二人三脚だと
弊社では考えています。

1wayって弊社ではとても懐疑的です。

ターンイン時にリアが流れてしまう現象があります。

NA、NBロードスターなんてとても顕著です。

だから弊社turboNBではターンイン時アクセルオフの効きをかなり
強めにしています。

何回もココで書いていますが機械製品には必ず最適値が存在します。

Z34でターンイン時アクセルオフの効きの最適値を探るためにはもちろん
乗り比べてみなければなりません。

イニシャルトルクやロックトルクに関しては多くの雑誌等で散々語られて
いるようですのでココでは割愛することにします。

ロックタイミングのレスポンス、コレもとても大事です。

レスポンスってなると早い方がイイような印象って強いと思います。

ま、思い込みってヤツですね。

ターンイン時アクセルオフの効きからコーナー脱出時アクセルオンの効きに
移行する時の過渡特性です。

ココのレスポンスが早すぎると過渡特性がピーキーになって乗りづらい
味付けになってしまうと弊社では経験しています。

細かい数値はお客さまにして公開していませんがザックリ書きますと
ロックトルクだけガッツンであとはソコソコのマイルド仕様です。

乗りやすさ重視ってヤツにしました。

コレはコレで狙った通りで良かったです。

ただ、もっと良くなるかもしれないの精神でまずはコーナー脱出時での
アクセルオンの効きを1ランク上げた仕様を準備したので富士ショートと
筑波の本コースで試してみようと考えています。