デフマウントフルセット完成~~~~パチパチパチ\(^^)/ネタ、その4

EGマウントは何回もココで登場しておりますが、こんなんです。

egmountrate

低回転域では柔らかくて高回転域では硬くなると言う特性です。

これはEGマウントとしてはとても優れた特性で乗り心地を確保して
スポーツ走行域でのパフォーマンスもフツーに売っているだろう
線形(リニアレート)のマウントよりもイロイロ優れているんです。

シツコいようですがスグレ物です。

で、この特性でデフマウントを作ったんですがEGマウントほどの
結果になって返ってこなかったんです。

理由もわからずにレートを硬くしたり柔らかくしたり迷走しました。

その都度、デフ降ろしてデフマウント抜いたりつけたり・・・・・・。

ハマった分だけ超~~~詳しくなりました。

こんなことやってんの世界中で弊社だけです、多分。

で、考えに考えました。

EGマウントはアイドリング時に主張して欲しくなくて、高回転域では
ガッツリ硬くなってくれる・・・、待てよ・・・デフマウントは同じなのか?

アイドリング時は停車しているワケですし、デフは動いていません。

逆じゃん!!

で、イヤがる職人に揉み手揉み手でお願い倒してこんなんなりました。

diffrate1
なんとコレがドンビシャ w|;゚ロ゚|w

今までに無かった感覚、しかも弊社が追い求めていた感覚です。

長かった~~~~~。

開発ってのはそんなモンです。

いつもココで書いていますが、一発でキマることなんかまずありません。

例によってストリート用と競技用を作りました。

diffrate2

とてもとても疲れました・・・・・・ (ノ_ _)ノ

デフマウントフルセット完成~~~~パチパチパチ\(^^)/ネタ、その3

S15練習機のアシをイチから作るほど弊社には経済的余裕がありません。

で、どうするかって言いますと取りあえずベースになるダンパーを
ヤフオクで二束三文で落札致しまして全バラしてOHしました。

いくらおカネが無くても中身はCicuitConceptスペックです。

練習会にご参加下さった弊社お得意様がCircuitConcept
こんなモン?? じゃあマズいですから。

コントロールや姿勢変化を学んで下さるための試乗車です。

こりゃおもしれぇ w|;゚ロ゚|w

じゃなきゃダメなんです。

で、ベースになるダンパーは、とある有名ブランドです。

スポコン系の有名ブランドダンパーなんですが問題アリです。

車体への取り付けボルト位置を揃えてみました。

外した純正と某有名ダンパーを比較してみます。

ブレーキラインとホイール回転センサーの配線取り付け位置が
こんなに違います。

s15damper

で、実際に取り付けてみるとブレーキラインも回転センサー配線も
ちゃんと付かないんです。

こんなトコ純正と一緒にすりゃあイイのに変えた意味がわからない。

付かない=ダメ に決まっています。

この有名メーカーさん実際に取り付けたことが無いんでしょうね。

付けたらダメなことなんか自明の真理ですから。

弊社は何回もココで書かせて頂いておりますが、取り付けてみて
テスト、検証を必ず実施致します。

アタリマエだと考えています。

ストリートで数百キロ、そしてサーキットでも検証します。

それを済ませないで一般販売なんかできるワ~~~ケがありません。

何でこんなにデフマウントに時間がかかったのか??

ちょっとだけ言い訳がましいですが語らせて頂きたいと思いますので
お付き合い下さると弊社はとても心安らぎます。

デフマウントフルセット完成~~~~パチパチパチ\(^^)/ネタ、その2

とてもありがたいことですがお問い合わせが多いのでもうちょっと
責任ある情報公開をしておきたいと思います。

2種類作りました。

ゴム硬度が高い    競技用

純正より+αの硬度 ストリート用

2種類作りました。

EGマウントでZ34,V36に関しましては恐らく世界で一番経験を
積んできましたが、デフマウントはそれ以上です。

弊社得意のプログレッシブレートゴムで製作したことはもちろん、
硬度だけでなくプログレッシブレートの曲線にまで細かい指示を
何回も出してきたのでメーカーが何度もキレてきました。

そこは正解最高峰品質のためにひたすらガマンをしてイヤがる
社長に手もみ足もみでやっと納得行く試作にまでこぎ着けました。

久々すぎてプログレッシブレートってナニ?ってお客様のために
珍しく弊社はこんなページも用意しています。

http://circuitconcept.jp/progreratemount.html

デフマウント専用のページもそのうち作ります。

そもそもデフマウントの必要性についてのハナシですが、そこは
多くのZ34ユーザーがSNS等でご紹介しているように、純正は
快適性重視のためにシリコンを封入したセミフローティング構造で
それはそれで取りあえず置いといて最大のモンダイが2つ。

スポーツ走行するとすぐチギれる

交換部品が日産から出ない

この2つだけでも日産ダメダメじゃ~んってハナシです。

ま、そこも取りあえず置いといて、どう解決していくか?が重要です。

とてもとても長~~~~~~~くお待ち下さったお得意様のために
最高の品質でお返しできることになったんですが、あと一つだけ
純正ブッシュ引き抜き、弊社強化ゴムブッシュ取り付けに関する
ちょっと高い障壁があるんです。

そいつを鋭意、解決中です。

この手の作業にZ33時代からとてもとても経験がおありの
Centralの田倉店長がコツを惜しみなく伝授して下さいました。

そのノウハウをもとに特殊工具をイチから作っております。

スーパーオートバックス千葉長沼さんや神戸さんのイベントでも、
当日に3時間くらいで作業をしてもらえるように知恵を絞って
弊社製作の特殊工具も仕様変更中です。

積載車はとても疲れるな~~~ネタ

こんなトコにいます。

akagikogen

このあたりです。

minakami

標高も高いだけあって寒いです。

14度です。

近くの水上温泉という所で温泉に浸かってプカプカ浮いていました。

温泉ってイイですね。

日本全国お客様のおかげでいろんなトコを訪れることができます。

北日本や日本海側は早くしないと雪降っちゃいます。

ついこないだまで34度だったのに。

練習機について語ってみるネタ、その11

日本人が最も遠いと言われ続けていたのがスキーアルペン競技の
ワールドカップ優勝、ゴルフのメジャー制覇、そしてテニスの
シングルスグランドスラム優勝らしいです。

とうとうやり遂げてしまった大坂選手のニュースをずっとやっていまして
い~っぱいいる評論家がいつものように得意そうに言っていましたが
これだけ伸びた最大の要因はコーチなんだそうですね。

良く聞くハナシなんですが、ついこないだもスーパー女子高生の
池江璃花子選手も同じことを言及されていましたね。

リオのオリンピックで惨敗してしまった後、今年にコーチを替えて
大躍進したってこれまたニュースでやっていました。

何回もここで書いていますが自己流と思い込みが物事を習得する
最大の障壁だととても多くのことを経験してきました。

そもそも論です。

Z34,V36では無くS15で練習する意味ってナニ??です。

以前にも書きましたが、まずはコイツを目指します。

corner6

意図的にケツを出す見せるドリフト走行ではなくて、速く走るため
安全に走るためのカウンター走行と言った意味合いが強いです。

速く走るための正解はできるだけ流さないことなんですが、
流さないことに主眼を置くとどうしても車速が落ちてしまいます。

だから敢えてのオーバースピードで練習するんです。

クリップを越えて今までよりも1ランクほどアクセルを開けてみると
FRならケツが出るはずです。

ここでフロントが膨らんでくるようだとクルマにモンダイがあるか
ドライバーが想定以上に技術不足です。

で、無事に?ケツが出たら次にナニをするか?がとても大事です。

わかりやすくデフォルメするとこんなカンジです。

controle

真ん中付近が最も大事です。

カウンターが遅れるとこうなります。

corner4

またビビりが入ってアクセルを戻してしまうとこうなります。

corner5

これらを同時に正確にできるようになると、全コーナーのスピードも
特に脱出速度が上がります。

コーナーの出口で上手な人に少しずつ離された経験がある人って
いっぱいいらっしゃるんではないかと思います。

これをZ34,V36で練習するのはかなりキツいです。

そこでS15の出番なんですが、何でZ34,V36だとキツくて
S15だと割とカンタンなのか?

そこですよね~~~。

 

練習機について語ってみるネタ、その10

ず~~~~~っと長くお待ち下さって首が長くなっちゃった
弊社のお得意様にうれしい報告ができました。

イイ物できました、まさに世界最高峰品質です

苦労した甲斐がありました。

何のハナシ (・・;)?

ってなりますでしょうが、文句も言わずにず~~~~~っと長く
お待ち下さって首が長くなっちゃったお得意様にまず第一に
納めさせて頂くのが礼儀だと考えております。

プロトタイプ、10/6、7のスーパーオートバックス千葉長沼さんの
恒例のイベントで展示できたらイイなって頑張っています。

目に見えない所に進化を重ねた結果にしかイイ物はできない

と言うMercedesの理念を草場の陰から応援させて頂いております。

言い訳がましくなりますが、イイ物をイチから作り上げるというのは
それはそれはタイヘンで長く曲がりくねった道のりです。

しかもおカネが無いビンボー浮き草の弊社は大金を投入して
外注業者に依頼することもそうそうカンタンにはできません。

自社で加工ができないモノは外注に依頼するしかないんですが
その時に大きく立ちはだかる弊社にとっての壁が

MOQ(Minimum of Quantity)

早いハナシがいくつ作るの?です。

だいたい最低でも100セットです。

交渉して30セットずつ分納に応じてくれる業者さんもありますが
大手さんはやっぱりそんな交渉はダメですね。

だから弊社は知恵と努力で乗り切るしか方法がありません。

先日ご紹介させて頂いた800円のTFT、火が入りました。

TFT2

こう書くとカンタンそうですが、電源つないだだけだとな~~~んも
表示されなて真っ暗なままです。

こういったLCDに表示できるドライバICってのも格安で手に入ります。

モンダイはそれをどう活用するか? です。

A/DコンバーターってICに、アセンブラって16進数の数字を
1個1個打ち込んでいくんです。

見えない所に異常なくらいにテマヒマかけています。

S15で結果が出たらZ34,V36に応用です。

練習機について語ってみるネタ、その9

やっぱりこのまま涼しくなるなんてこたぁ無かったですね。

あづい~~~~~~~~~~~。

信号待ちで蚊に喰われた (T_T)

ところで。

PWMデジタル制御ってナニ??

ざっと20名くらいのお問い合わせを頂戴しました。

ですよね~~~。

それでは扇風機を想像してみて下さい。

強と中と弱がある扇風機です。

従来のアナログ制御だとこんなカンジだと考えて下さい。

analog

PWMってPulseWidthModulationの略です。

パルス波の幅で制御する ってことです。

なんのこっちゃ?? ですよね~~~。

図解します。

低速

PWMLow

中速

PWMmid

高速

PWMhigh

クルマのEGのインジェクター制御と同じ発想です。

LEDの輝度コントローラーも同じ制御方式です。

時代は移り変わっていきます。

このデジタル制御の特性は高効率とキメ細かい正確性です。

電動ファンとウォーターポンプをキメ細かくデジタル制御をして
水温をピンポイントで効率良く制御することが目的です。

練習機について語ってみるネタ、その8

5年くらい前にお客様の335iだったか入庫した時に見つけてしまいました。

ウォーターポンプってEGに埋め込んであるモンだと思っていました。

今度、画像を撮っておこう。

多分、それからもっと多くの車両に採用されているでしょうね。

Z34,V36もS15も同じですが従来の機械式ウォーターポンプって
確か2,500~3,500rpmあたりがイチバン効率がイイようなことを
オートメカニックって雑誌に書いてあったのを記憶しています。

つまりそれ以上でも以下でも効率が落ちるってことです。

PWMデジタル制御の電動ウォーターポンプだと、EG始動の冷間時から
真夏の渋滞でエアコンガンガン時、サーキットで常時高回転の時でも
最適な回転数を設定することができますし、冷却効率も追求できます。

こんなヲイシイとこだらけですからどんどん採用されていると思います。

欠点らしい欠点は、やはりコストです。

だから高級車にしか採用されなかったんでしょうけど電子部品の低価格化は
中国のおかげなのか凄まじいモノがあります。

こんなデジタルモーター制御ICがアメリカの老舗Motrola社から
2ドルで販売されているんです。

motordriveic

先日のネタでの書きましたS15の容量アップアルミラジエターを
2個も買っちゃったんですけど、そこはCircuitConceptです。

PWMデジタル制御の電動ウォーターポンプで冷却効率を上げて
ある程度水温が下げられると見込まれますのでひょっとしたら
容量アップアルミラジエターいらないカモ? です。

そうなったらZ34,V36への応用はとても意味が大きいですね。

練習機について語ってみるネタ、その7

天災王国ニッポン、定着しそげで怖いですね。

flood

I田様とK森様の車両、アブなかった~~~~~

陸送会社の大阪支店、水没しましたとです。

コレ、SR20DEの純正ウォーターポンプです。

SR20DEwaterpump

錆はあるものの外観上はまだまだ使えそげです。

そりゃそうっぽいです。

ATの1オーナー(女性)ですから、ブン回すことなんかまず無かったでしょう。

でもさすがに10万キロオーバーです。

手で回してみるとベアリングがかなり渋いです。

FDで経験しましたが、レブを無視してブン回してウォーターポンプを
壊してしまったことがあります。

その時には理由が良くわかりませんでした。

RB26のGTRの時も同じでしたが、当時は回せば回すほどエラいって
ミョ~な勘違いをしていまして避けられるEGトラブルを自ら誘発しました。

キャビテーション

って言う現象があります。

Z34,V36のレブをブッチ切って8,000~8,500rpmとかブン回しても、
トルクが付いてこないので意味がありません。

ところがです。

それは純正EGのハナシです。

弊社の390RS NEO キチンとトルクが付いてくる常用8,500rpmを
実現するためにイロイロやっています。

まだナイショですがプロトタイプは完成しております。

純正状態のレブを行ったれ~~じゃなくてキチンと工学的に1,000rpmほど
上げられることによってウォーターポンプのキャビテーションを懸念しています。

怖いです で終わったら CircuitConceptなんやねん です。

で、S15実験君の出番です。

上述の純正ウォーターポンプ使わないです。

PWMデジタル制御

最新のテクノロジーを投入してみたいです。

うまく行ったら当然Z34,V36にフィードバックです。

練習機について語ってみるネタ、その6

クルマが台風であんなにゴロンゴロン転がるのって初めて見ました。

SR20DEの純正オイルブロックを外してみたらこんなんでした。

sr20oilblock1

EGオイルの取り出しとリターン、あと純正のセンサー穴。

大手さんの対策品が12,000円くらいするのでアルミのブ厚い板から
穴を開けて作っちゃおうかと考えていました所、ちょっと調べてみた。

sr20oilblock2

あるじゃ~~ん

25ドルだって。

しかも日本製よりも見た目は作りがイイ。

早速スペアも含めて3つ買いました。

3セット買ってもまだ安い。

価格もとても魅力なんですが、もう一つ大きな優位点があるんです。

油圧センサーと油温センサーを付ける穴が既に設けられています。

こんなセンサーにも規格があって、日本規格と海外規格が違うんです。

日本で追加メーターと言えばやはりDefiさん,HKSさん,TRUSTさん。

センサーは1/8PT と言う規格です。

弊社は海外製を使うのでセンサーも1/8NPTと言う規格でチョット違います。

ムリクリ入れても入るっちゃあ入りますケド、ソコはEGオイルです。

漏れたらイヤですから。

海外製のオイルブロックには海外規格でセンサー穴が設定されているので
弊社には2度ヲイシイんです。

ともかく練習機は予算を抑えつつもソコソコのパフォーマンスを目指して、
お乗り下さるチームサーキットコンセプトのお得意様達に、

コレ楽しぃ~~~~

って感じて頂いて自然に運転技術が向上する、そんな命題があります。

そして全ての実験をZ34,V36にフィードバックします