終わりのないアシの開発ネタ

ついでフロントのレバー比とアシの考察をご紹介してみます。

フロントのレバー比は21:35です。

つまり3:5です。

車検証によると前軸荷重は乾燥重量で820Kgです。

つまり片輪410Kg。

2乗で効いてくることを考慮して1G状態でスプリングには

410÷9X25=1,138Kgかかることになります。

実はもっと数値は大きくなるんです。

レバー比を算出する21cmと35cm、21cmは可動中心部から
ショックアブゾーバーまでの距離ですが35cmはトランスバースリンク
つまりナックルまでの取り付け位置までの距離なんですね。

実際にはタイヤの位置までを考慮しなくてはならないんですが正確に
タイヤまでの荷重点を特定することはできません。

そのあたりは弊社のノウハウです。

例えば20Kg/mmのスプリングが入っていたとします。

1,138÷20=56mm沈み込むことになります。

弊社にアシの交換で入庫するお客様が既に付けているアシがそんなカンジです。

ところがです。

コレではダメなんですね。

1G状態、つまり静止状態です。

だから走るとハラやリップを擦っちゃうんです。

特にサーキットとかで上手な人は横Gが1Gくらい出ます。

その分を足さなきゃいけないんですね。

そうなると100mmくらい沈み込むこともあるんです。

サーキットでの画像を見ていると実際にそのくらい沈み込んでいる車両も
かなり見受けられますが、コレって実はエラいことなんですがそのことを
キチンと把握しているアシがどのくらいあるんだろうか?

そもそもキチンと把握していればそんなことにはならないんですけどね。

調律と言う名のチューニングネタ

おとといのネタの続きですが現状の正確な把握が必要だと痛感しました。

1mmくらいはフツーにズレています。

U様の車両なんてcm単位でズれちゃっています。

だからナニが?? ヾ(ーー;)

結果的にはまだナイショになっちゃうんですけどとても神経を使う案件です。

弊社の開発日記を昔から熟読して下さっているお客様ならあ、アレねって
感じるとは思いますが、そう、アレです。

U様の車両はまさにそれが原因となってエラいことになっています。

でも思います。

取り付ける方も良くコレで納めたな・・・・。

弊社も人様の心配しているワケではありませんケド。

ともかく新車の純正でも精度が悪い取り付け状態をキチンと調律する
それが効果がデカそうだと言う仮説の段階です。

例えば右と左のトーが1mmズレていたらとてもじゃないけど弊社が提唱する
200Km/hでまっすぐ走るなんてことにはならないです。

4輪アライメントはキチンと取ってあります ってお客様は主張することが
多々あります。

で、弊社で計測してみると確かに数値は合っています。

ところがです。

Z34V36に限って言いますと特にフロントはトーしか調整できません。

以前、弊社お得意様のS様が弊社に入庫直前に取ったと言われていた
アライメントのデータシートを見てビックリしました。

フロントはトーだけのハズなのにキャンバーやキャスターまで調整の
ビフォアアフターが明記されていました。

画像残っています。

アライメントって一箇所いくらって価格設定がされていることが多いので
そりゃあ儲かるでしょうね。

チューニングと言う魅惑的な言葉の裏に調律という基本をもっともっと
啓発していくことを弊社では推奨しています。

おカネをかけてキチンと調律されたモノは確実にそっちの方が優れています。

現在弊社でアシをお待ちのお客様が作業中も含めてちょうど10名です。

いつもココで書いていますがハードル上げてお待ち下さいって言っちゃいます。

お客様も当然、期待します。

アタリマエのハナシですがお客様のご期待以上のデキででお返ししないと
次はありません。

そりゃそうです。

さて、どうやってキチンと体系化するかが次の課題だな・・・・。

終わりのないアシの開発ネタ

イベントでお客様とおハナシさせて頂くとやはりここんトコのトレンドは
おかげさまで弊社のアシが多くなってきました。

伝統もブランド力も無い浮き草の弊社から安くはないアシをお買い上げって
お客様の立場を考えると二の足を踏んでしまうと言うことも納得です。

とりあえず安パイとして名の通ったアシを既にお買い上げのお客様が
ご相談にお見えになるパターンが増えてきましたが今回はとてもとても
おもしろい現象に遭遇しました。

以前からイベントだけでなく弊社にお見えになるお客様が弊社の開発日記を
プリントしてココってどう言うことですか?っておたずね下さるパターンは
何回もありました。

それはとても嬉しいですね。

こういう情報発信をしていて反響がないってのが最も悲しいことなんですが
裏を返せば読むに値しないことを書いているって事にもなります。

毎日楽しみにしていますってお客様がとても増えて下さっていることは
弊社にとってはとても励みになりますし、表裏一体として責任ある情報が
必要不可欠になってきます。

で、おもしろい現象というのがGarageKさんのネタをプリントして
解説して欲しいってお客様がいらっしゃったことですね。

ココです。

bumpstop

バンプラバーとバンプタッチタイミングのおハナシです。

いろんな雑誌がありますがバンプラバーについてキチンと解説しているのを
見たことがありません。

弊社が見たこと無いだけかもしれませんがその内に某走行会系の雑誌で
特集されそうな気がします。

それだけバンプラバーが認知されていないと思います。

単に底付き防止のゴムって思っている人がほとんどです。

そもそもGarageKさんにコメントしてお尋ねになるのがスジなんですが
弊社のアシも1G状態で積極的にバンプタッチをさせていると言うところで
リクツをキチンと理解したいとお客様のご希望でした。

おもしろいですね。

ちなみにそのお客様のサスペンションキットにはバンプラバーが元から
入っていなかったそうで、ショップさんに相談したところとりあえず
バンプラバーを入れてくれたそうなんですがその結果余計ヲカしく
なったとのことで更に相談したところ、違うバンプラバーを入れて
結果、良くならなかったので最終的には取り去ったそうです。

脱着3回、バンプラバー2セット、もちろん全て有償です。

で、良くならない、と。

多くのお得意様が表現して下さいます。

最初は高けぇと思ったけどトータルすると絶対安い

もちろんドンドン進化させていきます。

86イベント、とても新鮮でしたネタ

急遽決まったイベントながらお越し下さったお客様ありがとうございました。

特にメダマも無くて申し訳ないキモチでしたが、ダイアグブレースバーの
フロントピース、まだ試作の段階ですがご覧下さったお客様が

ほ~~~なるほどね

って感じてもらえるような製品になっています。

もうチョイお待ち下さい。

今回はZのイベントではなくお越し下さったお客様も、アレ?86イベント?
ってなりそげな雰囲気で、86が多かったです。

いつものイベントメンバーではなく86を開発しているチューナーさんの
おハナシを聞けたり新鮮でした。

そんな中で某ショップさんのとても興味深い製品を見つけてしまいました。

弊社お得意様のU様を始めZ34V36あるあるのお悩みをこの部品で
解決できるハズ、そんなアイデアを頂戴しました。

コレはイケル!!!

まさに調律と言う名のチューニングです。

こうなると気になっちゃって気になっちゃって。

そもそも新車純正状態のバラつきってどのくらいだろう?

経年劣化による変化ってどのくらいあるんだろう?

現在、弊社に入庫してある9台のZ34、全部計測してみます。

こりゃあイイデータが取れますね。

で、筑波アタック系の某有名チューナーさんが弊社のコレを大絶賛して
大量購入して下さいました。

titaniumlugnut

64チタンナットでコレが付いているのは画期的!!

だそうです。

今まで無かったらしいですよ。

あったりして・・・・・。

64チタンってアルミホイールよりも圧倒的に硬いので、このリングがないと
アルミが削れて行くってそのトップチューナーさんはおっしゃっておりました。

スーパーオートバックス千葉長沼さんイベントネタ

さっきスーパーオートバックス千葉長沼さんのサイトを見てみたらナント !!!
Zイベントじゃ無かったんですね。

event

特別扱いをして下さってありがとうございますm(_ _)m

24回払い無金利ローン

は、健在とのことでした。

さ、お待ちかねの懸賞クイズのハナシです。

去年のスーパーオートバックスサンシャイン神戸さんのイベントでは、
記録破りの集中豪雨で高速道路が全て通行止めの中、下道をつたって
来て下さった感謝のキモチも含めて大判振る舞いしました。

CircuitConceptドライカーボンボンネット

が、H本様に当選致しました。

今回は集中豪雨でも無い限りソコまでは行けませんがせっかくのお祭りです。

何かお客様が感激して下さるように鋭意ガンバリます。

コレ、ハズれたらハズれたで盛り上がるんですよ。

キャリーオーバー

次のスーパーオートバックスサンシャイン神戸さんのイベントでは
キャリーオーバーでメッチャ盛り上がりそうですね。

で、小数点1ケタまでピタリ賞最も近かったニアピン賞をご用意します。

イベント応募用紙

を、ダウンロードして今日、明日、どしどしご応募下さい。

回答を書く前に現物を手に持つことができます。

flangeweight

世界最軽量(多分)6AL4Vチタンホイールナットリング付き

titaniumlugnut

あと3台分くらいあります。

コレもあと5台ぶんくらいかな・・・・。

steeringbossfastener2

コレも100台分作ったのにあと12台分です。

tirevalve

前回作った分なので価格は据え置きですが、次回からはほとんどのメーカーが
値上げしてきます。

アシの費用対効果と律速段階を真剣に考察するネタ、その2

ま、アタリマエのハナシですケド、お客様にとっては○○と△△では
どっちがイイですか? ってなります。

原点に立ち返ってみましょう。

Z34V36を買ってみようかなってディーラーに試乗に行ったと思います。

3.7LのNAなんてそうそう無いですからトルクフルで乗りやすい、
さらにムダに高いボディ剛性と街中では良く曲がるアシに少なからず
好印象を抱いたから安くはないクルマの購入に踏み切ったことでしょう。

でも、ディーラーさんの試乗路ではそんなモンです。

で,お買い上げになって実際にイロイロ走ってみると気がつきます。

意外とドン臭い

ディーラーさんの試乗ではお隣にディーラーマンを乗せてほぼ法定速度で
決められたコースを走ります。

ご自身のおクルマが納車されてしばらくするとイロイロと慣れてきますから
速度レンジも上がってきます。

そうなるとZ34V36のダメなところにドンドン気がついていきます。

クルマって彼女と似ているといつも思っています。

最初はアバタもえくぼですよ。

お付き合い当初はカワイイと思えた所作もだんだんイラついてくる。

女性もかなり見ていらっしゃるのでコレ以上は怒られる・・・。

上が回んないEGにもっさりしたフロントの応答性とバタつくリア

ぼろくそですね。

でもムダに頑丈なボディ剛性と言う大きなオマケがとてもありがたいです。

だからこそ律速段階をキチンと見誤らずに適切に手を入れてあげれば
ドンドン良い方向に豹変していくんですね。

それこそがチューニングと言うカスタマイズの醍醐味です。

いつもココで書いていますがZ34V36では冷却系が必要条件です。

今回はアシの律速段階を今までとは違う切り口で

と言いますのは、新車時とは違って5万キロ10万キロ走行のお客様も
かなり増えてきました。

経年劣化という波はまずゴム系に襲ってきます。

新車時でも大して締め上げられていないだらしない特性のゴムが採用されて
それがスポーツドライビング感を大きく損なっている要因です。

まずはキチンとしたアシが入っていると言うことを前提としてみます。

この際だから弊社のアシじゃなくてもイイです。

200Km/hでまっすぐ走るなら

フルブレーキングで真っ直ぐ止まるなら

ABSやトラクションコントロールが不要に介入してこないなら

タイムが出るとかそんなハナシは二の次三の次ですよ。

上の3つは最低必要条件です。

十分条件はまだ満たしていません。

アンダーだとかオーバーだとかトラクションがかかんないだとか言っても
どっかに欠陥を抱えたままナニをやってもドンドンハマるだけです。

まずは基本である上の3つを立ち返ってから

ハナシはカンタンですよ。

新車状態の純正はそうなっています。

200Km/hはムリでも150Km/hくらいならだいじょぶです。

フルブレーキングで右に行ったり左に行ったりしません。

新車状態でABSがヘンなことになったらリコールモンですよ。

良くも悪くも忘れられちゃった新車時のトータルバランスがあります。

新車状態の純正ができることを自らの手でヲカシクしちゃっている
言う事に気がつかなければその先に楽しい未来があるワケがありません。

ココに書けないこともいっぱいあります。

イベントで直接お聴き下さるともっともっとネタはあります。

アシの費用対効果と律速段階を真剣に考察するネタ、その1

かなり昔のネタですがこのリアトランスバースリンク、通称ツチノコ。

lowerlink

リアのスプリングマウンティングセンターからリンクの稼働中心まで
約27cm、リンクの稼働中心からナックル取り付け部まで45cm。

レバー比が27:45つまり3:5です。

以前も書きましたがレバー比と実際の荷重比は2乗で効いてくるので
9:25

車検証を見るとリアの軸荷重がベースグレードで640Kgです。

乾燥重量なのでなんだかんだで実際には700Kgくらいでしょうか?

と、片輪350Kgですね。

荷重比が9:25を350/9X25=972Kgです。

コレは1G状態の静荷重です。

S字等とかで加速度がかかって動荷重が2Gになれば1,944Kgです。

つまり約2tがココにかかる割にはかなりチャチなアルミ鋳物です。

荷重がかかるとこなんか3mm厚くらいしかありません。

こうなると気になっちゃって気になっちゃって。

2tが1点にかかるワケではないので単純には行かないんですが、
このツチノコ自体で支えることは事実です。

ストレインゲージって素子があります。

straingauge

秋月電子や千石電子で180円で売っています。

コイツをツチノコに貼り付けて荷重をかけると抵抗値の変化から
ツチノコがどれくらいヒン曲がっているかを計測できるんです。

で、やっぱりな~~~~って結果だったことを書いたことがあります。

そんでもってコイツを作りました。

transverslink

同じ荷重だとひずみ率が1/20以下です。

リアのアシ廻りの律速段階、コイツも含めてまだまだ検証中です。

いつもココで書いていますがソレやるんならコッチが先でしょってのが
チューニングの律速段階ってヤツです。

いろんな剛性アップ??パーツが百花繚乱です。

おカネをかけた割には・・・・って結果になっちゃっているのは、
この律速段階の判断を誤っているからです。

とは言ってもフツーの人にこの律速段階を正確に判断することってムリです。

むしろ動きが悪くなっちゃうのはこの判断を間違えたときに出てきます。

ココに書けないことも多いので是非、イベントでお聴きになって下さい。

CircuitConcept軽量高剛性ダイアグブレースバーフロントピースネタ、その3

今でも弊社では車体剛性アップパーツの検証は続けております。

基本はカンタンです。

付けてみる

 ↓

効果が良好

 ↓

   OK

こんなことはそうそうあるモンではありません。

付けてみる

 ↓ 

どう感じてもわからない
車体の動きが不自然になる

 ↓

ヤめる

ヤめる勇気って必要です。

せっかく作ったんだから元を取るまで売っちまえ

ってのがとても良くありがちでその結果お客様が吠え面をかく、と。

効いてんだか効いてないんだかなんてのはまだずっとイイ方です。

先日も書きましたこのパターン。

おカネを支払って乗りにくくなる。
おカネを支払ってまっすぐ走らなくなる。
元に戻すのにさらにおカネがかかる。

弊社お得意様のTさまやUさまで講演会をやって欲しいくらいです。

弊社がココで100を語るよりもずっと説得力があると思います。

弊社製品の現物を見ることナシにご予約下さるチャレンジャーなお得意様、
ナニも最初からチャレンジャーなワケではありません。

ココで書いていることと現実に齟齬があったらこうなります。

ハナシがチゲ~~~じゃん

チャレンジャーなお得意様のご期待よりもほんのちょっとでイイですから
上を行ってお返しできれば必ず次に繋がる、そう弊社は考えております。

 

 

CircuitConcept軽量高剛性ダイアグブレースバーフロントピースネタ、その2

CircutConcept軽量高剛性ダイアグブレースバーフルセット、
一般販売はもうちょっとかかりますが、いつものことですがモノも見ないで
ご予約下さるチャレンジャーなお得意様が50名以上もいらっしゃいます。

ありがとうございます m(_ _)m

納期がかかるのもイイ物を追求している証だとご理解下さるお得意様が
じ~~~~~~~~っとお待ち下さるのことにただただ感謝の気持ちです。

何回か書きましたが純正は   ソコ留めてど~する    ┐( ̄ヘ ̄)┌    ってトコ
ご丁寧に6Kg弱の鉄の棒でガッツリ留めています。

verNISMOに至ってはその棒に補強が入っています。

補強パーツってNISMOさんが考えているよりもず~~~と難しいです。

留めりゃイイってモンじゃ無いんです。

闇雲に固めればコントロール性を失ったピーキーな車両になります。

結果、遅くなります。

そもそも補強パーツを付ければ重量も増えます。

効果が薄い補強パーツなら重くなった分だけむしろマ~~~イ。

GarageKさんのネタ、まだまだ学べます。

STI1

その後、訂正がありました。

このスプリングについてメーカー担当者に直電したとのことです。

で、回答はボディ剛性の調整用だそうです。

以前にHKSさんのD1車両開発でボディ剛性のおハナシを
させて頂いたことがあります。

当時、担当ドライバーだったあの名手谷口選手をもってしても固めすぎた
1号機のコントロールがとても難しかったという経験を生かして2号機は
リアセクションを中心にかなり動かすようにしたとのことです。

モンスター田嶋氏がPikesPeak用の車両を開発しているときも
全く同じようなことを表現していました。

初期のアタック車両は固め過ぎちゃって点と点をつなぐような直線的な
コーナリングしかできないような車両になっちゃったってインプレを
今でも強烈に記憶しています。

弊社も経験があります。

由緒正しいSuperGTレース車両コンストラクターに依頼してFDに
バルクヘッド貫通、ピラー溶接、24点ロールバーを付けてさらにさらに
スポット溶接1万発、パネルボンド補強、ガッチガチの車両を作りました。

2002年くらいだったような気がします。

もう古いハナシですね。

TO4Z A/R1.15 ブリッヂポートで550馬力くらいでした。

とても速かったですよ。

でも筑波5周もすれば汗だくツユだく。

ホンのちょっとミスっただけでもコマのようにクルっと回ります。

よくアタらなかった・・・・・。

イロイロあるとは思いますが、確実に言えること

楽しくは無かった・・・・・

その時の教訓を目いっぱいZ34V36に生かしています。

弊社がブレずに一貫して追求していること。

コントロール性が良くお客様でも踏み抜けて楽しく運転技術を向上させる

その結果としてタイムが付いてくる。

そんな車両造りのために日産自動車が作ったダイアグブレースバーに
真っ向勝負です。

ま、いかなるノーガキよりもお客様が実際にご体感なさった方がずっとずっと
意味がありますし説得力もあります。

ココに書けないこともありますのでスーパーオートバックス千葉長沼さんの
イベントで詳細にご報告できます。

CircuitConceptピロアームネタ

前にもチョロっと書いたことがありますが15年くらい前に80Supraで
筑波のアタックをしていたときに学んだことが数多くあります。

その時の引き出しって今でも弊社の血となり肉となっています。

弊社がいろんなモノをイチから自社開発するにはその時の経験が
とても大きく影響しています。

当時、一般販売されていた80Supra用の某フルピロキットを買って
取り付けてもらいました。

とてもとても乗れたモンじゃありませんでした。

よくこんなモン売ってんな って言うのが第一印象でした。

その後、純正の新品アームに戻してしまったという経緯があります。

そしてイロイロと勉強して研究を重ねた結果そのピロキットは言ってみれば
ダメダメ製品だったんです。

そんなモンってピロキットに限らずにいくらでもあります。

先日、チームサーキットコンセプトのU様の車両をトラブルシューティング
させて頂きましたが、Z34の世界では誰もが知るあの部品がいかにダメか
を身をもって体感させて頂きました。

お客様は不憫です。

おカネを支払って乗りにくくなる。

おカネを支払ってまっすぐ走らなくなる。

元に戻すのにさらにおカネがかかる。

弊社とご縁があってとても良い状態に調律して差し上げましたがいつもの事で
もっと早く弊社を知っていれば と言う想いと いかにチマタの情報がアテに
なんないか を痛感なさったとのことです。

弊社に開発能力がなければきっと今頃は ピロなんてダメだよ って
言っちゃってるでしょう。

ともかく大事なことはピロはケチってはダメだと言うことが一つ。

安っすいピロはすぐにガタが出るし音も出ます。

弊社も開発初期にはかなり苦労しました。

そしてもう一つ大事なことは精度です。

工作精度も組み付け精度も両方です。

ピロを圧入するアームの内径

ピロのアウターレース

ピロの外径

ピロのインナーレース

この4つをどれだけ寸法公差をキチンと管理して追い込めるか???

それがイイ製品を作ることの必要条件になります。

micrometer

もっと言えば、夏と冬の気温によって1/100mmくらいの差が出ることも
経験してきましたし、その差を甘く見ると乗り味も耐久性も変わってきます。

CircuitConceptにして良かったってお客様の確信になるように
もっともっとできることを追求していきます。