前にもチョロっと書いたことがありますが15年くらい前に80Supraで
筑波のアタックをしていたときに学んだことが数多くあります。
その時の引き出しって今でも弊社の血となり肉となっています。
弊社がいろんなモノをイチから自社開発するにはその時の経験が
とても大きく影響しています。
当時、一般販売されていた80Supra用の某フルピロキットを買って
取り付けてもらいました。
とてもとても乗れたモンじゃありませんでした。
よくこんなモン売ってんな って言うのが第一印象でした。
その後、純正の新品アームに戻してしまったという経緯があります。
そしてイロイロと勉強して研究を重ねた結果そのピロキットは言ってみれば
ダメダメ製品だったんです。
そんなモンってピロキットに限らずにいくらでもあります。
先日、チームサーキットコンセプトのU様の車両をトラブルシューティング
させて頂きましたが、Z34の世界では誰もが知るあの部品がいかにダメか
を身をもって体感させて頂きました。
お客様は不憫です。
おカネを支払って乗りにくくなる。
おカネを支払ってまっすぐ走らなくなる。
元に戻すのにさらにおカネがかかる。
弊社とご縁があってとても良い状態に調律して差し上げましたがいつもの事で
もっと早く弊社を知っていれば と言う想いと いかにチマタの情報がアテに
なんないか を痛感なさったとのことです。
弊社に開発能力がなければきっと今頃は ピロなんてダメだよ って
言っちゃってるでしょう。
ともかく大事なことはピロはケチってはダメだと言うことが一つ。
安っすいピロはすぐにガタが出るし音も出ます。
弊社も開発初期にはかなり苦労しました。
そしてもう一つ大事なことは精度です。
工作精度も組み付け精度も両方です。
ピロを圧入するアームの内径
ピロのアウターレース
ピロの外径
ピロのインナーレース
この4つをどれだけ寸法公差をキチンと管理して追い込めるか???
それがイイ製品を作ることの必要条件になります。
もっと言えば、夏と冬の気温によって1/100mmくらいの差が出ることも
経験してきましたし、その差を甘く見ると乗り味も耐久性も変わってきます。
CircuitConceptにして良かったってお客様の確信になるように
もっともっとできることを追求していきます。