日別アーカイブ: 2015年1月23日

FDで培った弊社のブレーキシステムネタ、その2

5.見た目

で、昨日のクーリングの続きです。

見た目じゃないの??

このネタもかなり昔です。

2010年5月21日のネタです。

APのブレーキローターにも、松竹梅があるんです。

当然、弊社は松を使います。

梅を使っても、APレーシングブレーキキットです。

それでもお客様にはわかりません。

「何でアイツのAPにはできて、オレのAPにはできないの?」って
そこで、初めて気がつきます。

何十万も支払った後に。

松は、最初からこういうダクトを引くことが設計上から盛り込まれています。

brakeducthose1

天下のAPレーシングが、空気の流れをちゃんとシミュレーションするんです。

「内側から冷やす」と言うアイデアはスゴいですね。

これを日産純正のブレーキローターでやっても、ほとんど効果がありません。

3年くらい前に、お客様に依頼されて実際にやりました。

「ダメ元でやって下さい」って依頼されましたが、ホントにダメでした。

日産純正のブレーキローターだったら、直接ダクトを当てた方がイイです。

クーリングという点では、このシステムは最強ですね。

ドリルドの穴から、さらに空気が流れてもっとクーリングに寄与してくれます。

ここで、良く言われるのが

「ドリルドローターは割れるよ」と言う知ったかぶり。

そもそも、APレーシングのこのブレーキローター、日本では弊社しか
扱っていないと思います。

たぶん。

現在、主流となっているディスクフェイス、つまりブレーキローターの見た目、
釣り針みたいなヤツです。

イギリスのAPレーシングの本社で、5年くらい前に教えてもらいました。

あんまり言っちゃって怒られてもマズいです。

ざっくりですが、スリック履いてカーボンメタリック系のパッドを使って
2時間連続周回をするためには、あの釣り針デザインがイイんだそうです。

で、弊社は心置きなくこのAPレーシングのドリルドローター(松)を
ずっとずっと使っています。

もちろん、寿命はありますよ。

機械部品だし、ガシガシ削っているんですから。

寿命まで使えるってことです。

何のハナシだか論点がどんどんずれてきましたが、見た目のハナシでした。

ドリルドローター、ただ単純にカッコ良いです。

少なくても釣り針デザインよりはずっとカッコ良いと思っています。

見た目って言うのも、やっぱりセンスです。

カッコ悪ぃの絶対にイヤです。

クーリング性能が良くて、超軽くて、そしてカッコ良くて。

このブレーキローターを使わない理由がありません。

たった一つの欠点は・・・・・、そうです。高いです。

6.ローターフローティング

これもどっちが正解ってことを言及するには、あまりにも僭越すぎます。

弊社の経験上のハナシしかできません。

「そりゃ違うよキミぃ~~」って、ツッ込み、甘んじて受けます。

でも、それ相応の材料を用意して欲しいです。

どっちと言うのは、ベルフロートかローターフロートか、です。

まず、ベルフロートの長所は、ディスクローターがフロート対応でなくても
ベルハウジングで対応できると言うことです。

つまり、2ピースのブレーキディスクローターだったら、後からでも
フローティングローターにすることができるんです。

弊社が採用しているディスクローターフローティングと言う機構は、
それ専用に設計されているディスクローターである必要があります。

だから、後でローターフローティングにすることができません。

じゃあ、何で弊社がベルフローティングを採用しないかと言いますと、
「耐久性」です。

ここが痩せてきます。

bellfloat

で、少~しずつですが、ガタが出てきます。

そうなったら、交換しましょうってハナシなんでしょうね。

そう言う商品を推奨しないから、弊社は商売がヘタだって言われます。

敢えて儲からない方を選ぶから。

弊社が儲からないと言うことは、お客様にとってはイイことになります。

ディスクローターフローティング、圧倒的に頑丈です。

弊社のベルハウジングは7075Sと言う最高級のジュラルミン製です。

ブレーキディスクローターは消耗品です。

ガンガンにサーキットのお客様だと、なおさらです。

そのうちレコード盤みたいになってきます。

そうすると、弊社では研磨をオススメします。

ここでも交換しましょうとは言わないです。

ところで、研磨もイロイロあるんです。

こないだもハマりました。

ちゃんとした経験あるところで、ちゃんと研磨をするとローター蘇ります。

ほぼ、新品状態と変わらなくなります。

つまり、もう1サイクル使えます。

交換する必要なんかありません。

でも、またまたサーキットでガシガシ削って、そのうち減ってきます。

それじゃあブレーキディスクローターを、やっと交換しましょうってなります。

その時、ベルハウジングはどうするの?

弊社製はまだまだ使えます。

ベルフローティングだと、まずムリです。

一回目の研磨の時でも、たぶんムリです。

使って使えないことはないでしょうが、痩せちゃってる分、ガタは出ます。

で、交換しましょう、ってなります。

当然、おカネかかります。

弊社のベルハウジングは、まだまだヘーキです。

1回目の研磨時なんか、全然ヘーキです。

次に、さすがにブレーキローターも減って無くなってきてから、
やっと新品に交換しましょう、って時でも、まだヘーキです。

それだけディスクローターフローティングにはメリットがあります。