材料フェチとして、ネタ

来週の月曜日、関東で大雪???

ま~たいろんな事が中止か・・・・・

ところで、弊社はいろんなモノを開発しておりますが、

適材適所

って言ったモンでして、軽さと強度とそしてコストにいつも挟まれています。

JIS(日本工業規格)で公式に発表されていますから、誰でも
カンタンに情報を得ることができます。

一般的に、金属の強度を示す指数はいくつかあります。

引っ張り強度、ねじれ強度、剪断強度、ヤング率等、いくつかあります。

全部書き出してもドン引きされるだけなので、この中でも自動車用の
部品として重要な耐性についてご紹介してみます。

一般的に金属はちょっとやそっとの力で引っ張っても、元に戻ります。

元に戻る範囲を弾性変形と言います。

もっともっと引っ張ると、ある地点から金属が、

もうアカン・・・・

って言って、元に戻れなくなって伸びちゃいます。

それを塑性変形と言いまして、そのポイントを降伏点と言います。

そしてその時の力を耐力として表記します。

単位はN/mm2です。

断面積が1mm2の針金を作って、その針金を引っ張ったときの耐力を
引っ張り強さ って表現します。

ちなみに直径が1.12mmの針金の断面積が約1mm2です。

硬度を示すブリネル硬さ、ビッカース硬度、ロックウェルCスケールは
表面の硬さを指すことが多く、いわゆるキズの付きにくさの指標なので、
ここではちょっと違います。

で、JIS発表の耐力をざっと羅列してみます。

ステンレス303      205

ステンレス304      520

炭素鋼45C        570

炭素鋼50C        610

ジュラルミン2017    355

ジュラルミン7075    573

マグネシウム合金AZ61 320

64チタン           980

クロモリ鋼SCM440   980

これらの数値は金属材料としての数値で、表面処理等でも変わってきますが
一つの重要な参考指標であることは間違いありませんね。

特筆すべきは64チタンですね。

さすがにメッチャ高いだけはあります。

適材適所ってことを考えると、やはり弊社が64チタンを使うのは、
ホイールナットとコンロッドくらいですかね。

やはり、圧倒的な軽さを誇るマグネシウム合金が弊社にはとても魅力です。

2017のチョイ落ちくらいなので、そんなに強度を必要としない箇所には
積極的に置換していきたいですけど、やはり、コストも重要です。

う~~~ん、難しい・・・・