わかりにくい十分条件について違った角度から検証してみたいネタ、その1

来シーズンから参戦をご予定下さるS巻様からとてもご丁寧なご報告を
頂戴しました。

**************** 前略 ***************

作業頂いた、CSC、PSクーラー、ESC(ECU)ともに満足しております。
昨夜は近くの山に登りに行ってしまいました。

まずCSC+GoodRidgeクラッチホースのおかげでしょうか、
踏んだ瞬間に「あ!」とわかるほどで、カッチリといった感じが左足に
伝わってきました。

今まではゴムホースが膨れるのを探るように操作していましたが
ロッドで押しているかのようなダイレクト感!
「これがあるべき姿でありこんなにも操作が楽になるのか」と感心しました。

**************** 後略 ***************

ありがとうございます。

ポイントは昨夜は近くの山に登りに行ってしまいましたです。

これこそが弊社が追求している方向性です。

この10年で弊社はZ34V36を長く楽しく乗り続けるために
どうすればイイのかをご提示してきました。

筑波を3周しか走れないような車両を何台か自分で経験してきて、
Z34V36では30分クーリング無しのサル走りができるような
クルマ造りを目指してきた結果いろんな副産物もできてきました。

最初は30分サル走りをすることで運転技術の向上を目指すという
弊社が一貫してブレない方向性を追求してきました。

多くのチームメンバー様がそれを具現化してくださっておりますし
来シーズンは弊社2号機とともに従来よりは1ランク上の結果を
チームメンバー全員で目指しています。

いやぁ楽しみだ!!

車体側に30分サル走り耐性を持たすと同時にドライバー側に対しても
30分サル走りのためのハードとソフト両面からのご提示もしてきました。

サル走りのための必要条件は冷却系です。

何回もココで書いていますが十分条件はまた別のハナシです。

ただ、お客様にも大事なご予算があります。

それをやるならコッチが先でしょ

ってのが律速段階です。

その判断を誤るとおカネがかかった割にはタイムが落ちることだって
珍しくありません。

何回もココで書いていますが機械式LSDはZ34V36にはず~~っと
優先順位が低いんです。

FAQ筆頭のうちの一つですがリアのトラクションがあります。

トラクションがかかんないって主張するお客様のトラブルシューティングでは
7~8割がアシでした。

そのアシじゃムリです、ってパターンでした。

で、残りはドライバー側のモンダイが多いです。

パキってステアリング切ってドンって踏めばそりゃトラクションなんて
かかんないっしょってハナシ、なかなか伝わりません。

先シーズンは消化不良のお客様も多かった中でもう来シーズンが視野に
入ってきました。

ア゛ッという間ですね。

さすがに必要条件について異議を挟まれることはほとんど無くなりました。

来シーズンに向けて十分性についていろんな角度から弊社からひとつひとつ
啓発させていただければ、と思います