Z34,V36、満を持してデフ玉ネタ、その1

まず、業務連絡です。

メールの返信、ちょっと待って下さい。

明日の朝、まとめて返信させて下さい。

ところで・・・。

下回りをリア側から撮ってみました。

diff

ピッカピカですね。

そりゃそうです。

まだ、走行が350Kmしか行ってないですから。

師匠、国政氏のところでイロイロと実験君をやっております。

国政氏とは、もう20年以上のお付き合いです。

師匠、国政氏率いるOriginalBoxは、バリバリの競技屋です。

ナンバー無しのクルマもたくさん入庫しております。

弊社が全幅の信頼を寄せる理由はただ一つです。

こういう動きにしたい、ああいうクセを治して欲しい

その弊社の要求を、いつも見事なまでに具現化してくれるんです。

こうやって、書くのはカンタンです。

Z34や、V36に限らずに、ガマンして乗っていらっしゃるお客様は
とても多いんです。

毎回しつこいようですが、ちゃんとやってるショップさんは確実にあります。

今回も、師匠にたくさんの要望を出させて頂きました。

一つ一つご紹介させて頂きたいと思います。

まずはデフです。

5年以上になります弊社の開発日記で、デフをちゃんとご案内するのは、
初めてのことなんです。

デフ、弊社はとても得意です。

じゃあ、なぜ今まで書いてこなかったのか?

デフが得意だと書かせて頂いた陰に、それはそれはハマった経緯があります。

このデフさえ入れとけばカンペキ

そんなデフは存在しません。

ちょっと語弊がありました。

自信をもってデフを勧めているショップや、結果を出しているショップさん、
必ず何かしらの仕込みをしています。

つまり、文字通りのチューニングです。

問屋から納品されたツルシのデフを、そのまま取り付ける、それでは
チューニングとは言えないんではないか、と弊社は考えております。

また、こんな書き方をすると怒られちゃうので、キチンとご説明します。

デフだって工業製品です。

メーカーにはメーカーのお考えがありますでしょうけど、しょせんは
大量生産の機械部品です。

お客様のターゲットや、シチュエーションに全て合わせることはできません。

タイヤだって違いますから。

チームにもよるんでしょうが、D1でもイニシャルは下げてきています。

ツルシの機械式のデフをポン付けしても、あんまりイイ事が無いと、
何回かはここで書かせて頂きました。

お客様の車両をお預かりした時に、あんまりヒドいと

よくコレ乗ってますね

って、思いますがなかなか口に出しては言いづらいです。

ソコは難しいんです。

お客様のお選びになったパーツを否定するワケですから。

だから、あんまり言いません。

カンタンなハナシです。

入れて良くなりましたか?

乗りづらくなっていませんか?

タイムに繋がりましたか?

Z34やV36の場合、デフの優先順位は高い方ではありません。

一番優先順位が高いのが、何と言っても冷却系です。

やらないとストリートでも弊害が出ますから。

サーキットまではちょっと・・・、でも山は楽しみたいと言うお客様、
次に必要なのがサスペンションと、ブレーキパッドです。

サーキットなら、なおさらです。

純正のアシが柔らかすぎるので、せっかくおカネと時間をかけて、
わざわざサーキットを走っても、曲げる苦労で終始します。

良くできたアシで行けば、本来なら楽しいはずです。

次にはとうとうデフか?

いえいえ、まだです。

そりゃ、経済的に余裕がおありのお客様ならいっぺんにできちゃいます。

それでも弊社は止めて差し上げます。

いっぺんにやって一発でキマればイイですけど、まずありえません。

一つ一つ確実にやって行かないと、どんどん深みにハマります。

で、純正に戻しましょう!

になるんです。

サキコンの言ってる事、信用ならねぇ

って人もいっぱいいるでしょうね。

それはそれで、お客様の選択だと思いますので尊重します。

そう言う人は、弊社には来ないワケですから。

弊社を信じて下さったお客様には、トコトン責任を持ちます。

価格帯が大幅に違うので、なかなかオススメが憚られますが、
弊社のブレーキは高くても効果がとても大きいです。

純正のディスクローターは、富士や鈴鹿のサル走りには耐えられません。

そりゃそうです。

フロントは、あのデカさで1万チョイです。

性能なんか求める方が、そもそも間違っています。

ブレーキは、遅かれ早かれいずれ手をつけなければなりません。

じゃあ、デフはいつやんの?

初めて買ったクルマがロードスターで、次はシルビアで、今回がZ34です、
ってお客様だと、イロイロとはしょっちゃってご説明できるんですけど、
Z34、V36で、初めてスポーツ走行に目覚めたと言うお客様には、
一つ一つ丁寧にご説明差し上げていかなければ、と考えています。

そもそもデフって、何で交換しなきゃイケナイの? からです。

そっからです。

それは、交換しなきゃイケナイ必要性がそのうち発生するからです。

どんな必要性?

って思ったお客様、デフ、当分要らないです。

デフ玉、サイドフランジ、シム、オイルシール、デフオイル、そして工賃。

デフ玉にもよりますが20万コースです。

デフ玉よりも、圧倒的にデフオイルクーラーが優先です。

雨の峠ってガラガラで楽しいんだよな~

ってお客様、めったにいらっしゃらないでしょうけど、デフの必要性を
身をもって痛感していらっしゃる事でしょう。

サーキットでも、回数をこなしていきますとタイムは上がっていきます。

で、どこかでアタマ打ちになります。

お客様のクルマの仕様によっても変わりますが、さらなるタイム向上のために
ナニが必要なのかをちゃんと見極めてからでないと、効果は薄いです。

FRなんだから、機械式デフ当然っしょ~~

って言って、デフを勧めるのはカンタンです。

弊社が他のショップさんと同じ事をやっても・・・・

お客様と一緒にサーキットに行って、ロガーを積んで検証します。

デフの前に、圧倒的にライン取りです。ブレーキングです。

次のステップは何なのかを適切に助言できる、そんなショップでありたいです。

今回、デフを2種類試します。

もちろん、両方ともツルシじゃありませんよ。

仕様変更を何回かはやりました。

弊社の広報車で、やっと試せます。

ホントにしつこいようですいません。

ちゃんとやってるショップさんは確実にありますよ。