旋盤工見習いネタその4

汎用旋盤とCNC、比較するまでも無いほどCNCの優位性は高いです。

たった一つの汎用旋盤の優位性と言えば一つ一つ違う寸法で製品を作ることが
できることくらいです。

もちろんCNCでもできますがその都度プログラムを変更する必要があります。

現実的ではないですね。

ちょっとずつ寸法を変える意味というのはそれは、

製品個体差

これが弊社には気になっちゃって気になっちゃって看過できないんです。

コレ、純正のゴムブッシュです。

rubberbush

外径も真円からはほど遠く、±0.5mmくらいはフツーにブレています。

当然、ピロブッシュを入れる純正のアームも製品個体差があります。

油圧プレスでギュ~~って圧入していくんですがその時の手応えで

あ、ヤベ、これキツ過ぎる とか これユルいんじゃないの~~ とか、
数多く経験してきてわかるようになりました。

最適な寸法公差ってヤツもイロイロと経験してきて弊社の大事な宝です。

そのためにまずは相手の正確な寸法も必要ですしそれに合わせて1個1個
製品の寸法も変えていくんです。

difference

フツーならそんなことやってらんないです。

だからCNCで量産していきます。

いろんなお客様がSNS等でご紹介下さっていますが弊社のピロアーム
手作りに近いようなこだわりで寸法の精度を1個1個追求しているので
乗り心地もいいですし不快なゴトゴト音も一切しません。

さらには耐久性も良くなるので最初にお取り付けになったお客様は
もう4年くらいになります。

サーキットガンガンのお客様も多いですがまだピロの寿命を迎えていません。

いつもココで書いていますが弊社製品は初期投資はそれなりにかかりますが
耐久性が高いモノが多いので結果、トータルでは安くなることが多いです。

最大の欠点は・・・・時間がかかる・・・・・。

旋盤工見習いネタその3

北海道のS様からとても心温まるメールを頂戴致しましたので
ご紹介させて下さい。

****************前略****************

ですが、マウント類は交換済みでその効果にビックリでした。
もっと早く手を付けるべきでした。

サキコンさんの製品は費用対効果は勿論ですが、
その方向性がはっきりと感じ取れるので安心して
オーダー出来ます。

開発段階から注文入れちゃう方々の気持ち。
凄くわかります。(笑)

見積もり。一発、請求書でも構いませんので宜しくお願い致します。

****************後略****************

何回もココで書いていますが弊社もやらかすことはありますよ。

信頼ってコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ積み重ねるモノで
失う時は一発ですからお一人お一人一つ一つ大事にやり遂げるしかありません。

金属加工をなりわいとしている人も多いのでミョ~な知ったかぶりのつもりは
毛頭ありませんがレトロな旋盤を使ってちょっとだけ想ったことがあります。

何年前だろ~な~??

知る人ぞ知る神宮テニスクラブの会員だったことがありまして、ま~~~
様々なセレブとお知り合いになりましたし、中には芸術家もいました。

プロの写真家もいらっしゃいまして毎年の年賀状が富士山から顔を出す
初日の出なんですがこれまたホントにさすがプロやな~~って画でした。

その時はですよ、そのプロの写真家はず~~~っとNIKONのF1って
アナログの銀塩フィルムカメラを使い続けてデジタル否定派でした。

その時はですよ。

聞いてみたところやはり画が違うんだそうです。

性能は最新のデジタルカメラの方がずっとイイに決まっていますが
送って下さった実に絵画みたいな富士山を見ると納得してしまいます。

5,6年前のネタにもありましたが弊社の旧ホームページにパーツリスト
納期状況のサイトが存在しました。

復活させようとは思っているんですけどね。

そこではもちろん弊社の製品の画像がありました。

特に金属モノは画像を撮るのがとても難しいんです。

反射しますから。

で、ヨドバシカメラだったかBICカメラだったかに行って店員さんに
事情を説明して実証実験をしました。

持って行ったステンレス小物をその場で撮影してノートPCに移して
その場で店員さんと画像を確認してベストなカメラを選定しました。

それが確かNIKONのS9001でした。

それで思い出しました。

ドが付くほどのカメラシロートがフルオートで撮る画って限界があります。

そんな中でもただのステンレスを撮影しただけでかなり画ヅラが違うんです。

コレってフルマニュアルでイロイロと小細工ができるプロの写真家だと
かなり違った結果を能動的に引き出せるんだろ~~なって想いました。

せっかくなのでもう一つ。

コレまた4,5年前にアップしました真空管アンプのハナシです。

SN比とかダイナミックレンジとか数値に出るパフォーマンスは最新の
デジタルアンプの足下にも及びません。

ところがですね、スピーカーから出て私たちの耳に届いてノーミソで感じる
実際のサウンドって、いやいやいやいやいやいやいや負けていないんです。

負けていないどころかむしろこっちの方がずっと好きです。

特に女性ボーカル、例えばですね

WhitneyHouston

DianLane

この辺はとても艶やかになるんです。

これだけのフルデジタル、コンピュータ制御のフルオートの時代です。

そんな時こそフルマニュアル、アナログの優位性ってあるんですね。

旋盤工見習いネタその2

見て下さいこの汎用旋盤。

benchlace1

平成を通り越して昭和の香りが漂います。

映画、三丁目の夕日で出てくるような工作機械です。

日本中、いや世界中に加工屋さんが星の数ほどある中、コレを使っている
製作所さんってほとんどいないと思います。

ってゆーかやはり時代です。

量産にも向かないしそもそもが効率が悪いフルマニュアル

コンピュータNCの真逆に対峙する工作機械です。

切削の位置や送り量を全てネジで手動で調整します。

benchlace2

こんな調整ネジが計8箇所あります。

それを一つ一つ調整していくんです。

お世話になっている製作所の社長さんも今どきの若者はこういうのを
やりたがらないしやらない、って教えてくれました。

しか~~~し。

コレがイイんですよ

実は使っていないこの工作機械を遊ばせておくのがもったいないと言うことと
金属加工の実技を基礎からやってみたという弊社のこだわりから志願をして
この機械を使わせて頂くことになりました。

師匠の指示に従って送りハンドルをゆっくり動かすと刃物が金属にゆっくりと
アタって切削が始まるんですがコレがまた興味深いです。

改めて鉄(SS400)って柔らかいってことを認識できるんです。

CNCではわからなかったことがフルマニュアルでわかります。

超硬の刃物からしたらステンレスですらザックリ切れちゃいますがココで
師匠に注意を受けました。

調子に乗ってると刃物がステンレスに喰っちゃってバカンと外れて
フッ飛んでケガをするそうです。

せっかくのご厚意で設備を使わせて頂いているのにケガをしたらご迷惑を
おかけしてしまいますからゆっくりとゆっくりと丁寧に丁寧に、です。

こんな昭和の香り漂うレトロな汎用旋盤、イロイロ学べるんですね。

まずは弊社にとって肝心な精度

CNCマシンだと全てはあらかじめプログラムされた通りにできてきます。

出来てきたモノの可否もプログラム通りです。

フルマニュアルだとほんのちょっとこうしたいとかああしたいとか
弊社ではとてもありがちな仕様変更や精度の追求ができるんです。

その都度マイクロメーターでイチイチ計測するのでテマはかかりますよ。

時代じゃないのもわかっています。

ただ1ランク上のこだわり、弊社らしいじゃないですか。

旋盤工見習いネタその1

今朝のニュースでやってました。

小学生が将来なりたい職業ランキング

女の子はケーキ屋さんとか美容師さんとか看護婦さんとかもうず~っと
同じですが、ベスト10にアイドルなんてのも入っていました。

あの新潟の騒動を知らんのかな?

問題は男の子です。

野球選手、サッカー選手、パイロット、医者、このあたりが安定の相場で
コレまた数十年揺るぎないモノでした。

しか〜し。

令和新時代になってランキングしてきたモノ。

IT、ユーチューバー、そして何とプロのゲーマーってのもランクインです。

モノ創りを目指そうなんて小学生は絶滅危惧種でした。

そもそもITの意味わかってんのか?

少なくとも算数のテストくらいラクに満点を取れないとITなんてムリやで。

ユーチューバー、コレも時代ですかね。

アクセス数を上げるために道を外すヤツいっぱいいますよね。

今年の流行語大賞はバイトテロだと思っています。

カネのためにやっちゃイケナイことをやって、アクセス数を稼ぐために
わざと炎上させて、そんな輩がますます増えていく、それも時代と
片付けちゃあ良くないことはわかっていても抑止力がナニも無い。

で、プロのゲーマー。

賛否両論はあるとは思いますがこれも時代です。

アメリカでESPNってスポーツ専門のTVチャンネルがあります。

そこで見たことありますがドローンの障害物競争みたいのがあるんですね。

ドローンナショナルリーグだったけかな〜、もうキチンと組織化されています。

その最終チャンピオンシップ戦をアメリカのESPNで観ました。

決勝を4人で戦うんですがモノの見事にみんな10代です。

優勝した17歳の若者にはもう既に数億円のスポンサーが付いています。

上海や香港やシンガポールでもTVゲームのプロリーグが始まっているって
ニュースで見たことがあります。

SONYや任天堂もビッグスポンサーだったような記憶があります。

違ったらすいません。

そのうち熱心な教育ママが

学校の宿題なんかヤめなさい役に立たないんだから、ゲームやりなさいゲーム

こんなハナシが冗談では無くなる日もそんなに先では無いような気がする。

額に汗して手を汚してモノを作るって、若者にはもはやカッコ悪いのカモ?

表題の旋盤工見習です。

昨日からイイ歳こいて修行に出ています。

お客様のおクルマを放ったらかしてるワケでは無いですよ。

時代の潮流に逆行してモノ創り大好きです。

昔はコンピュータNCをホンキで買おうと思ったこともありましたが、
ご存知、そんなおカネが無いのであきらめました。

で、加工屋さん頼りなんですが時代の潮流には逆らえず多くの職人が
高齢化していますし廃業もしています。

デキる加工屋さんには仕事が集中して納期もとてもかかっちゃっています。

で、最後の手段。

自分で作ったろ〜

と、言うワケです。

ご協力下さる社長さんに深く深〜く感謝です。

久々に空気について語ってみるネタその5

八王子、大雪でしたよ。

coldspring

また大げさな、ってなりそげですがともかく寒い~~~~。

いろんな最新のテクノロジーを弊社なりに検証してきた結果、最も効果が
大きいと判断した技術がゴルフボールのディンプル構造です。

ChevronNozzleも新幹線のパンタグラフも主たる目的は
静音の追求から出てきたモノです。

静音が目的とは言えムダな空気干渉を避けて騒音を下げられればムダな
空気抵抗も低減できると言うリクツから航空機やスポーツに応用され
結果に繋がってきたのだと思います。

それに対してゴルフボールのディンプルは確実に飛距離が目的です。

Dunlop社が興味深い論文をweb上で多く掲載しています。

これは東工大の論文ですがとてもわかりやすく可視化しています。

dimpleairflaw

これで終わらないのがさすがDunlopさんです。

穴の構造を日々解析しているんでしょうね。

dimple

空気抵抗2%低減

たった2%、されど2%です。

こう言うヂミ~~な研究の積み重ねでしかホンモノは手に入らない
弊社ではそう認識しています。

この最新のテクノロジー、弊社で採用しています。

ま、パクらせて頂いております m(_ _)m

ドコに採用しているかって??

それは今後のお楽しみで取っておいて下さい。

久々に空気について語ってみるネタその4

今や空気との戦いは境界層剥離との戦いと言えます。

以前にもアップしたことがある新幹線のパンタグラフ。

500panta1

こう言うのを研究しているしている人ってやっぱりいるんですね。

500panta2

実は弊社のドアミラーに採用したかった技術でそんなネタを5年前くらいに
アップしたこともあります。

弊社の職人に断られました。

カーボンをキレイに貼ることができないとのことです。

性能と見た目と言うジレンマに挟まれて泣く泣く諦めた経緯があります。

フクロウの羽で解説している人の画像を見つけました。

owlwing

カラスや鳩の羽はこうなっていないらしい。

新幹線では風切り音低減が目的ですが空気抵抗低減目的で応用されている物も
探せば出てくるモンです。

長野オリンピックで話題だったオランダのスピードスケートナショナルチーム
レースウエアのヒダヒダ、ちゃんと解説している人を発見しました。

あまりに効くんでその後オリンピックでは禁止になったらしいです。

hollandskate

これも何回かこの開発日記で登場している787のエンジンです。

chevromnozzle

ちなみに787のジェットエンジンってロールスロイス製です。

中国で作っています。

Made in Chinaってヤツです。

で、このChevronNozzleって技術は弊社のリアウイングや
リアアンダースポイラーや弊社ドライカーボンルーフのオプションに
ボルテックスジェネレータとして応用されています。

久々に空気について語って見るネタその3

吸気系や排気系を単に作るだけならカンタンです。

性能がキチンと付いてくる製品を作る事はハナシが別なくらいタイヘンです。

おかげさまでいろんな製品を体験してきました。

お客様に何でこのマフラーにしたんですか?とか何でこのエアクリーナーに
したんですか?ってとりあえず聞いてみます。

前のショップさんでススメられたからと言うのがほとんどですね

そこで弊社の試乗車にお乗りになってもらいます。

ノーガキを100を語るよりもずっと早いですから。

以前から何回も書いてきましたが2台並べて比較すれば誰でもわかることが
なかなかそんな機会がないのでお客様は結局お買い換えって憂き目に遭って
釈然としない想いをしなくてはならなくなります。

マフラーやスポーツ触媒、もう5年以上もお使いのお客様、特にサーキット
ガンガンだとお客様の想定以上にダメになってしまう製品がかなりあります。

抜けるか詰まるんですけどね。

金魚が住めるくらい水が溜まっているマフラーもありました。

開発ってそれはそれはタイヘンです。

そんなにカンタンにできることってやはりそのレベルです。

さらにもっと高く立ちはだかることが費用対効果です。

イイのはわかりきっていてもいくらかかんのよ (ノ`△´)ノ:.┻┻:・’

ってハナシです。

弊社のリアウイングやリアアンダーディフューザーを開発しているときに
何回かアップした境界層剥離対策。

何個か実験もしましたしおカネを支払ってシミュレータもかけました。

4、5年前だったかな? オランダのスピードスケートのナショナルチームが
採用していた全身タイツみたなレーシングスーツ? の膝の部分にヒダヒダが
付いているネタとその効果について検証したことがあります。

弊社のドライカーボンルーフに境界層剥離対策のボルテックスジェネレータを
取り付けたネタも5年くらい前だったかな?

またアップします。

弊社のエアクリーナースーパーインダクションボックス、弊社の流体力学の
集大成にしたいですがともかくおカネがかかります。

イイのはわかっていてもその値段??? w(゚o゚)w

その戦いです。

久々に空気について語って見るネタその2

で、空気の流れ三態ですがまずカンペキな乱流は機械的にグシャグシャに
なった気流でしてマフラーとかタービンのエキゾーストが該当します。

正圧と言って大気圧よりも高い数値で流れ、内径がそのまま有効系として
計算する事ができますが、吸気に代表される負圧の気流は全くと言える程
挙動が違うので、同じようなアプローチではイイ結果に結びつきません。

負圧の層流を語る上で避けて通れないのが境界層剥離です。

難しい事は今回はなるべく避けてわかりやすい表現に努めます。

飛行機のハネの周りの空気の流れを可視化した画像をもう5年以上前に
アップした事があります。

画像探しときます。

コレって層流を闇雲に追求してきた人にとっては大きな打撃です。

つまりハネの近傍を空気が流れないんです。

弊社のエアロドアミラーを作った時もキチンと考慮されています。

車体からちょっと離れたところを空気が通るので純正を含めほとんどの
ドアミラーが思いっきり抵抗ブツになっちゃっているのを見ていると
空力を考えられていないんだな〜って感じてしまいます。

リアウイングなんてもっと顕著です。

弊社的にはフロントのリップスポイラーも同じです。

え〜ソコやる〜??

空気のチカラはタダです。

しかも壊れないし。

積極的に利用しないのはもったいないんですがやはり正しい使い方をしないと
せっかくの機能も効果が充分に発揮できないどころかむしろマ〜イです。

層流と関係のある部品を開発する時には境界層剥離について必ず考慮しないと
ヘタすりゃ純正以下って性能になってしまうことがかなり見受けられます。

書くとまた怒られますがそんな製品は残念ながら数多く流通しています。

特に吸気は排気よりもず~~っと難しく、考慮しなくてはならない事象も
排気とは比較にならないほど多いんです。

例えばこんなハナシ。

Z34のVQはΦ60の吸気が2個もあるから充分だよ、RB26だって
シングルの吸気で400馬力ラクショーなんだからさ

ワタシ流体力学なんて全くわかりません

って間接的に公表しちゃっているのと同じですがご本人は気がつかない。

正圧のΦ60と負圧のΦ60では流量としての能力に大きな差があります。

吸気つまり負圧のΦ60は有効内径がずっと小さくなります。

そもそもボアが95.5でストロークが86mmの1気筒あたりだと

4.775X4.775XπX8.6=616cc

片バンク3気筒なので616X3=1,848cc

7,200rpmの時には1分間に3,600回爆発します。つまり1秒間で

1,848X60=110,880ccの吸入空気が必要です。

内径がΦ60だったとしても断面積は3X3Xπ=28.27cm2

110,880÷28.27=3,922cmつまり約40mです。

1秒間に40mつまり秒速40mの空気が吸入されます。

時速に直せば144Km/hです。

その時の負圧を考慮してデータ上では有効内径が60%あたりです。

Φ60の60%はΦ36。

奇しくもverNISMOのマフラー径と一致します。

やはりメーカーは莫大な開発費をかけているだけあって大きく外しません。

しかし大きく外さないだけであって細かいところはツッコミところ満載です。

久々に空気について語って見るネタその1

それこそこの開発日記の初期の頃は空気ネタが多かったです。

ネットで買った事故車から外した大したキズも無いボンネットに5cm間隔で
穴を開けて高速で空気の流れを検証したネタや翼型模型を作って高速道路の
車内から手を出して効果を検証したら、思いの外に揚力があって思いっきり
手を持って行かれたネタとか懐かしいですね。

流体は大きく分けて圧縮性流体と非圧縮性に分けられて大きく挙動は違います。

圧縮性が空気で非圧縮性は水です。

水で効果があったからと言って空気で当てはまるとは限らないんです。

むしろ当てはまらない方が多いです。

ピーンと張った静かな水面にゆっくりと棒を差し込んで秒速5cmくらいで
ゆっくりと横に移動したときにできる流線って数式で解明できます。

Maxwellの方程式ってのがあって解明されています。

ところがです。

同じ事を空気でやっても数式上では解明できていません。

微分方程式や積分方程式は立てられるんですが数学上、解けないんですね。

だからコンピュータで擬似的にシミュレーションして正解を模索します。

もっとも数学も進化しているので今は解明されているかも知れません。

擬似的にってトコなのでやはり妥協が入ります。

だからF1を始め航空機だって年々進化しています。

今までにわからなかったことがわかってくるんですね。

で、圧縮性流体の空気ですがやはり同じ考えではダメなんです。

さらに3つに分けて

層流と乱流です。

2つやん。

また層流が2つに分かれるんですよ。

層流と乱流というのは物理学上ではReynolds数で定義されますが
今やあんまり意味を成していないんですね。

実験室上でも層流なんてほとんどできませんしコース上にも存在しません。

じゃあどう評価するかってハナシです。

実際のクルマの空力を考えるバヤイ、層流と言うよりは

止まっている空気に車両が高速でツッ込んで行く

つまり本来なら空気の流れが無いところに流れを起こすんですね。

コレを解析するのがまたタイヘンなんです。

あれから弊社も成長しました。

5、6年経つ今だからもっと進化した空気の流れと応用を考察したいと思います。

もっとイイ物を探し続けて・・・ネタ

コレ、991GT3のアメリカでのパーツリストを見ていてビックリです。

gt3coil

イグニッションコイルが5,000円程度。

もうこれでイイじゃん。

ボアが100mmを超えていて常用8,500rpmのPorsche純正の
部品ですから悪いワケがありませんし性能だけでなく耐久性もお墨付きです。

プラグのアタマが日産と適合するかわからないのでプラグも1本取りました。

NAでビッグボアで高回転、高出力の見本です。

NASCARで採用されているような点火系で代表されるMSDも弊社では
経験してきましたし効果は確認できていますが何せアメリカ製なので重くて
デカいってところがちょっと躊躇してしまうようなところです。

同じ構成をMoTeCとPorsche純正コイルで構築すればずっと軽く
コンパクトにできそげな予感です。

点火系って一般のお客様にはわからない分野だと思います。

サーキットガンガン、特に富士や鈴鹿の本コースと言った高速サーキットでは
ストレートの伸びが変わってくることも充分に経験してきましたし、街乗りで
低中速のトルクも太ります。

もっともっとZ34V36でデータを集めなければ、です。

ところでついでにGT3のEGパーツを見ていました。

gt3conrod

例のチタコン、1本13万もします。

PorscheJapanで買ったら20万以上するでしょうね。