今年の開発指標ネタ、その1

今年はEGとアシにさらなる進化を計画しています。

計画ってナニ? いつできんの? ってハナシになりますわな。

EGとアシってアプローチが全然違うんです。

アシは何回かココで解説してきましたが動的状態の姿勢は割とカンタンに
計算できるんですが、実際にその状態が具現化できているのか?の検証が
難しいことと具現化した動的の状態がホントに正しいのか? と言う
検証の繰り返しでしか上のステージに上がることができません。

それに対して量産車のEGベースのチューニングはやるべき事はある程度
確立されていますし、それに対しての資金繰りがイチバンの難関ですが、
それと同時に電子デバイスを開発しなくてはなりません。

これまた壮大なテーマなので、をいをいご紹介していきます。

まずは弊社のアシの最新開発状況です。

例えば、何回も登場してきたショックアブゾーバーの減衰特性。

damping1

横軸が速度で縦軸が減衰力のグラフです。

雑誌等でも何回も出てくるのでこれをご覧になった人も多いと思います。

いわゆる3Wayとか4Wayってとてもお高いショックアブゾーバは
これを割と自由にイジれるってのがウリなんですが、弊社から言わせると
ソコじゃ無いんですね~~~

で、去年ご紹介したこの特性。

risageu

横軸が速度ではなくストローク量です。

上の減衰力特性が同じでもコイツを変えることによってもちろん変わります。

ナニが変わるって?

ふっふっふっふ

さらに!!

もう一つ特性があるんですね。

まだ内緒です。

それをちょっと変えるだけでもオーナーさんは体感できます。

例えばスプリングレートも同じです。

弊社が採用するプログレッシブレートです。

spingrate1

テンダー、メイン、バンプラバーの3段階です。

アンカーポイントって言うココをちょっと変えただけでも弊社お得意様が
とても評価してくれたことを以前のネタでもアップしました。

spingrate2

今年もあっちゃこっちゃのサーキットに行って部品を現場で交換します。

現場で交換すればビフォアアフターがとてもわかりやすくプラシーボって言う
一種の気のせいってヤツを排除して正当な評価ができると思いますから。

経験が最良の教科書ネタ

もう八王子の朝ってこんなんですよ。

icedwindow

窓ガラスがバリ凍っています。

ココんトコ、抽象論とか精神論が続いちゃったので食傷気味のお客様も
多いとは感じておりますので、ちょっと軌道修正しますか・・・。

もちろんイロイロと開発は続けております。

なぜかココ数年、年末年始の恒例行事となっている女王蜂の取り付け。

もう通算で20~30台くらいはやってきたのでさすがに慣れました。

ってゆーか今でも毎回のように発見があります。

思い返してみると4、5年前の正月に初めて弊社で女王蜂を取り付けた時、
マヂかコレ、付かないじゃん ってアタマを抱えたモンでした。

そもそもφ50なんてエキマニ、弊社くらいしか扱いがないと思います。

あったりして。

コレ以上ムリってほど太くて集合部までも長く作ってもらいました。

取り付けはそりゃあ知恵の輪状態。

タダですりゃ手が入らないピッチピチのEGルームに入らないデカいモノを
ムリクリ入れてさらには工具と手を入れてキチンと取り付けをするんです。

EGルーム内が尖ったモノ満載で最初は手が血だらけになりました。

その晩にフロに入って激痛でもんどり打ったことを憶えています。

それが今となっては全く擦りキズ一つしなくなりました。

ほんのちょっとコッチを傾けるとか、アッチからねじって入れるとか
創意工夫を経験してきた結果、女王蜂が小さく思えてきました。

やはり経験ってナニよりも強力な修行ですね。

ただ、以前とは違った悩みも増えてきました。

古くなってきた車両も多いので純正エキマニの遮熱板がこんなんです。

corrodebolt

10mmのアタマなんですがメガネレンチなんてかけてもボロって崩れます。

ロッキングプライヤーでガッツリつかんでやっとボルトは回るんですが
熱で固着しちゃっているので外れないでヘシ折るんですがコレがタイヘン。

crushedbolt

フツーに外れるなら大した力では無いんですが、ヘシ折るのはずっと
倍以上の力が必要です。

これをEGルーム内でやることがとてもタイヘンです。

でも、経験と言う名の修行を積んだ結果もっとイイ事もあります。

コレ、エキマニと触媒を留めている悪名高いポイントです。

rustednut

アタマが14mmで10mmのボルトをヘシ折るよりもずっとタイヘンです。

しか~~~し。

ある時に気がついちゃいました。

コレ外さなくても良くね???

今ではコイツを外さなくてもラクショーです。

 

 

続きネタ

去年ってイヌ年だったんだ・・・・

昨日は持ち上げて今日は落とす と。

別に落とすワケではありませんね。

とても良く曲がるし真っ直ぐ走るし快適だし、さすがMercedesです。

ただし、制限速度+αまで

ちょっと買い物に行ったり通勤快速だったり駅まで家族を送り迎えに行ったり
週末にちょっと遠出をして温泉に行ってみたり、そんな使い方が目的ならば
恐らく最強だと思います。

関東だったら箱根とか関西だったらココんトコ毎年行かせて頂いている
神戸の近くに芦有道路ってとても楽しい峠道があります。

そう言うところを楽しく走るようにはできていない。

オマエごときがMercedesを語るな (`Д´)凸 って来そうなので
もうちょっとハナシに具体性を持たさないといけませんね。

特に芦有道路の曲がりくねった下りを走れば弊社が言及する意味は
体現できます。

じゃ、そう言うところに行くなって ハナシになるのか?それとも
どゆことどゆこと?って積極的になるかどうかはお客様次第です。

Z34V36をお買い上げになってなんとなくマフラーを入れてみる、
何となくECUを入れて見る、何となく車高調を買ってみる、
そんなお客様ってイチバン多いんではないか、と感じます。

目的がしっかりしている人の方がずっと少ないのは承知しております。

芦有道路の下りをちょっと飛ばしてみてキモチがイイハンドリングってナニ?

一見するととても抽象的な表現も一発走ってみると誰でもわかると思います。

メーカーはそんなことは百も承知です。

Z34V36ですらキモチ良いハンドリングって明快な方向性をお持ちの
オーナーさんは少ないです。

もちろんハンドリングや取り回しなんてイイ方が良いに決まっているって
感じるかもしれませんが、その逆をやっている人がとても多いことにも
弊社は常々感じていますが、当のお客様はお気づきではありません。

メーカーもソコに本格的に取り組むコストとそれに対していったい
どれだけの割合の人がその真価をわかってくれるだろうか?って言う
マーケティング調査の結果、今の日本車なんだと思います。

アシ廻りよりも燃費

ハンドリングよりも豪華な内装

おかげさまで弊社のサスペンションキット、とてもバックオーダーが多く
お客様には相変わらずご迷惑をおかけしている状態です。

お客様お一人お一人のターゲットや使用目的に合わせ少しずつ変えています。

そう言うことの積み重ねでしかイイ物はできないと信じておりますから。

 

 

2019年新年のご挨拶ネタ

sunrise

ご挨拶を頂戴いたしました多くのお客様この場を借りてのご返信とさせて下さい。

今年はもっと個別にお客様の目標や目的に向かってムダ無くピンポイントで
ご支援していきたいと思います。

こんなハズじゃなかった

を、もっと未然に解消していきたいですね。

年末には勉強代、授業料についてお客様と討論させて頂きました。

以前はBNR33で富士を楽しんでいらっしゃったとのことです。

そんなにドはまりしたワケではありませんでしたがやはりチューニングと言う
クルマにおカネをかけることへの躊躇と言いますか猜疑心は芽生えたようで、
Z34をお買い上げになって6年で走行がわずか18,000Kmです。

とてももったいないと思います。

車両買い換えも視野に入っていましたので弊社の経験をお話させて頂きました。

S伯様がココ数ヶ月でイロイロとご試乗なさった結果、Mercedesの
Cクラスが視野だったとのことです。

C200が5600,000円で、C250って無くなっちゃったんですね。

だからC200の上のモデルってAMG C43で9590,000円

弊社もヨーロッパに行くとレンタカーで借りることが多いC220d。

何回かココでご紹介させて頂いたことがありますが弊社のアシって最初は
MercedesのCクラスがお手本だったんです

古いハナシですが、190Eが初めて発表された時にマルチリンクって
当時では最新のサスペンション技術が発表されました。

今ではアタリマエのようにほとんどの上級FRに採用されていますね。

その時のプレスリリースを今でも鮮明に憶えています。

タイヤってのはサスペンションで喰わすモンだ

そんな内容です。

当時は意味が全くわからなかったですが、弊社には衝撃でした。

ハイグリップタイヤを履いて車高を落としてキャンバーを付ける

今でもほとんどがこのアプローチですし、MERCEDESの理論を
キチンとと理解できる人が全くと言ってイイほどいませんでした。

時代はドンドン進んでテクノロジーも進化してもMERCEDESは
一貫してこの理論を踏襲しています。

実際にお乗りになった人はすぐにこのMERCEDESの思想を
思い知らされることになります。

LEXUSやR35あたりからお乗換えでもある意味感動します。

S伯様とも話題になりましたが何で日本車にはコレができないんだろう?

弊社が考えるには恐らくマーケティングってハナシだと思います。

日産が初めて新車登録台数で首位になったってハナシをしました。

NOTEです。

ま、e-POWERです。

ココんトコ何かと良くない日産の関係者には年末の朗報です。

対極にあると弊社が勝手に感じているのがMAZDAのSKYACTIVE。

技術者がガンバった割にはそれほど受け入れられません。

EGを手がける技術者のハシクレとしてSKYACTIVEはとても
素晴らしい技術なんですが何せ一般消費者には理解されません。

NOTEやDEMIOを買う層にとってはど〜でもイイようなハナシで
圧縮比がど~のこ~のとかリーンバーンがどうしたとか見向きもされない
そんな気がします。

ぶっちゃけ実際にリッター何キロ走んの?

が、最重要課題って客が圧倒的に多いからの必然的な結果だと思います。

日本の自動車メーカーが優先して開発する課題になっているようです。

タマゴが先かニワトリが先かってそもそも論になりますが、イイ物を一貫して
作り続けて信頼と名声を世界に浸透させてきたMERCEDESです。

世界に出るとやはりトヨタさんは人気です。

アメリカなんてカムリが大人気です。

カムリって何だっけ?って人も多いくらい日本では浸透していません。

エラそうにオマエがカムリを語るな って言われてしまえばそれまでですが
カムリの最大のウリがクラスを超える上質感と何と言ってもトラブらない
TOYOTAの安心感と例え壊れても修理費が安いのでケチなアメリカ人の
心に刺さっているんだと弊社は勝手に思っています。

だからアメリカ以外ではウケない。

TOYOTA’s interior is amazing!

コレ、アメリカで何回聞かされたことか・・・・・

イイ物を作ったからと言って売れるとは限らないです。

何でそんなにMERCEDESを持ち上げる? ってなりますわな。

じゃMERCEDESをやりゃあイイじゃん ってなりますわな。

で、本題はこっからです。

S伯様もお気に入りのMERCEDESに何で行かなかったのか?

正月早々引っ張るな~~~。

今年もお世話になりましたネタ

今年も1年、弊社をご贔屓に大変ありがとうございました m(_ _)m

ア゛っちゅう間の1年でした。

年内に納められなかったN尾様、N雲様、T中様、Pさん、引き続き
年末年始も鋭意作業中です。

思い返してみると今年はEGやアシにかなりの進化が認められて、さらには
自分で研究すればするほどもっと上のテクノロジーを思い知らされました。

軽量化のパーツだってまだ試作ながら最後の大物のダッシュボードも
具現化できましたしフロントのこのパネルも純正比で大幅な軽量化が
実現できます。

closingpanel

超軽量高剛性ラジエターアッパークロージングパネルドライカーボン

名前長ぇな

本年度は精力的にサーキットサポートにも行きました。

来年はもっと増えると思います。

サーキットはちょっと敷居が高くて・・・ってお感じで走ってはみたいという
潜在的なお客様にもっと弊社ならではのご提言を差し上げて行きたいです。

まずは体験走行的なことをやってみたいですね。

山陽山陰地区のお得意様のためにタカタサーキットでも借り切ってみようと
イロイロと調査中です。

平日の午前中で10万なので富士よりもずっと格安です。

年明けにでもI様とY本様とM様とH本様あたりにお声がけをします。

北九州のD井さんも来れるカナ???

それにはまずは壊さないための冷却系フルは推奨したいですが、まずは
敷居を下げるための体験走行ですからまずは走って欲しいと思います。

何回かココでもご紹介しています30分サル走りを敢行するためには
オーバークールくらいがちょうどイイんですが、それにはコストも
それなりにかかってきてしまいますので冷却の律速段階をキチンと
ご提示させて頂くことも弊社の責務です。

あとはブレーキとアシですね~~~。

純正のままで走りに行っても消化不良と欲求不満を溜め込みに行くような
モンですからココまでは必須です。

ブレーキもとりあえずはパッドだけでもOKです。

限界は見えてしまいますケド、それからでイイと思います。

この時点で機械式のLSDは全く必要ありません

必要性が出てきた時に付ければそれで充分ですし機械式のLSDの前に
やるべき事がずっと多くありますから。

例えばフルバケです。

体験走行レベルでもフルバケの必要性はご自身で骨身に思い知らされます。

体験走行は子供の頃に遊園地でゴーカートに乗って自分で運転するという
楽しさや感動の延長でイイと捉えています。

それでもっと上の世界を見てみたいってお感じになればその時には
どっちゃりある弊社の引き出しの中からいろんなご提言をして
お客様のご希望に合わせたクルマ造りをサポートしていきます。

以前にも書きましたがそもそも弊社が練習会を始めた経緯というのが

安全に楽しく運転技術の向上

これに尽きるんですね。

もう5年くらい前になりますかね、富士のジムカーナ場を弊社が借り切って
わざわざ散水車をレンタルしてコース場に水を撒いてウェット路面を作って
限界時の挙動を体験してもらいました。

その時の目標がスピンするです。

Z34V36乗りでもスピンの経験が無い人がほとんどです。

一般公道でスピンしたらタイヘンな騒ぎです。

当時はこれからサーキット走行もしてみたい、ってお客様が多かったです。

時代を感じますね。

で、せっかく弊社と御縁があったお得意様に弊社のムダに長い経験では
ありますが隠すことなく投入させて頂いております。

いつもココで書いていますが弊社の事を全面的にご信頼下さるいわゆる
信者って揶揄されるようなお得意様には弊社が完全に責任を持ちます。

そりゃそうです。

常日頃ココでデカいことをホザいている弊社ですのでちょっとした事でも
ハナシがチゲ~じゃんってなりがちです。

外装から内装まで、アシからブレーキまで、ECUから排気系まで全てを
弊社製で揃えて下さるお得意様も多いですがそうじゃ無いお客様まで
特にアシ、ブレーキ、デフを他社さんから弊社製にご変更下さった場合、
お客様のご期待はかなり高いと認識しております。

で、初期の頃は弊社のデータもまだまだ充分とは言え無かった点もありますが
お客様に アンダーだ とかトラクションがかかんない って言われてしまうと
さらなる検証が必要とそりゃあ一人で富士に行ったモンです。

それに目をお付けになったH野様が、ご一緒してもイイですか? から
練習会が始まったような気がします。

こうやって書き綴っていくとホントにイロイロやってきています。

お客様のご期待にさらに応えられるように研鑽を積まねば、です。

来年もよろしくお願いします

さ、今日も明日も作業作業っと。

律速段階について修正をしなくてはならないカモ?ネタその2

現場の頑張りに報いて欲しいですね~~~~~

note

K藤様は数年前に今の車高調を新品でお取り付けになったとのことですが
その時から真っ直ぐ走らない真っ直ぐ止まらないをお感じになりました。

そんなモンなのかな~~って思っていました

実はK藤様が去年に弊社エロいフェンダーをお取り付け下さったときに
弊社の2号機試乗車を代車としてお貸し出ししました。

その時にはあまりにも楽しくて、普段はご自分のZ34で行くことがない
地元の有名な峠道に走りに行っちゃったと言うエピソードもありました。

それこそが弊社がいつもココで提唱させて頂いていることです

楽しくてついつい乗りたくなってしまう,そんなクルマ造りです。

K藤様はサーキットは走られません。

ツーリング快速とのことでしたがココんところは走行距離が延びていません。

それもそのはずで

遠出すると疲れるんです・・・・

w|;゚ロ゚|w

高い投資をして何のためのチューニングかわからないですね。

K藤様はサーキットにご興味がないワケでは無く、今の状態ではどうしても
敷居が高いとお考えでした。

それもそのハズで、私自身がK藤様の車両で走ったらきっとアタります。

1コーナーのツッ込みで右の壁にアタります、多分。

律速段階について修正をしなくてはならないカモ?ネタその1

deja-vu  ご存じの方も多いとは思いますがフランス語でデジャヴ。

日本語では既視感って訳されます。

早いハナシが、アレ?コレって前もあったよな??? です。

先日、弊社お得意様のK藤様の車両を納めさせて頂いた時に思い出しました。

K藤様の今回のメニューは弊社フロントアンダーウイングでした。

もともと弊社のフロントバンパーはご装着済みで今回も弊社製品に
とてもご期待を寄せて下さったはずだと思います。

弊社のフロントアンダーウイングは見た目は派手ですが保安基準適合です。

最低地上高の9cmも確保してあります。

フツーに運転していればモンダイ無いように作ってありますし、弊社の
2号機試乗車でも検証済みです。

で、K藤様の車両に無事お取り付けを済んで一抹の不安があったので
試乗してみました。

その不安が現実の物となりました。

擦ります。

やっぱそうか~~~~~。

静的な状態で9cmの最低地上高を確保してあればもちろん保安基準適合です。

動的な状態、つまり走り出してみるとK藤様の車両に既に取り付けてあった
サスペンションキットがイロイロと剛性不足でユラユラしてしまうんです。

ロール剛性不足、ピッチング剛性不足

早いハナシ、アシが柔らかくてノーズが沈んでしまうんです。

で、K藤様にご提言差し上げました。

多分、純正のアシの方がイイと思いますのでお戻ししましょう

すると間髪入れずにK藤様は

イヤです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

しばらくの沈黙の後・・・・・・・・、

CircuitConceptさんのアシ買います

エ゛っ  (ノ゚ο゚)ノ

なんか押し売りみたいでとても申し訳ないです。

で、冒頭のdeja-vu です。

これと同じようなハナシって今までに何回もありました。

光があれば陰もあるを認識したいネタ

こんなことてあるの?? w|;゚ロ゚|w

crab

東京ではそんなにカニは安いって意識は無いな~~~~。

そう言えば日本海側の多くのお得意様、慣れていらっしゃるとは言え
最強寒波ってヤツと対峙している頃でしょうか?

最近のドカ雪って以前よりハンパ無い降り方をすることが多いので
24時間動かなかったなんてハナシも珍しくありませんね。

去年も富士の練習会は3回ほどユキで中止になりました。

N様、富士本コース大幅ベスト更新おめでとうございます

当のご本人は悔しがっていますがP-Lapで00:863弊社がお貸し出した
ちゃんとしたデータロガーで00:868 いわゆる寸止めです。

厳密に言えば寸止めって00:100以内カナ?ってギロンもありますが、
N様にとっては着々と準備を重ねてきて2秒近いベスト更新です。

71R 275/35 R19       X 4 です。

ロガーのデータをキチンと弊社で解析してN様の許可があればアップします。

ちなみにSNS等はやっておられません。

N様の興奮混じりのメール、ご紹介したいところですが内容がチョ〜〜っと
過激なのでご紹介はヤめときますが、昔からこの日記をお楽しみのお客様、
そうです、そのネタです、だからアップできません っておわかり下さいます。

着々と準備を重ねたとは言え、弊社でやったことは

サスペンション、スタビライザー、セミピロアーム、ダイアグブレースバー
そしてECU、こんなモンです。

あとSP-Aもあったな・・・・。

こんなモンとは言えやはりそれなりにコストはかかりました。

それでもN様が以前に投資してきたコストと比較すれば半額以下です。

ブレーキだって既にお取り付けになったお高いヤツ、それを再利用です。

画像アップしたら怒られます。

弊社のブレーキキットも視野に入れて下さいましたが今付いているヤツが
良くは無かったとしてもダメでは無いのでとりあえずはコレで行きましょう
って弊社がご提言差し上げました。

今回の課題はともかくアクセル開度でした。

テーマが壮大なので近日中にキチンと詳細をアップ予定です。

光があれば影もある、栄光に隠れた多くの挫折だってあります。

弊社が懇意にさせて頂いているお取引先のお客様、筑波で全損したそうです。

お体が第1なんですがやはり全損と言うショックは計り知れません。

弊社も送り手責任として充分に痛感していますが、やはり危険なことを
やっているって言う認識は絶対に必要です。

別にモータスポーツに限った事ではありません。

スキーで大ケガをして半身不随になってしまった学生時代の同僚もいます。

スキューバにハマってパラオだったかその辺りで亡くなってしまった同僚も
いますしサーフィンにハマってグレートバリアリーフだったかそのあたりで
何かに食べられちゃった同僚もいます。

もう20年近く前のハナシです。

スキューバだって西伊豆あたりでやり続けていたらそんなジコにも
巻き込まれなかったでしょうし、サーフィンだって湘南あたりで
続けていれば食べられちゃうことも無かったでしょう。

スキューバもサーフィンもエラそうに語れる身分ではありませんが、きっと
レベルが上がって来るともっとチャレンジしたくなって敢えて難しいような
ポイントを目指して行きたくなるんだと思います。

思い返せばスキーではある程度のテッペンを経験してきました。

もちろん上には上があります。

北海道ニセコや八方尾根と言ったら世界に誇れるスキー場がありますが
やっぱりその内に、もっとチャレンジしたくなるような上のステージを
求めて新たな世界に出たくなっちゃうんですよね。

スキーはどハマりしたのでホントにあっちゃこっちゃ行きました。

そんな中でイチバン良かったのがカナダでヘリコプターに乗って人工的には
全くの手付かずの山奥へ連れてってもらって山頂から滑り降りるって言う
とてもダイナミックな経験でした。

アラスカに近いのでオーロラも毎日見ることができました。

人工的に手付かずですから圧雪なんてかかっていません。

木だって全く伐採されていないので木の間を縫って滑り降ります。

こう言う書き方をすると、楽しそう〜やってみたいってなりそげですが
その秘境へリスキーの参加者は半分くらい何らかのケガをしました。

パウダースノーとかシルキースノーなんてキャッチコピーが裸足で逃げるほどの
サッラサラの雪で手に取ってみるとホントに雪印さんのマークがマンマでした。

水分の含有率が超低くて空気ばっか含んでいるから日本から持っていった
自前のスキーの板では膝から腰まで雪に沈んでしまうんです。

だからかなりフッ飛ばさないと雪から浮いてきません。

骨折した者もいましたし木に衝突して額を割った人もいました。

当然、自己責任ですし事前にこんなこともありますってVTRも見ます。

それを理解した上での参加なんですが、事故ってのは起きてしまいます。

チャレンジしたくなるようなステージってそういう事です。

危険だからってスキーやスノボもやりません、サーフィンもスキューバも
やりません、ゴルフだってボールがアタることもあればフルスイングの
ドライバーに引っぱたかれちゃうって事故もタマ〜に耳にします。

そんな事を一切回避して週末は温泉に浸かって余生を送る、そんな人は
弊社に来ることはありません。

仮にもモータースポーツって危険性が割と高い競技をお選びになって
弊社とご縁があったお得意様にもっともっと安全と言う立場から
ご提言を続けていきたいと思います。

新型車ラッシュに想うネタ、その6

dekato4

これも深いですね~~~~。

弊社も抱えるモノがそりゃあいっぱいありますがやはり書けないです。

それでも真の意味でホンモノを追求するお客様には丁寧に丁寧に一つづつ
直接ご説明差し上げていますが、最終的に判断するのはお客様です。

dekato5

やはりこういう人もいたんだ って言うのが弊社の率直な感想です。

同じ道をたどっている人もいるんだなって安堵さえも覚えます。

このパーツってイイよ

って情報があったとします。

今ではこれだけのネット社会ですからそんな情報が氾濫しています。

イイよって発信した人の信憑性やそもそもの審美眼、わからないですね。

弊社はいつもこんな事を考えています。

EG、アシ、ECU、外装、内装、補強パーツ、そして軽量化です。

一貫して主張していることが乗りやすくて楽しくて耐久性があることです。

いずれ詳細はアップしますが特にEG、アシ、ECUは数年前と比較して
自分で書いといて何ですがかなり進化しています。

ご存知の人も多いとは思いますが数年前は外注でした。

それはそれである一定の成果はありましたがだんだん弊社が進化、成長を
遂げると外注さんでは限界を迎えます。

そもそも弊社の案件に付きっきりってワケにも行かないでしょうからね。

でも、もっとこうしたい、って願望が湧き出てきます。

そのためにはナニをすれば良いのか? と言う情報が手に入らないような高度な
領域だと自社で開発するしか残された道はありません。

アシだってフロントはほぼ完成系って書いちゃってから出てくるわ出てくるわ
弊社の知らないテクノロジー。

弊社が世界に目を向ける大きな理由の一つです。

やっぱスゲ〜〜事を考えるヤツって世界にはいるモンです

それをやったところで1発でウマく行く事なんてほとんどありません。

ダメじゃん〜〜、って諦める事が最もカンタンです。

そのテクノロジーを使いこなして1ランク上のステージに到達しているヤツが
必ずいるって事実を知ると、弊社にソフト面の技術が無い事になります。

で、シャカリキになって調査して勉強します。

どうしてもわからないバヤイは素直にスペシャリストに聞けばイイんです。

最初っから聞いちゃダメなんです。

聞かれた方はこう感じます。

コイツ、ノウハウだけ盗みに来やがった

そりゃそうです。

そのスペシャリストの製品をまず買って、スペシャリストの指示通りに
取り付けてセットアップして、実践してみるもウマく行かなかったら
次にはナニがウマく行かないのかを考えなければなりません。

スペシャリストが指示してくれることを100%理解できるとは限らないし
その指示を100%実践しているとも限らないからです。

そもそもそのパーツがそんなモンだったのか? それとも使い手が未熟なのか?
その判断ってとても難しいです。

デカトーさんも言及しているようにトライ&エラーは必須中の必須です。

で、いろんな可能性や信憑性のあるデータを持って改めてスペシャリストに
聞いてみると今度は水が流れるように教えてくれるモンです。

開発者にしてみれば、ウチの製品にこれだけこだわってくれるんだ って
感じてくれるんじないかって思います。

技術レベルが上がれば上がるほど客観性がある信憑性の高いデータは必須です

工学的な裏付けも何もナシに、ただ 曲がんないんだけど とか トラクションが
かかんないんだけど って主張してもオマエの乗り方が悪りぃんだよ って
ほぼ100% 返り討ちに遭うこと必至です。

新型車ラッシュに想うネタ、その5

49日の法要と納骨で一区切りかと思ったらまだまだあった。

あ~~~~ヤヴァイヤヴァイヤヴァイヤヴァイヤヴァイ。

dekato3

この開発日記をでZ34を開発し始めた2010年5月から弊社が一貫して
主張していることを発信力、影響力がとてもある人に裏付けをもらいました。

以前はタイムが出ない言い訳してるよ ┐( ̄ヘ ̄)┌って叩かれたモンです。

過去にいろんなクルマをフルチューンしてきました。

それはそれで楽しかったです。

しかしだんだんチューニングの度合いが進んでいくと乗りにくくなりました。

で、乗らなくなっていきました。

弊社の今のテクノロジーではそうはならないクルマ造りができます。

それを弊社は一貫して掲げてきました。

20万キロあたりのお客様が3名ほどいらっしゃいます。

こうなったら30万キロ、40万キロと目指して欲しいです。

それなりにあっちゃこっちゃ壊れてきます。

それは仕方ありません。

適正に手を入れてあげればサーキットガンガンでも30万、40万キロと
行けそげな車体剛性にはただただ感服です。

Z34V36から他車種にお乗り換えになった人も、全くのツルシで
お乗り続けるとは思えません。

アシをイチからやり直してマフラーもエキマニも買い換えてECUだって
当然新しいのをインストールしなくてはなりませんがハズレを引いてしまう
可能性だって大いにあります。

新しいクルマに買い替える時ってそれはそれは期待も大きいと思いますが
言ってしまえばやはり大量生産の工業製品です。

お客様の好みにカンペキに合致しているとはとても考えられません。

そのためにお客様はチューニングと言う名のモディファイを選択します。

弊社がココで改めて提唱すること、それが

熟成

です。

3年または5年で次のクルマに乗り替えて、アシやマフラーやECUを
チョコってやってはまた飽きて次のクルマにってのも否定はしませんが
費用対効果という観点からはかなり良くないと思います。

おカネがとてもかかる割にはパフォーマンスはソコソコ。

満足しているのは新車納車時から3ヶ月程度。

同じ投資で圧倒的に熟成を重ね続けてきたZ34には敵わないと思います。

最近、昔から走りの世界を極めた仲間が原点回帰と言いますか、以前に
苦楽を共にした車両を買い戻す現象が多いです。

フシギですね。

PORSCHEやFERRARIに行った仲間がFDやBNR32やS15を
買い戻してもう一回モディファイし直しているんですから。

もちろんPORSCHEやFERRARIに行った経験を生かしての
以前とは違った真のオトナのチューニングです。

きっとそのまま一生乗り続ける人も多いと思います。

それをとてもステキだと考えるのが弊社だけでは無かったようです。