Z34、Z33、V36、プログレッシブレートエンジンマウントネタ、復刻版

頭痛って、脳が膨らんで神経にぶつかってイタイんですって。

関節が痛いのは、炎症でも起こしてんのかな?

過去ネタはいっぱいありますので、10年20万キロネタの続きです。

で、おかげさまで、弊社の大ヒット商品となりましたマウント類のハナシです。

FDやロードスターで、たくさん経験させて頂きましたから。

ロードスターも10万キロを超えた車両は、かなりの確率でエンジンマウント、
チギれちゃっていたんです。

そりゃそうですね。

ず~~~~っと振動にさらされているんですから。

昨日も書きましたが、純正は柔らかすぎます。

それには、メーカーなりの理由があります。

コストです

458や991GT3などは、磁性流体マウントと言うのを採用しています。

Ferrarriは不当に高過ぎて参考になりませんが、991GT3の
磁性流体マウント、1個で10万円以上もします。

つまり、1セット2個で20万円以上することになります。

さすがにZ34やV36の適正価格を大きく超えていると思います。

ホッケンハイムアタッカーの、弊社の古くからのお客様に教えてもらいました。

「磁性流体と、ほぼ同じ特性のマウントあるよ」

で、早速、紹介してもらって直接会いに行きました。

Dr.Bentley、振動工学博士でした。

弊社も工学知識で武装して行きましたが、その道のプロフェッショナルの前で
モノのみごとに玉砕して、しっぽ巻いて帰るしかありませんでした。

それでも、昼食も一緒にどうだ? って始まったミーティング。

あ~でもない、こ~でもないと白熱したミーティング、夕食まで続きました。

別れ際にDr.Bentleyに言われました。

オマエ、ホントに好きなんだな

FDは、タイム命の開発で、どんどんエスカレートしていきました。

純正のマウントは、もちろんフツーのゴムです。

ゴム硬度で言うと、45~55です。

当時、MAZDASPEEDさんから、ゴム硬度70のマウント出ていました。

弊社はそれにモノ足り無さを感じて、アルミ削り出しで作りました。

タイム命のFDです。

快適さなんて求めちゃいけません。

ナニ甘いこと言ってんだ!!??

振動、騒音、それが何か?

オトコのクルマだぜ!!

で、済みました。

済んだのかな~~~??

Z34、V36、、、、ムリです。

以前に、Z33にNISMOさんの強化ゴムマウント搭載の車両に乗りました。

ムリです。

助手席の人と、マトモな会話ができないレベルです。

と言うワケで、Dr.Bentley  開発のプログレッシブレートです。

ところで、プログレッシブレートってナニ?

プログレッシブレート、非線形特性とも言います。

あ、ドン引きの気配。

わかり易く行きます。

ゴムパッチンのハナシです。

ゴムを10cm引っ張るのに10g必要だったとします。

20cm引っ張るには20g、30cm引っ張るには30g。

それが線形と言います。

最初に言ったモン勝ちで、ロバートフックの法則と言います。

数値キライ!! ってお客様のために、可視化してみました。

progressiverate1

青が線形で、赤がプログレッシブレートです。

世の中に出回っているマウント類は、青い線形特性です。

堅いマウントを作ろうとすると、自然に入力が小さい時でも、
つまりアイドリング時にもそれなりに固くなってしまいます。

それが不快な振動となって伝わってくるんです。

赤のプログレッシブレート曲線は、アイドリング時に柔らかいんです。

入力が大きい時には、逆転して青い線形特性よりも堅くなります。

スポーツ走行時の入力が大きい時に、赤は固く踏ん張ってくれます。

線形の青は、それほどでも無いんです。

プログレッシブレート、良いトコ取りです。

アイドリング時には、純正状態。

サーキット走行では、NISMOさんのマウントよりずっと固くなるんです。

そんな良いトコ取りの特性のおかげで、大ヒット商品となりました。

ところで一部のお客様から依頼されましてZ33用のマウントも作りました。

弊社以外でも

Central20さん、

スーパーオートバックス浜松さん

スーパーオートバックス千葉長沼さん

でも、鋭意お取り扱って下さっております。

Z34用は、常時在庫をしておりますが、Z33用はお問い合わせ下さい。