1泊3日アメリカの旅ネタ

やっとモノが食べられるようになりました。

前回、ヘッドとブロックとクランクシャフトをしょってきました。

それだけでもかなりの重量です。

ま、ついでですから。

コレ、走行が5万キロ程度のK崎様のヘッドです。

genuinehead

弊社はエンジン組んで30年なんて言う熟練メカニックでは無いので、
まだまだ経験も足りないですから正確な評価はまだまだできません。

このヘッドが5万キロにしては順当なのか? 汚れ過ぎているのか?

こう言う時に、使っているEGオイルと交換頻度がモノを言うと思います。

そう言う経験値は追い追い付いてくるとは思いますが、ただ直感的に

コレはキレイにしないと

ですね。

いくら精密に腰下を組んでも、ヘッドがコレじゃあねェ~~。

フツーはカーボンを落とすだけなんですが、そこは弊社です。

なぜフツーはカーボンを落とすだけかと言いますと、以前にも書きましたが
日産がヘッドをバラす事を認めていないんですね。

なんかあったらヘッド丸ごと交換

そのように日産は指示しています。

ハイそうですかじゃあcircuitconceptの名がすたる

大した名前じゃ無いことは重々承知ですが、星の数あるショップさんから
弊社をお選び下さったお得意様に、

circuitconceptに出して良かった~~

って感じて下さるためには、こう言う事に積極的に手を出して行かないと
すぐに埋没してしまうと思います。

現実問題、日産から補修部品は一切出ません。

つまりバラしたら日産純正部品で修理することができないんですね。

だからほとんどのショップさんは手を出せないんです。

じゃ、弊社はどうするか? って言いますと、

全部イチから作ります

特にバルブシートリング、バルブガイドはNASCARのエンジンと
同じ材質で作ってもらっています。

ま、弊社にはそんなノウハウ無いですからね。

例えあったとしても、変に知ったかぶりするよりは、それこそこの道一筋
30年なんて言う経験山盛りのレーシングコンストラクターに依頼した方が
確実に結果を得られる事ができますから。

ヘッドをキレイにしてバルブも研磨して、レーススペックのシートリングに
打ち替えて、バルブスプリングも純正は柔らか過ぎるのでレーススペック、
そしてキチンと24個、セット長とセット荷重を精密に調整します。

実はもうちょっとあるんですが、ソコは弊社を信頼して下さったお得意様の
お楽しみとして取っておかせて下さい。

フツーに依頼したら凄まじい請求が回ってきますよ。

ココは弊社にEGをご依頼下さったチャレンジャーなお得意様に、
お返しする気持ちで、最初の10台は半額でやらせて頂いております。

弊社の経験値も上がりますし、勉強代だと思ってこその投資です。

で、完成したのがコイツです。

machinedhead

量産品の純正よりもずっと精度も上がって、素晴らしい仕上がりです。

弊社の試乗車のエンジンでは、さらにはこんな事もやっています。

portedhead

燃焼室マシニング、ポートマシニング、レーススペックバルブガイド打ち替え

これをやったからって、劇的な変化が見られるワケではありません。

その割にはもっと費用はかかります。

こう言うことの一つ一つの積み重ねでしか、世界最高峰品質を名乗れない、
弊社はそのように考えているだけのハナシです。

さ、もう明日には帰路につきます。

ヤヴァいくらいに仕事を溜めてしまった・・・・・・