Z34,V36完全車検対応ハイパワーマフラーネタ、その1

マフラーのおハナシです。

いつまでかかんだよ      (#`Д´)ノノ┻┻;:’、・゙

って、お怒りのメールをチョコチョコ頂戴します。

ボケ~~~ってしているワケではありません。

まずですね、VVELってとてもとてもありがたいシステムのおかげで、
思いっきり高回転型に振っても全然OK、いやむしろ振るべきと感じます。

NAロードスターで、イロイロ経験しました。

純正のボアがφ83で、それをφ85にしました。

排気量が上がった分、もちろんパワーも上がればトルクも上がります。

でも、そんなに劇的な変化ではありません。

もっとパワーを、って考えるとやはりNAにはカムの影響はデカいです。

それで280度ってカムシャフトにしたんです。

絵に描いたように、下がスッカスカになりました。

もちろん、上は良くなりましたよ。

排気量が無いので、仕方無いハナシなんです。

でも、おかげでいろんな経験もできました。

インダクションボックスをイチから作ったら、トルクが1.5Kg増えました。

1800ccのNAで、トルクを1.5Kg増やすのって、とても大変です。

もっとやれる事はありますが、とりあえずNAロードスターは終了です。

その経験は、全てZ34V36にフィードバックです。

エキマニを作る時も、セオリーから言うとφ42あたりなんでしょうが、
既にφ42のエキマニがいっぱいあったので初めはφ45で作りました。

下なんて全く無くならないです。

VVELってスゲ~~な。

で、φ50で作ったらもっとイイ。

何ならφ55で試作をお願いしたら、ムリでした。

φ50がスペース的に限界です。

φ50の弊社のエキマニ、ステンレスの板厚が1.2なので、内径はφ47.6。

気筒あたりの断面積は23.8 X 23.8 X π =178

片バンク3本なので178 X 3= 534

すると、41.2 mm

これ、半径です。

つまり、直径でいうとφ82。

これ、片バンクの内径ですよ。

つまり、パワーの事を考えるとこの位のマフラーが必要です。

そんなマフラー、世の中にありません。

だから作るんです。

上記は、流路の内径を単純計算しただけです。

実際には、もっと複雑な事が起きているでしょうが弊社の理論では

最低φ60のデュアル構造です。

Yパイプなんて、弊社の考えではもっての外のさらに外。

ウチのは太いYパイプだからだいじょぶだよ、って言われたんですケド、
って、ナニがだいじょぶなんだか。

カンタンに計算できます。

φ70のYパイプだと、デュアル換算でφ48しかありません。

逆に、φ60のデュアル構造だとシングル換算でφ84になります。

φ70のデュアル構造だと、シングル換算でφ98。

そんなYパイプが存在すれば、のハナシです。

今までの常識から考えるとちょっと太すぎるように感じてしまいますが、
今更のように弊社がマフラー出すんですから、違う事をやりたいです。

このくらいの方が、せっかくのVVELと言う素晴らしい機構の恩恵を、
充分に享受できるように考えております。

もちろんパワーの出ないYパイプなんて使わないでXパイプです。

Xパイプってのがホントに肝でして、パワーにも音質にも影響がデカいです。

コストはずっと上がります。

そんな事を繰り返して、試作を作っちゃあやり直して。

Pさんの車両が入庫した時に、下廻りを撮影してみました。

exhaust

弊社のマフラーに、弊社のデフオイルクーラーが見えます。

効いてんだか効いていないんだか良く分からない純正ダイアグブレースバー 、
重いし邪魔だし、イイトコなんもありません。

だから弊社で軽量高剛性バージョンを作ったんですが、予期しなかったですが、
マフラーのレイアウトに自由度を与えました。

純正のダイアグブレースバーのままだと、太いパイプをムリクリ通すと
どうしてもクリアランスにムリが出てきます。

弊社の軽量高剛性ダイアグブレースバーだと、最低地上高もかなり上がります。

φ70なんて太いパイプを2本通しても、純正よりも上になります。

これでマフラーをアテることがずっと少なくなります。

イイ事尽くしですが、仕様変更にまた時間とおカネがかかります。

で、最後に立ちはだかる車検のモンダイ。

ストレート構造を維持したまま、加速騒音試験を通すのはタイヘンです。