Z34,V36ピロアームネタ、その34

ピロアームのお問い合わせ、とてもたくさん頂戴しております。

そもそも、言うだけ言ってなかなか納品されない弊社が悪いんです。

重々承知しております。

昨日のネタの続きじゃありませんが、弊社のお客様が弊社に寄せる期待は
とても高いと考えられますし、それだけハードルも高いんです。

え? これで世界最高峰品質???

サーキットコンセプトって、この程度??

何回もココで提唱させて頂きましたが、純正のイイ所を壊してはいけません。

タイヤを外してみますとすぐにわかります。

アッパーアームとロワーアーム、長さが違います。

フロント部を正面から見てみますと、こんなカンジです。

armangle1

フルブレーキング時や、コーナー中にバンプするとこうなります。

armangle2

アッパーもロワーも同じ量だけ変位をします。

その変位量をLとしますと、L=rθ が成り立ちます。

Lが一定で、アームの長さrが違うので、アームの変位角度θも変わります。

もちろん、メーカーはそんなことはハナっから設計に盛り込んでいます。

さらに横から見てみますと、アームはこのように取り付けられています。

armangle3

もちろん、メーカーは狙ってやっています。

タイヤを取り付けるハブセンターのラインは、こう動きます。

armangle4

正面から見ても曲線を描き、横から見ても別の曲線を描きます。

実際には3Dで動きます。

しつこいようですが、純正は良くできています。

その純正のイイところを殺してはイカンのです。

なぜ、弊社がカネも時間も無いのにピロロワーアームを3種類も作るのか?

それには、純正の悪いところから検証させて頂きます。

ステアリングをスパっと切って、タイヤに横からの大きな入力が入ります。

それをまず、ここで受けます。

flowerarm3

だから、純正でも大きくて堅いゴムが採用されています。

これがスポーツ走行ではよろしく無いんですね。

堅くて大きいから、復元力もデカいんです。

1月19日のネタでもご紹介させて頂きました。

だからS字でユッサユッサするんです。

ピロには、復元力がありません。

オマケに、いくら堅いとは言ってもしょせんはゴム。

大きな入力では数ミリ単位で動いてしまいます。

それがハンドリングのぐにゃぐにゃ感を生み出してしまいます。

10万キロも走行すると、ゴムはスッカスカになります。

クルマ、真っ直ぐに走らなくなります。

じゃあサッサとピロアーム出せや!

(#`Д´)ノノ┻┻;:’、・゙

となってしまいますが、そんなにカンタンなら苦労はしません。

ポン付けでパカパカとピロにしていくと、100%ダメアシになります。

動かすところは動かす。

逃がすところは逃がす。

それをキチンと見極めることで純正以上の乗り心地をピロで確保できるんです。

それでいて、スパッとしたハンドリングも同時に手に入ります。

それが弊社ピロロワーアームストリート用です。

通勤快速仕様にも自信を持ってオススメできる製品です。

サーキット用は・・・・?

って、気になってしまうお客様もいらっしゃると思います。

サーキット用が必要なお客様、ほとんどいらっしゃらないと思います。

それでも、お客様とご相談、協議の上、それなら必要です、ってなったら
ちゃんとご案内差し上げたいと思います。

弊社の車両は、当分ストリート用で行きます。