12万キロのS15メインテナンスをZ34V36に生かしてみるネタ、その3

コレ、S15のPSフルードポンプ日産純正取り付けブラケットです。

stockbracket

どうせ外したんだからちょっくら軽量化してみよう。

lightbracket

ま、ほとんどっつーか全く意味無いですね。

費用対効果は最低ってヤツです。

ところがです。

Z34V36にもなるとPSフルードポンプのブラケットかなりゴツいです。

bracket

実はPSフルードポンプ、ACコンプレッサー、オルタネーターの
日産純正の取り付けブラケット3種を作りました。

まだナイショですがMagnesium合金製です。

ナイショになってないやん。

最近すっかりハマっているMag合金。

今度イベントに現物を持って行きますのでハードル上げてお待ち下さい。

ビックリしますよ。

コレ、プラスチックちゃう?

先日、90Supraネタでもご紹介しましたが理想の軸荷重バランス
50:50を目指すためにはフロントセクションの飽く無き軽量化に
もっと貪欲に取り組まなくてはいけないと考えております。

12万キロのS15メインテナンスをZ34V36に生かしてみるネタ、その2

まずはコイツを見てみて下さい。

oilleak

漏っています。

ナニかって言いますとS15のPSフルードポンプです。

アンダーカバーもビッチャビチャなくらい漏れていました。

ジャジャ漏れってワケでもないのにアンダーカバーにはかなり漏った形跡が
ありまして末期症状であることには変わらないです。

バンジョーボルトが緩んでいるワケでもなかったの単にガスケットが
劣化しているだけだと思われます。

フツーだったらガスケットの銅ワッシャを交換して終わりってトコですが
これから練習機として多くのお得意様に酷使され倒されます。

っつーワケでこのPSフルードポンプ交換です。

って言っても新品で10万以上もします。

リビルト品でずっと安く上げられます。

そもそも日産は伝統的にPS廻りの熱対策がダメですね~~~。

じゃ、ドコのメーカーならイイの (゚o゚)? ってハナシなんですけど
国産はどれも似たり寄ったりで30分サル走り耐性のある国産車
弊社は見たこと無いです。

以前にも何回か書きましたがPSフルードが吹くと言うことは液体が
沸点を超えて気化しているという証拠です。

沸騰するほどチンチンになっているって事です。

ココでやってはいけないこと、それは吹かないって言われているような
フルードに交換すること、弊社はそのように提唱しています。

吹かないフルードは沸点が高いだけです。

PS廻りは確実に温度は上がっています

吹かないだけのハナシで確実に高温になってしまったPS廻りにどのように
影響があるのかって壊れてみないと一般の人にはわかる術がありません。

250台以上のZ34V36をお預かりすると状況の悪いPS廻りの車両、
ちょくちょく遭遇します。

まずは軽微な症状としてハンドル操作が重くなっちゃっています。

弊社の試乗車をお試し下さるお客様、一律ハンドル軽いっすね~~って
感想をお持ちになりますが特殊なことはナニもやっていません。

フロントのタイヤなんて275/40R18です。

新車時から弊社PSフルードクーラーVマウントツインコアをつけて
PSフルードも高いモンじゃないので1年ごとに交換しています。

皆さんのZ34V36も新車時は軽かったハズのステアリング操作も
少~しずつ少しずつ熱によって蝕まれていって重くなっていきます。

少しずつ劣化していくからお客様はなかなか気がつくことができません。

次に重篤化していくと音がし始めます。

ギィギィ言ってきます。

もうかなりカウントダウンですね。

で、ある時に突然ステアリングが全く回らなくなる、と。

脅してど~~するってハナシになっちゃうかもしれないんですが、
もう何台も何台もPS廻りのトラブルを経験してきました。

事前にキチンと対策をしておけば状態が良い状況をずっと維持できますし、
トラブル自体を回避できる可能性もずっと高くなります。

シングルコアのPSフルードクーラーなんてたかが19,800円です。

PS廻りを壊してしまうと最高で30万近くかかることもあります。

もう一度、確認のため書いておきます。

吹かないフルードを入れても温度は確実に上昇します

12万キロのS15メインテナンスをZ34V36に生かしてみるネタ、その1

一応、スポーツ走行をターゲットにした弊社練習機S15です。

事前にトラブルのタネを摘んでおくんですが、10万キロオーバーの
お得意様も増えてきたZ34V36にフィードバックしていっています。

ATのOH兼チューニングはとても良かったので現在Z34にフィードバック
していますし、S15でやればカンタンなことはどんどんやっていきます。

まずは基本中の基本、スパークプラグを外してみました。

srplugsold

焼け具合はイイので一安心です。

よーく見ると端子のエッジは丸くなっちゃっています。

きっと火花の状態も良くなかったと推察されます。

で、同じ品番のプラグを買ってみました。

srplugsnew

何でTOYOTA用??

ま、付いていたのと同じ品番なんでだいじょぶっしょ。

ホントは違うのかな??

で、交換してみると確かに調子は良くなります。

Z34V36の日産サービスマニュアルによりますとスパークプラグの
交換時期は5年または10万キロとなっております。

もう5年以上になっている車両も多いと思われますがいかがですか?

すぐに壊れるってワケではありませんが調子は落としていると思われます。

5年または10万キロと言う交換時期も、日産ではサーキット走行を
想定していないと思われます。

1年に数回サーキットを走られるなら点検も含めて交換をオススメしたいです。

弊社では3種類のスパークプラグを準備しています。

日産純正

H社プラチナプラグ

NGK Racing

どれがエラいと言うワケでは無くシチュエーションに応じて弊社では適切に
ご提言させて頂いております。

通勤快速にはやはり純正でイイです、って言うか純正がイイです。

サーキットを走るお客様には、頻度やターゲットに応じてご案内しています。

適材適所ってありますから。

独創性を追求してこそ、ネタ

おとといの動画、余計わからんくしてしまったようでご質問やお問い合わせ
いっぱいきちゃいました、うわはははははははははは。

またキチンとわかりやすくご説明しようと考え中です。

BohemianRhapsodyのハナシでもう一つあります。

EMIレコードのおエラいさんと口論になるシーンが印象的です。

おエラいさん   オマエらは既に売れるFormula(公式)がある
.                                      その公式に従って曲を作ればイイんだ

BryanMay オレたちは2回同じ事はしない
.                                           常にオリジナリティを追求する
.                                           それがQueenだからだ

カッコイイ、カッコ良すぎます。

結果を出し続けてこそ堂々と言えるセリフですね

CircuitConceptもオリジナリティつまり独創性を追求します

何回もココで書きましたが他社さんと同じ事をやっても支持されません。

そりゃそうです、弊社を訪れて下さる理由がありませんから。

外装だってCircuitConceptらしさ満載だと思っています。

弊社のボンネット、海外にもいくつか輸出されています

エロいフェンダー、弊社製の外装品の中でイチバン出荷しています

サイドスカート、ナニにも似ていない

リアウイング、やり過ぎって言われます。

ドライカーボンルーフ、ホネまでドライカーボンは弊社製だけです

フロントアンダーウイング 効き過ぎてステアリング重くなります

EGパーツだって何回も仕様変更を重ねています。

一発でイイ物なんか絶対にできっこありません。

ピストンだったりコンロッドだったり1gでも軽量化できないか?
もっとフリクションを低減できないか? 調査研究してみると
まだ市井に出回っていない最先端技術がいくらでもあります。

で、RenautMeganeRSのテクノロジーのハナシですが、
こんなに優れた技術を何で日本のメーカーが看過しているのか?
弊社にとっては極めてフシギです。

ま、知らないんでしょうね。

勉強不足とも言えます。

サスペンションは楽しいですね。

CayennGTSと全く違ったアプローチなんですが目指すところは
同じロードホールディング性の高さという点ではゴールは同じです。

車高をペッタペタにしてキャンバーをガッツリ付けて・・・・。

なんかテクノロジーが20年は停滞しているように弊社は感じてしまいます。

いや、弊社がそう感じているだけのハナシかもしれません。

ナニか特別なことをもっともっと追求していきます。

 

世界最高峰品質なんて誰でも言えますから・・・・ネタ

機内でBohemianRhapsody見ました。

期待がデカかっただけになんかイマイチの映画だったな~~~。

そもそもFredyMarcury役がなんか違う。

言動とか含めてBryanMay役は良かったです。

表題のBohemianRhapsody,30年以上前くらいに初めて
聞いたときにはなんじゃコリャ~~~ってほどの衝撃でした。

今までにない完全に独自性の強いロックです。

どれにも似ていない完全なオリジナリティ。

全てにおいて規格外の破天荒な新型のロックでした。

映画内でも表現されていましたが当時の評論家はこぞって酷評でした。

当時のEMIレコードの担当責任者もシングルカットを許可しなかった
と言うエピソードもあります。

それがフタを開けてみれば歴史に残るほどの大ヒット。

イギリスでは史上最高のシングルとしてあのビートルズすら凌駕しています。

評論家の酷評をひっくり返すほどの結果って痛快ですね。

こんなん見て想いました。

90suprareview

先日の荒選手のインプレと一線を画すどころか真逆に近いです。

TOYOTAさんからの仕事を失いたくないって裏事情が伝わるほどの
提灯記事、って感じてしまいます。

批評するのって誰でもできます。

酷評だって絶賛だって誰でも自由にできます。

これだけの高度情報社会です。

世界中に発信されます。

テキトーな事や感情的な事を発信してもわかる人にはわかっちゃいます。

で、そのうち アイツはああ言うヤツだから って相手にされなくなります。

滑稽なことに当の本人は最後まで気がつかないと言うオマケ付き。

物事を正当に評価できる能力って、これからの高度情報社会ではとても
価値が高くなってくると思います。

△△がイイよ

◇◇はダメだよ

って、その先を深慮しないで軽率に書いてしまえば結果的には
弊社の信頼を大きく下げてしまうことになってしまいます。

とてもエエもんできました

って書こうと思ったんですが、いやちょっと待てよ。

もうちょっと検証してからにしよう、って考えました。

決してもったいぶっているワケではありません。

最先端のアシの進化についていくのがタイヘンです、ネタ

日本に帰りました。

コレ、昨日のネタだったんですけど時系列が1日狂いました。

今日も朝から働いています。

お待ちになっていらっしゃるお得意様がいっぱいいらっしゃいますから。

で、昨日のネタです。

これからロンドンなんですが、ユキで遅延です(T_T)

cathay

ラウンジで飲んだくれています。

だいたいフランスにナニしに行ってんの? ってハナシです。

まずはコイツを見てみて下さい。

https://www.renaultsport.com/-butees-hydrauliques-de-compression-.html

っつってもわからんですよね。

一生懸命作った割には伝わらない動画です。

オマエに言われたくネェよ ヾ(ーー;)

そもそもショックアブゾーバってナニをするモンなのか?からなんですが
ショックをアブゾーブするってのが本来の目的なんですが、技術が進んで
単なる衝撃吸収の意味よりももっと重要なことがたくさんあるんです。

世界中の優秀な技術者たちが日々、研鑽を積んでもっとイイ物をって
追求してきた結果が製品として現れているんですね。

世界に目を向けると本当に素晴らしい技術者はいるモンです。

さすがにRenautが弊社なんか相手にしてくれません。

だからパテントに思いっきり抵触しない範囲で、おこぼれを頂戴します。

その前に何でRenaut??

以前からちょくちょく書いていますが海外に行くとレンタカーにあるんです。

458やAMG GTだってありますよ。

458あたりで3時間で6万くらいです。

興味深いクルマはまずは乗ってみないと何とも評価できないです。

我々は、ほぼほぼスペックでしか判断できないことが多いです。

そんなことはメーカーも100も承知でだから数字にこだわります。

ユーザー側もそれに惑わされてどうしても数字が大きい方がエラいと
思い込んでしまいますがそれは仕方のないことです。

で、こんなハズじゃ無かった・・・・・・になりがちです。

もちろん弊社も散々経験があります。

っつーか誰もが1回は陥るパターンでその後に気がつくかどうかは
ご本人にかかっています。

RenautMeganeRSTrophy

弊社が衝撃を受けたクルマの1台です。

イイ物が売れるとは限らない典型です。

FF最速の座をかけてとかくCivicTypeRと比較されます。

性能もほぼ同じ、価格帯も同じ(定価44,100E)。

CivicTypeRが2Lなのに比較してRenautMeganeRSは
1.8Lですから、もったいないですね。

こんな車両を買う人たちは燃費なんて気にしないでしょうし、最初から
2Lいや2.2Lで出しといて全てに於いてCivicTypeRより
優れていたらもっともっと販売台数も伸びているでしょう。

別にRenautMeganeRSのカタを持つわけではありません。

この素晴らしい特性を弊社でお手本にしているっつーワケです。

久々の(株)日本航空さんネタ

さっきフランスのCharlesdeGaulle空港から
LondonHeathrow空港にやってきました。

ba307

ちょっとしたアクシデントがありました。

いつも持って行くRIMOWAのスーツケース2個、いくら待てど暮らせど
空港の回転台から出てこなかったので、どっかやっちまいやがった って
思いながらLostBaggageのカウンターに行きました。

BritishAirwaysの担当者は一言、東京行っちゃったよ、だと。

なんだと~~~~

ま~~いけしゃあしゃあと言われました。

ほらな、こうなってんだろ

baggagetag

確認しなかった自分が悪いのか???

帰るの明日だぞ。

jl042

あんだろココに って詰め寄ってみても担当はたった一言

I can’t

それだけです。

今日の打ち合わせの材料がいっぱい入っています。

とても困り果ててダメ元で(株)日本航空さんに電話して相談してみました。

そしたら近藤さんというロンドン支店の人が5分もしないうちに駆けつけて

手配をしておきましたから30分以内に出てきます

何なんだこの差は!!!

この感動を教訓にしたいです。

CircuitConceptに任せておけばだいじょぶだよ

って信頼を築きあげること、それはとても難しいと思います。

失敗も多いです。

時間がかかることも多いです。

でも確実に一歩一歩前には進んでいます。

ヨーロッパ事情ネタ

ホントは先々週にくる予定だったんですケド、ま~~~例によって
イロイロとハマっちゃっているモンでして、日本での部品入荷待ちの
タイミングでフランスとイギリスにやってきました。

お客様の車両を放ったらかしているワケではありません。

garedunord

っつーかイギリスは明日ですケド。

パリ、もちろん仕事ですよ。

ホントか????

ま、をいをいネタはアップしていきます。

日産とフランス政府の関係、やはり日本で報道されていることとは
かなり違うようですね。

よくありがちですケド、モメ事って両方のハナシを聞くと全然違います。

人間ですからしょ~がないとは思いますが自分に都合がイイことしか
言わないことって多々あります。

ただ、43%以上の株式を保有しているフランスサイドはかなり強気です。

株式会社である以上、株主総会が最強の議決権を保有しますからね。

この前にフランスに来たのって3ヶ月くらい前だと思うんですが、
その時には気がつかなかったのか? それともこの3ヶ月間で
急激に増殖したのか???

scooter

この電動バイクっつーか何て言うの??? 異常に走っています。

ググったら出てきました。

https://www.li.me/

レンタルなんですね。

ウェブサイト見るとヨーロッパと北米で増殖してるようです。

っつーかアメリカで見たこと無いな・・・・・。

ココ2、3年、台湾のオートショウでもかなり見かけるようになりました。

電気自動車に移行する前段階なのかもしれません。

でもこの電動ナントカ、日本では禁止なんですよね。

原動機付き自転車扱いになるらしくてウインカーやストップランプも
実装しなきゃダメですし、ヘルメットも免許も必要です。

だから日本では普及しないでしょう。

こんな分野でも日本は世界から取り残される・・・・と。

せっかくだから90Supraに学んでみるネタ、その3

やはりもう一つ気になってしまうのが前後バランス50:50です

直4の方ならまだしも直6のターボ車で前後バランス50:50をホントに
達成できているとしたらそれはスゴいことですね。

以前にも言及しましたがFDやS2000はEGが小さいので6気筒と
比較をすれば前後バランス50:50を達成しやすいとは思います

それでもS2000はEGをバルクヘッドにメリ込ませるように搭載し
出来るだけモーメントを低減させようとするHONDAの技術者の
魂が伝わってくるようです。

RX8も同じようにマウントされていました。

残念ながらZ34V36は、その点ではフツーの乗用車です。

R35なんかはギアボックスを後ろに搭載するトランスアクスル方式で
前後バランスの重要性はもちろん把握していると思われます。

特にZ34はかなり前が重くてバランスの悪いレイアウトになっていますが
その弊害はハンドリングに表れてしまっています。

フロントセクションで50Kg軽量化されたZ34は、純正状態と
異なるステアフィールを味わうことができます。

フロントセクションで100Kg軽量化すればもう違うクルマのようです。

その伸びしろが大きいと言う意味ではそこは日産に感謝です。

FDなんか軽量化を進めて行くとやっぱりバランスを崩して、結果として
トラクションがかけづらくなってバラストを積むなんてこともありました。

今や熟成が進んだFDのチューニングでは経験の豊富なショップさんは
そんなことはしないでしょうがそれくらいバランスは大事です。

対極に位置する911シリーズ、トランクにEGを搭載しているような
車両ですからZ34とは逆ですね。

さすがPORSCHEで新型の992ではEG搭載位置を10cmほど
前にしたって記事を見たことがあります。

10cmも搭載位置を変更したらドライブフィールもかなり変わると思います。

さて、Z34にハナシを戻してみます。

昨日のネタではEGの搭載位置を1cmないし2cm下げるハナシでした。

我々のようなショップレベルでは費用対効果を考慮するとそんなモンです。

5cm下げるとなるとオイルパンが突き出るのでドライサンプ化になりますし
MTやATのカマだって作り直すようです。

費用対効果を考慮するとヤめた方がイイってハナシになります。

しか~し。

そこで諦めるようなCircuitConceptではありません

もう4,5年前のネタにチョロっと出てきます。

前後軸荷重バランス50:50に向けて割と費用対効果の良いネタがあります。

しかも20Kgくらいの軽量化も見込んでいます。

ちょっと打ち合わせに行ってきます。

せっかくだから90Supraに学んでみるネタ、その2

さ、ボディ剛性について久々に考察してみたいと思います。

まずはこんな興味深いネタを見っけたのでご賞覧になってみて下さい。

https://minkara.carview.co.jp/userid/438848/blog/27461959/

全然知らない人です。

全く知らないからこそ先入観の無い評価ができるとも考えられます

車体の剛性を上げる今、最もトレンドの方法の1つがパネルボンドです。

お手軽ですし費用も比較的安いです。

本格的な車体剛性アップと言えばやはりロールバーとスポット増しです。

FDでかなりやりました。

SuperGTの車両を製作しているホンモノのトップチームレース屋さんに
バルクヘッド貫通の本格的なロールバーを溶接してもらいましたしスポットも
1万発くらい打ってもらった記憶があります。

結果、とても良くなりました。

ナニが良くなったかと言いますと車体のヨジレが無くなりましたし
段差を超えた時や激しいコーナーリングでもガタピシ感は無くなりました。

じゃ、イイじゃん ってハナシなんですけどそうカンタンでも無いんです。

運転が難しくなりました

ピーキーになりました。

わかりやすく書くと車体がスッ飛んで行くことがあります。

一度はあこがれるバルクヘッド貫通ロールバー、やってみたかったんです。

やってみなきゃわかりませんから。

車体剛性は高ければ高い方がイイって当時アドバイスしてくれたレース屋、
ご自身はFDで筑波を走ったこと無かったんでしょうね。

D1にお手伝いに行っていた時にトップシードドライバーは皆さん同じように
車体は固め過ぎるとダメって言っていたのを強く記憶しています。

HKSさんが最初にD1に参戦したS15がフルスポットフルロールバーで
当時の担当ドライバー谷口選手が、点と点をつなぐようなコーナーリングで
ピーキーでとても神経を使うとインプレッションしていた事も印象的です。

モンスター田嶋さんがパイクスピークに参戦した最初の車両についても
全く同じような考察をしていました。

谷口選手や田嶋選手ほどのトップドライバーでも車体剛性を上げ過ぎることに
後悔とは言いませんが反省と言うか次の車両に生かした経験を弊社はとても
参考にさせて頂いております。

自分が経験したバルクヘッド貫通フルロールバーで感じたドライブフィールは
間違っていなかったようですしインプレッサ乗りの人も弊社と同じような
感想をプラシーボ無しに率直に吐露している様を拝見させて頂きますと
車体剛性についてはより慎重にならざるを得ません。

誤解が生じないように確認ですが、車体剛性は高い方がイイです。

ただそのバランスも含めて効果が高い剛性アップってかなり至難のワザです。

おカネをかけて取り付けたモノって効果が絶大であって欲しいって
そりゃあ誰もが思いますしそれがプラシーボを生じさせます。

結局は自分が選択してやった事ですから否定されるのって気分が悪いです。

ただ、そんな感情論だと正当な評価からドンドン離れて行きます。

その結果、おカネをかけて乗りにくい車両を作って行っちゃうんです。

弊社が一貫してココで主張していることをシツコイですが確認させて下さい。

我々のような一般ドライバーがコントロールしやすい車両でタイヤを含め
車両の能力を100%近く引き出して結果タイムにつなげるってことです

ま、早いハナシが 運転ンまくなりましょ ってことです。

そりゃね、言うはカンタンですが実践はムズカシイですよ。

でもムズカシイからこそ達成する価値が大きいですし挑戦している人の数を
考慮すると圧倒的に達成できている人は希少です。

今やこれだけの高度ネット社会です。

アタっちゃた動画を数多くの人がアップしています。

リアが流れてそのままイン側にアタる、通称イン巻きです。

リアが流れてステアリングだけで立て直そうとして反対側にアタる
通称タコ踊りです。

残念ながらまだ初級者って断罪されてしまいます。

キャリアが長いとかタイムが出ているとかそれほど大きな意味がありません。

上手な人ってナニ乗っても速いです。

特にFRでンまい人はFFや4駆は難なく乗りこなせますが逆は成立しません

ちょっとやそっとリアが流れても適切にアクセルを入れて姿勢が安定して
立ち上がって行く、それを弊社お得意様に伝授して行っていますが
なかなか道は険しいですよ。

そんな状況の中でもできるだけ近道をするために必要なことが
乗りやすさでありピーキーで無いこと、弊社はそう考えます。

剛性アップパーツを取り付けて、なんか違うって感じたならその時こそ
一旦、純正に戻す勇気ってかなり重要です。

一度、純正に戻してみればそのパーツがアリだったのかナシだったのか、
はたまたなんも変わらんってなるのかを正当に評価できると思います。

1つの剛性アップパーツを作るときには弊社は少なくともそうやります。

ダメだったモノはもちろんお蔵入りです。

開発にかかる巨額の費用をドブに捨ててもお得意様の信頼を勝ち取るために
他の手段を弊社が知らないだけです。