お客様ドライビングケーススタディネタ、その6

何年か前に中国の瀋陽に行った時に、ツマ楊子をボウガンにするオモチャを
見たことがありまして、今、中国で大流行しているらしいです。

それをパワーアップする業者もいれば、ツマ楊子の代わりに鉄製のクギを
撃てるようにする業者もいるらしいです。

中国で死人が出たってニュースやっていました。

そりゃそうだろ、ってしか言いようがありません。

確か、50円くらいしかしなかったように記憶しております。

日本に輸入する悪徳業者が出てこないことを祈るだけです。

道具とかツールとか、適正に使われないと凶器にもなりかねません。

正しいスピンについて、キチンと情報発信していきたいです。

そうしないと、タダの危険なドライバーを弊社が作り出すことになります。

スピンには大きく分けて2つあります。

アクセルONのスピンとアクセルOFFのスピンです

ドライビングスキルの向上と言う点では、どっちも重要です。

この違いがわかるようになると、意図的にヨーを発生させることによって
もっと曲げられるようにもなりますし、もっと踏めるようにもなります。

アタマで理解することはもちろん重要ですが、カラダに叩き込むまで
弊社は送り手責任を負うことになります。

ほとんどの人は (・ ・;)? です。

わかりやすいのが、富士の本コースで言うとコカコーラや300R。

スピードがかなり乗るので、アクセルOFFでスピンしやすんですが、
ソコで練習したら、初中級者はクルマが何台あっても足りません。

まずはリスクが低いアクセルONでスピンすることからオススメしたいです。

富士ショートのヘアピンの立ち上がりでは、LSDが入っていないと
タイヤが空転するだけなので、スピンにまで持ち込むことは難しいです。

ココの右コーナー、手前が左なので結果S字になります。

shortcourse6

フツーにステアリングを切っただけでも慣性でヨーが発生するので、
ケツが出やすくなります。

ソコで、ビビリミッターと格闘しながらちょっとだけ踏んでみてください。

それでもナニも起きなければ、残念ですがまだまだ限界のずっと下です。

30分サル走りしていれば、1、2回くらいはうまく行くかもしれません。

それでイイんです。

次の30分サル走りでは、3、4回うまく行くでしょう。

だからこそ、弊社は30分連続サル走りの重要性を提唱し続けているんです。

ココで意図的にケツが出せるようになると、次にはコントロールのハナシです。

理想を言えばデフ玉ですが、ちょっと立ち戻ってまだできる事を試します。

アクセルONのスピンですが、さらに細かく3パターンに分けます。

慣性が強くてヨーが大き過ぎ

アクセルをガバっと踏み過ぎ

ステアリング操作が遅過ぎ

この中で一番ありがちなのが、

ステアリング操作が遅過ぎ

ステアリングを回す速度が遅いと言う要因よりも、対応が遅いと言った
タイミングのモンダイの方が大きいです。

かなりアングルが付いてから、とっちらかるように回すことになるので、
修正と言うよりも、ジタバタ感が強くなってしまいます。

これも経験です。

ドライビング道場的に、修行みたいなことを提言するつもりはありません。

安全に、安心に、楽しく、そしてほんのちょっとだけ問題意識を持って
サル走り続けた結果、タイムが縮まっていくことを具現化していきます。