Z34,V36,AP Racingブレーキキットネタ、その56

今日のネタ良くわからないので、もうちょっとわかりやすく説明して下さい

と、数件のメールを頂戴してしまいました。

 

さてと、昨日のグラフを抽出してみました。

padtemp3

一般的に、FRスポーツのブレーキ前後バランスは7:3~8:2です。

Z34はフロントヘビーなので、8:2に近い数値を記録します。

アウトラップからタイヤを暖めてフルアタックして行くと、
フロントが先に暖まります。

昨年には、ENDLESSさんのご協力で、温度データも取れました。

タイヤにもよりますし、お客様のベストラップにも大きくよりますが、
富士の本コースで3週目くらいで、このあたりです。

padtemp4

それが10周サル走り後は、こうなりました。

padtemp5

つまりですね、パッドのμの温度依存性と言うのは無視してはいけない
とても重要な数値だと言うことです。

富士や鈴鹿の本コースで、2、3周で取ったつもりの前後バランスは、
10周すると使いモノにならなくなってしまうんです。

だから、リアがロックするんです。

で、同じブレーキングでも、ABSが介入してくるようになります。

Z34,V36は前後バランスをある程度、車両側で調整してきます。

でも、その数値を検証してみるとやはり安全志向が強いです。

攻めた前後バランスとは程遠いです。

鈴鹿アタッカーのT井様、弊社でブレーキシステムを構築させて頂きまして、
それまでのブレーキシステムよりも、ずっと減速Gを叩き出せています。

タイムにも反映して、ずっと縮めることに成功しました。

しかしです。

やはり上記の前後バランスの温度依存モンダイがアタマをもたげ始めました。

最初の数ラップはバッチリ良くても、後半の数ラップにABSが介入します。

じゃあどうすりゃイイの?

ですね。

フッフッフ

引っ張るな~~~。