そもそも論ですが機械式LSDよりもデフトラブルを回避することから始めましょうって提唱したいですネタ、その6

鈴鹿支部長のI田さまが鈴鹿ショート30分X3本走りきってご自身で
分析をして次への課題を弊社にご相談下さっております。

本来ならちゃんとご同行してデータロガーを搭載して細かく分析するのが
スジだったんですが、とにかく現在お預かり中の14台のZ34V36を
とっとと仕上げないとマズいなんてモンじゃありません。

で、I田さまのベストがナント!!! 1:00:01

絵に描いたような寸止めです。

イイですね。

なんかすっかり忘れてしまった青春のようです。

そもそもそんなにカンタンに達成してしまえば冷めて飽きてしまう事だって
あり得ることだし、まるでナニかしらの与えられた試練のようです。

アジアンタイヤを考慮するとなかなかですよ

Pさんのデフを降ろしてど~~せバラバラにするからじゃなくて現状を
観察してデータ取りをすることって必要だと弊社では感じています。

サーキットガンガンの12万キロ、いくら弊社デフオイルクーラーが
装着されていても相応の経年劣化はあるはずです。

デフケースのサビ等はやはりそれなりです。

まず感じたことがバックラッシュが大きくなっている

コレってソコソコ重大なモンダイです。

バックラッシュが大きい、つまり歯アタリ不良の可能性が大きいです。

正常な歯アタリを出すために日産純正のデフではシムって輪っかが3枚
必要です。

日産ではスラスト側のシムを0.03mm単位でサイドベアリング側のシムは
0.05mm単位で数種類準備しています。

つまり0.03mm単位でこだわって歯アタリ調整してねってことです。

それをキチンとやらないと・・・・・・

結果は見えています。

こうなるとメカニック側のこだわりです。

これくらいならイイだろって妥協すると組んだ静的な状態では許容範囲でも
サーキットガンガンで広がってくるってことをPさんのデフで確認しました。