鈴鹿で想うネタ、その5

同じショートでも富士と鈴鹿ではもちろん違います。

長所もあれば短所もあるのでそれをキチンと認識して有効に利用すれば
同じ練習量でも多くを学べることができると考えています。

ショートでできないことが本コースでできるワ〜〜〜ケがありませんし
できるつもりになっちゃうと速度レンジがず〜〜っと高い分リスクは
ウナギ登りです。

鈴鹿のショートコースの長所はこれでもかっ! ってくらいのテクニカルな
コースで昨日も書いたリズムってヤツが一層要求される複合コースです。

あ、ちなみにPSフルードクーラーVマウントツインコア必需品ですよ。

無いとすぐにでも思い知らされます。

昨日書いたことと一見、齟齬があるように感じるかもしれませんが
ツッ込み過ぎてその先のリズムを崩すと負のスパイラルのように
タイムを失っていく難コースであることは間違いありません。

ココで練習、経験を積めば本コースはだいぶ楽になると思います。

一方、鈴鹿のショートの短所って言ったら語弊はありますがちょっと残念な
点はあります。

まずはストレートが短いことですね。

土地はいっぱい余ってるのに・・・・・。

ストレートエンドで120Km/hくらいの最高速がほとんどです。

対して富士のショートでは弊社2号機が3年前のデータで154Km/h。

EGが純正の時です。

今シーズンはもっと出ると思います。

120Km/hからのフルブレーキと150Km/hからのフルブレーキでは
恐怖心もリスクもかなり違ってきます。

鈴鹿での練習会はまさにこれからだと思いますが、120Km/hからの
フルブレーキではちょっと役不足感は残ってしまいますので何かしら
考えないとですね。

もう一つ懸案事項があります。

鈴鹿のショートには高低差がありません。

富士のショートでは1コーナーに向けてかなり下がっています。

クルマがキチンとセットできてないと思いっきりABSが誤介入してきます。

チームメンバーが富士のショートで30分サル走りをすれば当然ながら
30〜40回ほど150Km/hからのフルブレーキングを敢行します。

1回でもヘンなことになったらそれこそタイヘンなことになります。

ヘアピンの立ち上がりからS字にかけては上りがキツく丁寧な荷重移動が
要求されますし失敗するとアンダーオーバーとなって返ってきますから
ドライバーにはとてもわかりやすいんです。

だからこそ1ランクも2ランクも攻められるクルマ造りが要求されると
弊社ではイロイロと盛り込んでいます。

高低差の無い鈴鹿ショートではあんまりエラいことにならないでナリで
走ってしまうと言う印象を受けました。

富士のショートではチョイミスが大きく増幅される傾向があるようで
あ〜〜失敗ってのがドライバー側にも伝わりやすく鈴鹿のショートでは
ナリに走ってしまうから、ドライバー側が良く良く考えて走らないと
せっかくの得るべき情報をみすみす逃してしまう、そんなカンジに
見受けられました。

じゃあ具体的にナニを考えて走るべきか?ってことを改めて弊社から
責任ある情報発信が必要だと感じました。

鈴鹿のショート練習会は今月にもう一回ありますからメンバーズルームで
ご確認ください。

2号機持って行けるかな〜〜?

もちろん富士も11月、12月とも2回ずつは予定しています。