久々にEGについて語ってみるネタ、その4

純正というのは良くも悪くもある程度のバランスは取れている。

もう何回も聞いたよ (`0´)凸

とおっしゃらずにお付き合い下さい。

EGも例に漏れず同じ事が言えます。

FUGAと共通のEGです。

トータルで95%以上のお客様が常用回転数+αでお使いになることを
メーカーだって百も承知です。

そんなにサーキット等で全開をくれるお客様の方が圧倒的に少ないです。

で、2,000~5,000rpmあたりのドライバビリティを重要視し
そっから上はオマケみたいなモンだと判断されているように感じます。

弊社で組んだ370RSも390RSNEOもレーシングテクノロジーで
高次元のバランス取りを施すと純正とは比較にならないフケ上がりです。

そうなるとやはりメーカーが取った純正のバランスでは足りないのが
燃焼系だと弊社は考えております。

FDの時は顕著でした。

MAZDA純正の点火系がイチバンだってチューナーが多かった中、
弊社ではイロイロ試しました。

確かに点火系って百花繚乱でしたし純正以下の製品も多かったです。

点火系に限らないですね。

お客様が投資をしてその投資に見合った効果が無いだけならまだしも、
ヘタすりゃ純正以下って製品がとても多くはびこっています。

弊社が記憶しているだけでもダメだった点火系の製品が5,6個出てきます。

ほとんど見かけなくなりましたが当時は雑誌がこぞって絶賛していましたし、
影響あるプロドライバーが コレを付けたらガラっと変わった みたいな
提灯記事もよく見かけました。

やはりホンモノって消えずに残ります。

その弊社の経験からキチンと効果があると判断できた製品はたった2つ。

MSDMoTeCだけです。

ま、どちらも競技の世界では最高評価を君臨し続けるトップブランドです。

ただ、使い方もちょっと難しいんですよね。

世界中のスゲ~~ヤツらをネットで見てみるとだいたいこのどっちかが
付いていることがわかります。

弊社の経験では特に良かったコイツ。

CDI

 

高回転だけでなくフシギと中速トルクが増えました。

390RSNEOに市販のハイオクガソリン(コレ大事)でさらなる高出力を
追求するには過去の経験上ですが強力な武器になると思います。

あとはお客様にとっての大事な費用対効果を弊社でキチンと検証します。

チームCircuitConceptネタ

ザギトワ選手、今シーズン不調だったのが完全復活ですね。

ブッチ切りの優勝でした。

女子フィギュアスケートをそんなに語れる身分ではありませんが興味深いのが
ザギトワ選手以下、2位から6位の選手までわずか2点差以内です。

群雄割拠です。

ナニが興味深いかと言いますと2位以下の選手はナニかしらのちょっとした
ミスであと少しの4,5点くらいを逃しております。

2位のウズベキスタンの選手なんか女子で4回転ジャンプを決めています。

つまりブッチ切り優勝のザギトワ選手はほぼノーミスで演技だったようです。

繰り返しになりますが女子フィギュアスケートを語るつもりは毛頭ありません。

シーズンまだまだです。

久々に袖ヶ浦にやってまいりました。

sodegaura1

ミゾレ交じりの冷たい雨なので空いています。

sodegaura2

ウェットだと技術の差が光ります。

前からそうなんですケド、タイヤ競争のおかげでベストは縮んでいます。

繰り返しになりますがタイヤのおかげです。

運転技術が向上している人ももちろんいるとは思いますが車載等を拝見して
ン〜〜、ナニも起きていない と言う印象を受けてしまうことが多いです。

極端な書き方をすれば アンダーも出ていない オーバーも出ない です。

つまりハイエストグリップタイヤのおかげで限界がとても高くなっちゃって
その限界の下をずっと這いずり回っている そんな印象です。

カリスマランナーのI氏が前期のFCを走らせている車載を見てみると
タイヤの能力を使い切っているのがとてもわかりやすく伝わってきます。

ところで袖ヶ浦ってこんなんです。

sodegaura

 

ツッコミ      ブレーキングポイント、 減速G、 ブレーキリリースポイント

コーナーリング     ヨーの発生 、 ライン取り、  アペックスポイント

脱出     アクセルオンポイント 、脱出の車両の向き、 スライドコントロール

ひとつのコーナーをとってもやる事ってこれだけあります。

同じクルマに乗ってもトッププロや上級者にカンタンに離されてしまうのは
ココにギュッと要因が詰まっています。

一つの動作でたったコンマ1秒の差が付いているとしても一つのコーナーで
やる事が10個あれば1秒の差になって返って来ます。

女子フィギュアの世界で全部カンペキにこなすのがザギトワ選手だったって
ハナシを冒頭でしたかったってハナシです。

しかも調子がイイ時。

タイムが出ない時ってどうしてもパーツのせいにしがちです。

仕方がないよ人間だもの by 相田みつを

まずはキチンと走れる状態を作る事が最優先です。

冷却系とアシとブレーキとタイヤモニターです。

キチンとやらないで走りに行ってもすぐに思い知らされるだけのハナシですし
サーキットで壊したら多額の修理代が待ち構えています。

Z34V36でサーキットに特化した車両を作るショップさんなんて日本中に
掃いて捨てるほどあります。

95%いやもっとかな? コレをやるとタイムが縮まる みたいな。

シツコイようですが弊社はそのスタイルを採りません。

ひとつひとつの動作を正確に的確にしかも安定して行えるようになる、
その結果としてタイムに繋がる、弊社は一貫してそのスタイルです。

その恩恵は計り知れないですよ。

まずは一般公道での運転も劇的にウマくなります。

危険回避能力も身につきますしミョーな事故り方をしなくなります。

なんと言っても運転がンまいとカッコイイじゃないですか。

彼女や奥様に言われます。

最近、運転がスムーズになったんじゃない?

友人にも言われます。

オマエの横は安心していられるな

ンまい人はドコを走ってもナニに乗ってもスムーズで速いです

そのお手伝いをチームサーキットコンセプトでお手伝いさせて頂いています。

久々にEGについて語ってみるネタ、その3

技術ってのはホントにドンドン音を立てるように進むモンでして、
中国に行くたびにそれを思い知らされます。

弊社もそのスピードを検知してついて行くことがとてもタイヘンです。

コレ、ペントルーフの4バルブEGの燃焼画像です。

warwick

どうやって撮ったんだろ??

コレを見ると自ずとプラグの正しい向きってのがわかりますね。

シミュレーション動画もあるので貼っときます。

http://glanze.sakura.ne.jp/si_propagate.html

弊社でもプラグの向きを適正化させるシムを作っています。

以前はスワール渦と言ってシリンダー内を水平にグルグル回る吸気を
どのメーカーも追求していたのにココんトコは一気にタンブル渦と言う
縦に回る吸気が主流のようです。

こういう技術ってMercedesのお家芸だったんですがTOYOTAも
研究を続けて結果を出してくれていることにまだまだ日本の技術の底力を
感じて嬉しいですね。

中国がまだ到達できていない分野ですがそれでもあと5年かな・・・・。

バイクの高出力EGのポートも研究していますが以前からとてもフシギに
感じていたのが以前は主流だったというスワールポートじゃ無いんですね。

コレ、ず~~~~っとモヤモヤしていましたが解決したと言う感じです。

実はSUZUKIやYAMAHAやHONDAの2輪部門はずっと前から
タンブルポートの優位性を知っていたのかも知れませんね。

久々にEGについて語ってみるネタ、その2

弊社のS15のNAがくたびれてるとは言えせいぜい100馬力程度です。

当時のカタログ値は140馬力だったかな??

同じ排気量のS2000が250馬力。

あまりにも大きすぎるこの差ってどう狙って作ったか?にも大きく起因します。

上を回すとロッカーアームがフッ飛ぶと言われているSR20DEです。

昨日のハナシじゃありませんがこのままやってもおカネばっかかかっちゃって
結果を出すにはとてもイバラの道だと言うことがわかります。

どうしてもSR20DEにこだわるってワケでもありませんから。

全てはZ34V36へのフィードバックです。

ピストン、コンロッド、カムシャフトEXのみ、クランクシャフト、
一般販売されているパーツのポン組みも何台か経験しましたが、
排気量があるのでそれなりには結果は出ています。

S2000のようなフケ上がりとフィーリングをZ34V36に与えるために
ナニをやらなくてはいけないかはわかっています。

高回転を回してキチンとパワーが付いてくるために最終課題は充填効率と
燃焼伝播速度の向上だと弊社では考えております。

充填効率をS2000のF20Cから学び、燃焼伝播速度の向上はやはり
NASCARのエキスパートから学びます。

と言うのは、ビッグボアのNASCARエンジンではパワーの最大の障壁が
燃焼伝播速度だったそうです。

だったそうですと言うのは今は解決されているからです。

あのPORSCHEだってツインスパークなんてのを実装していたほどです。

今は無くなりましたね。

そもそも常温大気圧だとガソリンの燃焼伝播速度は40cm/秒くらいです。

例えば7,200rpmの時 7,200÷60=120つまり1秒間に
120回転するんです。

1秒間に120回転と言うことは1回転するのに1÷120=0.0083秒。

点火の上死点あたりでは0.002秒も無いんです。

そうなると0.002秒X40cm/秒=0.08cmつまり0.8ミリしか
燃え広がらないことになります。

ハナシにならないほど遅い燃焼伝播速度を劇的に上げていく方法が必要です。

それが適切な混合気だったり霧化状態だったり圧縮比だったりしますが
それでも限界が見えたのでPORSCHEはツインスパークを採用したと
考えられますが解決策って別にあったんですね。

ココんトコはMAZDAが頑張っていてSkyActiveテクノロジーって
CMでもやっていますがいくらなんでも一般には伝わんないと思います。

TOYOTAもF1を始めWRCやNASCARの経験がとても豊富なので
そう言う研究が進んでいるようです。

tumble

hicomp

knockcontrol

久々にEGについて語ってみるネタ、その1

イイことばかりじゃないですよ。

イモビ飛ばしてハマっていますし。

潤沢な開発資金が無いビンボー浮き草の弊社にとってはEGの開発は
とても負担が大きくて時間がかかる壮大なテーマです。

ピストン、EXカムシャフト、コンロッド、クランクシャフト、全てイチから
作り直しですしVVELだって開発していますからそりゃエラいこってす。

弊社と親交のあるとあるショップさん、最速の△△△△ショップと言えば
わかる人はわかっちゃいますが、最近イロイロと弊社にお仕事をご依頼で
今までの外注先から弊社をご信頼下さっての移籍となりました。

最近EGのハナシで面白いことを手がけています。

とあるEGを以前の外注先で何機か製作するもすぐに壊れる・・・・と。

いくらフルチューンしてもせいぜい220馬力くらいで、おカネがしこたま
かかる割には馬力も出ないしすぐに壊れるし辟易としていました。

そこでお考えになったのがDC5インテグラtypeRのK20に換装です。

ソコソコはかかりますが元のEGフルチューンよりは安いそうです。

K20ってEGを調べてみると最大出力が220PS/8,000rpm
さすがHONDAです。

もちろんVTECのなせるワザですがそれ以外にもとても奥が深いです。

弊社が現在お手本にしている一つがS2000のF20CってEGです。

ホントはですねFerrariChallengeやGT3RSなんですが
ひとつひとつの部品がエゲツないくらいに高いですし納期もハンパ無いです。

2Lで250PS/8,300rpmってHONDAのテクノロジーも
かなりのモンでして、単純に計算すれば倍の4Lで500馬力です。

バラして各部を細かく見ていくと弊社では判らなかったHONDAのホンキが
随所に盛り込まれていることを弊社がお世話になっているエキスパートに
ひとつひとつ丁寧にご指導を賜っています。

対して我らがVQ37、HONDAと日産の差って言っちゃうと怒られますが
元々の方向性や設計思想が違う事にも思い知らされてしまいます。

先日もアップしたコイツ、GT3RS4.0って限定車のEGパーツです。

rspiston1

こっちはこっちでPORSCHEのホンキが伝わってきます。

いや〜ひとつのモノができたからって凡庸としていてはダメですね〜〜。

世の中はドンドン進化を続けています。

のうのうとしていたらア゛っちゅうまに時代に取り残されて行きます。

世界で誰もやっていないVVELとZ34の6連スロットル、もうすぐですが
きっと一回は壊しますよそりゃ。

しかも富士のストレート5速6速全開あたりでバラバラになるんじゃないかと。

いや〜怖い怖い。

でもそれを恐れていたら世界一のEGなんてできませんよ。

タマにはECUについて語ってみるネタ

ECUのアップグレードって弊社では胃が痛くなります。

過去の弊社製のECUつまりver2は文字通り

純CircuitConcept製

です。

弊社がキチンとテスト検証を繰り返してひとつひとつデータを作ります。

大手の数社さんに断られちゃったから自分でやるしかなかったんですが
コレが結果的にはとても良かったと感じています。

ほんのちょっとこうしてみたいとかああしてみたいとか外注ではムリです。

ムリでは無いのかもしれませんけど現実にはそんなことやらなくなります。

そもそもメーカーからするとやっちゃイケナイことをやってるワケですから
当然ですが自己責任ですし弊社が完全に責任を負います。

チェックランプなんか点いちゃったら原因をキチンと追求します。

アタリマエだと感じていますしそうじゃなかったら弊社に依頼下さる
お客様もいなくなっちゃいます、と弊社では考えています。

それにしても日産自動車さんはECUの種類を作りすぎだろ!!

やることはほぼ同じなんですケド、データのアドレスが全部違います。

1個でも間違えるとEGかかんなくなっちゃったりチェックランプの
オンパレードです。

ECUのアップグレード時は特に不動車を作ってしまいがちですが
それも一つの引き出しになります。

他社さんがイジらないような箇所も積極的にイジってはハマります。

でもそれをやらないとイイ物はできないという信念があります。

早速、H本様からご丁寧なご報告を頂戴致しました。

全文です。

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お疲れ様でした。

帰り道で堪能とまでは言えませんが、Circuit Concept ECUを楽しませて
いただきました。

コレが3.7Lや!って感じで、下からトルクが出てるけど、スロットル開度を
コントロールしてトルクを上手く路面に伝えてるのが分かりました。
ワイドオープンでの“ムダ”な加速感が無くなってますね。
(まだ慣れてないので体感速度とメーターの針が合わなかったです。
アブナイ・・・。)

じんわりとスロットルを開けていく時も、今までよりもスムーズにエンジンが
吹けてる感じで、『ECUだけでここまで変わるんや!』でビックリでした。

あと、下道でも運転が楽でした。エンジンの回転とステアリングを
合わせ易くなったのかな??良く分かりませんでしたが、普段使いする所が
犠牲になって無いどころか普段使いする所も良くなってるのがスゴイです!!

改めてですが、Zってエエ車ですよね!
(調律してこそとは思いますが。)

では、夏の神戸を楽しみにしてます!

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ver1(実は弊社製では無い)からver3へのアップグレードです。

まだまだ検証が必要なver3ですのでロガーを積んで実走もしました。

data

モンダイは無く想定通りではありましたが欲を言えばアソコをもうちょっと。

ver4への課題です。

データをチョコって変えてンまく行くとは限らないんです。

詰めて行けばノッキングとの戦いにもなりますし、フィードバック領域や
オープンループ領域とクローズドループ領域の段差が発生してしまい、
その結果ハンチングを生んでしまうこともしょっちゅうです。

タイヘンですよ。

不動車の可能性がまだまだ高いver3ですので、当面は弊社でお預かりで
ナニか作業依頼をして下さったお得意様から順次アップグレードを敢行し
なるべく早く安定させてスーパーオートバックス神戸さんのイベントには
間に合わせたいですね。

久々のカスタマーサービスネタ

大阪日帰りです。

IMG_2793

あとは島根に行って博多に行って熊本に行く、と。

遠方のお客様にはいつも感謝です。

近場はイイのか !! ヾ(- -;)

土日には弊社お得意様のB様N須様S川様が遠路はるばるお見えでした。

B様は三重県、N須様は愛知県、S川様は福島県です。

とても長くお待たせしてしまっていつも申し訳ないキモチでいっぱいです。

それでも激変するととてもご期待くださってお待ちくださるわけですから
お客様のご期待の上でお返ししなくてはなりません。

早速ですがS川様とB様からご丁寧にご報告を頂戴いたしました。

**************** 前略 ***************

先ほど自宅に到着しました、まだ興奮が冷めません。噂というか予想以上の
高速安定性で行きよりも1時間も早くついちゃいました。サキコンさんの
サスペンションはいろんな方がアップしているので車高さえがまんすれば
と覚悟はしていましたがフロントウイングとリアウイングのあまりの大きさに
地元のガソリンスタンドの兄ちゃんまで興奮状態でした。それにしても
こんなに変わるなんてもっと宣伝したほうが良いと思います。200キロ
とても楽しいって初めての感覚です。捕まらないようにっていつもは気にしない
ことではらはらしてしまいますね。

**************** 後略 ****************

で、B様です。

**************** 前略 ****************

こんばんは。先程、自宅に到着しました。
「帰りの高速、楽しみですねー」、社長の一言にニンマリしながら、帰路につきました。

オッ、コレはスゴイ!ホントにスゴイ!
ステアリングに右手をそっと添えておくだけで、まっすぐ、しなやかに、安定して走りますね。
新東名ではなく、敢えて東名で往復しましたが、路面のウネリなどを上手くコロして、
とってもしなやかに走ってくれます。高速クルージングが凄く快適で、あっという間でした。
タイヤが浮くことなく、キチンと路面を蹴ってくれるし、リアも挙動不審にならない。
これほど乗り味が変わるとは!まさにゲキヘンですね。

**************** 後略 ****************

弊社もフツーなら調子にも乗りたくなるところですが、まだまだお待ちになって
いらっしゃるとても多くのお客様を考えると襟を正す思いしかありません。

さ、明石のH本様にver3だ。

終わりの無いアシの開発ネタ

Z34V36のアシで最も研究しているって言い切っちゃってもイイと
弊社では勝手に想っています。

空力パーツを付けたお客様にアシの仕様変更までしていますから。

以前にも書きましたがメインスプリングだけだと姿勢を制御しきれません。

繰り返しになりますがいくら1G状態つまり静止状態でセットをしても
動的な状態を考慮しないセットでは意味が無いとまでは言いませんが
かなり違うことをやっちゃっていることは事実だと想います。

そもそも1G状態ではバンプストップのセットなんかできませんから。

入手性と性能から弊社が今、積極的に採用しているのがEibachです。

EibachBumpRubber

日本でフツーに流通していないのが信じられない・・・。

ま、ほとんどの人が知らないんでしょうね。

弊社お得意様のM田様から良く諌言されます。

せっかくのノウハウをカンタンに公開しちゃダメだよ

だいじょぶです。

Eibachのバンプラバーを2,3個取り寄せて取っ替えてみても
百歩譲って良くなるかも知れませんが正解にはほど遠いですから。

ドイツに行ったときにCayennGTSのアシに感激したおハナシを
4,5年前にアップしたことがあります。

感激した だけではタダのどシロートなのですぐさまパーツリストを取って
バンプラバーをZ34に流用したこともあります。

CayennGTS

さすがはPorscheです。

コレ、PanameraGTSのフロントです。

バンプラバーだけでなくパッカーも付いています。

さすがわかってらっしゃる。

panamerabumpstop

M4のバンプラバーも試したことがあります。

M4bumpstop

おもしろいですよ、メーカーによって味付けって言うか方向性がわかります。

気になってR35verNISMOのパーツリストも取ってみた。

R35front

なるほどね。

2,000万オーバーの国産ピュアスポーツって言われているクルマでも
こんなモンか・・・・。

日本車が欧州車に最も遅れている分野がブレーキとアシだと思います。

反対に日本車が優れているところ、それは内装です。

しょーもな・・・・・・。

終わりのないアシの開発ネタ

フロント廻りのおハナシです。

Funderwing

画像からではよくわからないカモ?と思いまして、デフォルメしてみました。

Fwing

フロントアンダーウイングとフロントインナーグリルウイングです。

ちゃんと一般販売していますが弊社のバンパーにしか付きません。

ムリクリ付けるから売ってくれ ってお問い合わせもありますが空気の流れを
弊社のバンパーでシミュレーションしているのでムリクリ付けたからって
同様の効果が期待できるとは限りません。

弊社のフロント廻りでダウンフォースが効き過ぎちゃっているので
お取り付けを弊社でやらせて頂いたお得意様のアシのセットも
少し変更をしています。

弊社お得意様のK藤様の車両にフロントアンダーウイングのみをお取り付け
させて頂いたときある程度は想定していたんですがハラを擦ってしまいます。

そのくらいダウンフォースが効いているという証拠にもなります。

もともと既にお取り付けのアシにご満足下さっていらっしゃったわけでは
無かったので弊社のアシに交換というオマケが付いてしまいました。

先日も書きましたが20Kg/mmのバネでも100mm近くストローク
することがあります。

16や18Kg/mmのスプリングに弊社の空力パーツの組み合わせでは
高速道路でハラ擦りまくりです。

フォーミュラの世界だと1G状態で伸び側のストロークが無いってハナシを
とある資料で読んだことがあります。

ダウンフォースで車体が沈み込んで始めて伸び側のストロークが発生して
そこでキチンとサスペンションとしての機能を発揮できるそうです。

レベルが上がってくると1G状態でいくらセットアップしてもダメって
フロントウイングだけでもわかります。

まだまだネタはありますから少しずつアップしていきます。

終わりのないアシの開発ネタです、多分

いつもココで書いていますが純正というのはイイ意味でも悪い意味でも
ある程度のバランスが取られています。

そういう風にメーカーが作っています。

エラいことになんないように と言う主張が伝わってくるような感覚で
イイ意味では法定速度+αまでは実に乗りやすいですし、悪い意味では
スポーツドライビングでは馬脚を現しますし、特にサーキット走行では
ハナシになんないです。

そんなことをメーカーは想定していないだけのハナシです。

例えば高速道路を100Km/h+αでもビタ~~~っとした路面に張り付く
高速安定性は全く感じられず1.5tの車重である程度は安定しているって
そんな印象を持ちますし、高速道路のつなぎ目でボヨンボヨン跳ねます。

ま、純正はそんなモンです。

先日も書きましたが150Km/hあたりはとりあえず真っ直ぐ走りますが
そっから先は楽しいと言うよりもかなり怖いです。

ま、純正はそんなモンです。

ところがですね、こうなるとハナシは全く別です。

rearwing

Funderwing

言葉では全く伝わらないだろう最高品位の高速安定性

表現を変えてみると△00Km/hオーバーがラクショーです。

むしろ楽しいくらいです。

高速道路のつなぎ目でボヨンボヨン感は全く無くむしろ路面に貼り付くような
安定性ってのを体感できます。

そういう風に作りましたから。

弊社の空力外装パーツは全て流体力学を盛り込んでいます。

既存のエアロパーツでは最高速がガッツリ落ちるのがイヤだったんです。

ドラッグ(空気抵抗)をできるだけ低減させてBernoulli効果だけで
ダウンフォースを発生させることだけを主眼としてきました。

ま、飛行機が空飛ぶ原理を上下ひっくり返しただけです。

ここへ来てやっと空力外装パーツが完成の域となりました。

しか~~し。

冒頭でも書きましたがそれによって崩れるバランスってのもあるんですね。

またまたGarageKさんのネタとカブってしまいましたが高速域で
かなりのダウンフォースを発生させることに成功すると車体が沈みます。

速度によってダウンフォースは変わります。

富士のストレートで250Km/hあたりも検証しなくてはなりません。

フロントとリアが全ての速度域で均等に沈み込むとは限らないので、
中高速域ではリアの沈み込みがトラクションアップにつながるのか、
ただのアンダーになるのかはもうチョイ、セットアップが必要です。

ただ、このセットが出たときには無敵のコーナーリングが手に入るでしょう。