1ランク上の温度管理について改めて考えるネタ、その1

昨日の続きっぽくなりましたがオイル、フルード関係の温度管理について
もうちょっと語って見たいと思います。

コレ、Z34MTのドレンに付けた温度センサーです。

tempadapter

もう3年くらい前になりますかね、MTオイルクーラーは必要か??
ってハナシを検証したことがあります。

MTオイルクーラーが必要か否か? は、もちろん温度計測から始まります。

温度が上がればもちろん必要ですが上がらなかったら必要ありません。

とあるお客様が30分サル走りすると後半ギアが入らなくなる、と言う
ことでしたので弊社でも検証しましたが、弊社試乗車では本コースでも
ギアが入りにくくなると言う現象は経験がありませんでした。

弊社お得意様にお伺いを立てても誰一人としてギアが入らなくなると言う
症状はありませんでした。

そうなるとお客様のギアオイルがダメなんですって疑いが濃厚になります。

オイルって難しくて性能のモンダイよりもオトナの事情としてのモンダイ、
つまり大して良くないモノを高値で買っているパターンが多いです。

ま、とりあえずそれは置いといて1ランク上の温度管理のハナシです。

何回もココでご紹介しているように、

フかないオイルを入れるのが正解ではなくフかない温度管理が正解です

技術が進んで沸点が高い油脂類もどんどん開発されています。

シツコイようですがソコを目指しても・・・・と弊社は懐疑的です。

温度が上がれば金属は確実に膨張します

そうなるとある領域からメーカーが設定したクリアランスをブッチ切ります。

で、金属の極圧が異常上昇して焼き付く、と。

デフやPSが壊れる時ってこのパターンです。

EGやATだって同じメカニズムなんですが強力なフェイルセーフに守られて
壊れるまでに至ることは少ないですが確実に蝕まれていきます。

10万キロ当然、20万キロも視野に入ってくるお得意様も多い中で
できるだけ良い状態を維持するために温度管理は必要です。

いつものことですが弊社がネットで叩かれます。

不安を煽って商品を売りつける商法 だそうな・・・。

必要ないって言っているヤツらをマトモに信じて壊してしまっても
そいつらは一切責任を取りません。

思いつきでモノを言っているだけですから。

弊社はカンや旧態依然のセオリーに頼らずに工学的なアプローチを
目指しています。

EG、MT、AT、PS、デフ、温度管理をキチンとしておけば避けられる
トラブルをみすみす看過してしまうことは、もはや自己責任を通り越して
高い授業料としてご自身に返ってくるだけです。

そうならないために1ランク上の温度管理を提唱していきたいです。