終わりのないアシの開発ネタ

初北陸、相変わらずの弾丸でした。

また行きたいです。

小松空港のラウンジで呑んだくれていました。

komatsu

4種の生ビールが楽しめるラウンジは、ココだけです。

羽田も成田も2種類止まりでした。

しかし、金沢は噂にたがえずに寿司がとてもンまかったです。

Pさん、ありがとうございます。

東京で寿司を食べることがバカらしくなってきます。

アシ のハナシを長々と続けておりますが、今日はちょっと毛色の変わった
ソフト面のハナシを語ってみようと思います。

最高のアシって何なんだろうって考えると、やはり基本は

良く曲がる

安定している

乗り心地が良い

このあたりがストリートで重視される評価基準だと思います。

これが競技用だと、

トラクションが良くかかる

が加わります。

書くとカンタンですが、実践はそりゃあ長く曲がりくねった遠い道です。

補強パーツも含めて、アシの開発にはそりゃ終わりがありません。

ストリートだったらともかく乗りやすくて楽しくて安定していることを
優先してセットします。

これが競技の世界となるとハナシが変わってきます。

弊社が敢えてハイエストグリップタイヤでは無く、ソコソコグリップの
スポーツタイヤでの練習を推奨しているのは、大きな意味があります。

どんなイイ道具を持っていても、使いこなすのは当の本人です。

どんなイイ道具を持っていても適正な使われ方をしないと、本来持っている
優れた性能を享受しないで終わってしまいます。

理想を書けば、切ったら切っただけギュイーンって曲がって、
アクセル開けりゃドーンと前に進む、そんなカンジなんですが
現実はちょっと違います。

ステア特性には特に気を配ってフロントを開発してきましたが、
その動きにリアが付いて来ないと、そりゃ危険なクルマになります。

お客様のご希望を最大限に重視させて頂いてセット致しますが、
オーバー気味はやはり危険です。

ドライバーご自身で曲げる技術を、練習によって培っていきたいです。

ステアリングの切り方も重要ですが、荷重のかけ方でアンダーにも
オーバーにも持っていけるように、懐の深くてコントロール性の高い
そんなアシを目指して開発をしています。

何回も書かせて頂いておりますが、プロが乗るようなスイートスポットの
狭いアシは、弊社では否定的です。

タイム命のアシだと、どうしてもコントロール幅は狭くなります。

しなやかなアシと、柔らかいアシもまたハナシが違います。

アシを良く動かす = 柔らかいスプリング これまた大きな間違いです。

おかげさまで多くのお客様に、弊社のアシを堪能して下さっています。

弊社のアシにお取替え下さって、お客様は初めて弊社製品をご笑覧下さって
同時に今までのアシも評価できるワケです。

弊社が主張している 柔らかいスプリングがダメだった と言うことも
身をもって体験することになります。

スプリングはレートで判断できるから、まだわかりやすい方です。

減衰力特性になると、お客様ではサッパリです。

ダメな道具でいくら練習しても、そこは徒労に終わるだけです。

例えイイ道具だったとしても、使い方を誤ると真価を発揮できないだけで無く
イイ物に対する評価基準や審美眼すらも失ってしまうことにもなります。

高性能な製品を確かな使い方で使いこなす、弊社ではそんなお手伝いも
積極的に喜んでやらせて頂いております。