レンタカーで学ぶお手本ネタ

今日のレンタカーは X6 40dです。

x6

さすがに無駄にデカい。

一人で乗るには、ムリがあるほどのデカさ。

特筆すべきは、直6,4Lのターボディーゼルの力強さです。

さすがエンジンのBMWです。

上位モデルに50dってのがあるんですが、4Lでも余りあるパワーです。

でも、走り出してすぐにいろんなことに気がついてしまいます。

去年にご報告させて頂きましたCayennGTSのデキが良すぎるせいか
低速トルク感以外は、全てPorscheの勝ち。

そもそもPorscheと比較してはいけないのかもしれません。

多分、車重も大きさも似たようなモンだと思います。

価格も似たようなモンだと思います。

同じ動作をさせると、全てに於いてワンテンポ違うんです。

CayennGTSは、弊社がお手本とさせて頂いている

どこにでも行ける

と言うとても気持ちイイ特性です。

Mercedez

BMW

Porsche

どれも、ボディ剛性はとても高い車両です。

むしろPorscheは軽量に作られることが多く、ボディ剛性が
特別高いと言うワケではありません。

それなのに、差が付いてしまう原因はゴム系のチューニングでは無いか?

そんなことを常に考えてしまいます。

弊社がZ34を購入して、かなり初期の段階からエンジンマウントや
ミッションマウント、デフマウントを開発したと言う経緯があります。

ともかく日産純正は、スポーツカーにあるまじき柔らかさ。

S字やクランク状のワインディングで、ステアリングを右に左に切ると、
ゴムが柔らかすぎて、エンジンやミッションやデフと言った重量物が
車体から遅れた位相で動いちゃうんです。

もちろん、純正はダンパーも柔らかければスプリングも柔らかい。

Z34やV36をお客様はご購入なさって、サスペンションに手を入れる
お客様は多いですが、ゴム系がそのままだとどうしても真価を発揮しにくい。

そんな心配がCayennGTSで、現実の物として感じられてしまいます。

X6のようなフラッグシップをもってしても達成し切れないと感じます。

そんなことをBMWの客は求めていないよ、って言われればそこまでです。

Mercedezのお客様は、ホントに求めていないでしょうけど。

固めることはカンタンです。

ゴムを固めることによって得るモノと失うモノの見極めは大事です。

だから弊社のエンジンマウントはストリート用と競技用があるんです。

弊社のサスペンションキット

ver1では、強化ゴムを使っています。

ver2で、アッパーマウントがピロになります。

ver3で、ロワーマウントもピロにするかどうか?

その前にやるべきことが山積なんです。

サスペンションにだって律速段階は存在します。

何でもかんでも片っ端から固めていくと、失うモノが大きいだけです。

律速段階をキチンと見極めて、固めるべき所はしっかり固める。

力を逃がすべき所は、敢えて固めない。

そのお手本をCayennGTSとX6でお勉強させて頂きました。

メーカーの開発力は偉大です。

純正の優れた所はそのままで、ダメな所をチューニング。

そんな開発理念です。

ちなみに、BMWはブレーキがだいたいダメです。

PorscheどころかMercedezにも負けています。