台湾出張ネタ、その2

台北のホテルから、この開発日記を書いております。

あと2社回って、夜には帰ります。

ナニをやっとるかを少しご案内させて頂きたいと思います。

たかがボルト1本作るのにも一切の妥協はしたくありません。

お買い上げ下さったお客様が、

あっちの方がイイじゃん

じゃ、世界最高峰品質のカンバンを降ろさなくてはいけませんから。

まずはコイツです。

revisedbolt

上が第1回目の試作品で、下が今回の試作品です。

ほんのチョットの差ですよ。

完成品は、ちゃんとチタンの七色のアルマイトがかかります

アタマをテーパー状にする事で、強度を確保しつつも軽量化を実現します。

さらにはコイツです。

hollowbolt

中空にすることで、さらなる軽量化です。

トータルで1g程度の差です。

やったって意味あんのか?

って言われれば返す言葉はありません。

でも、やってみたいんです。

先日、柏崎のI様の元で作業をさせて頂いている時に、既にお買い上げの
他社さんのチタンボルトナットセットが未開封で置いてありました。

何で付けないんですか?

と、お尋ねさせて頂きましたところ、

買った後に御社の製品見ちゃったら、コレ付ける気がしなくなった

とのことでした。

I 様、ちゃんと最初のロットをお届けさせて下さい。

で、最後の大物。

titanconrod

64チタン製コンロッドです。

サキコンのチタコン

コレは、この会社がイタリアのレースコンストラクターに納めている、
モトGP用のチタコンなんだそうです。

スゴい造り込みですね。

イロイロと教えてもらいました。

チタンと言う素材は、潤滑性がとても悪いんだそうです。

金色しているメタルの部分、クルマ用だったらベリリウム銅系の合金が
使われていることが多いですが、モトGPでは もっと進んでいるらしく、
タンガロイ系のジルコニア合金なんですって・・・・・。

ナニがどうスゴいのかが、わからない・・・・・。

こう言うのは、その道のプロフェッショナルに任せるしかありません。

でも、クロモリ系では絶対に到達できない軽量化と高剛性の両立には、
64チタン合金は欠かせません。

弊社の次期390RSpro、もうすぐ完成するインテークのカムシャフトと、
6連スロットル、そしてサキコンのチタコンで

真の450馬力を叩き出したいです

おカネかかるな~~~。