富士ショートでのテストの後、タダのサル走りでは終ってはマズイです、
イロイロと検証と反省も必要です。
アルテッツァのおいちゃんも、コマメにノートを取っていました。
早速、タイヤを観察してみます。
タイヤサイズは265/40-18です。
FEDERALの595RSと言うタイヤで、安くてテストには充分です。
ZII や、ネオバの新品を10とすれば、FEDERALの595RSは
9くらいのグリップはあります。
練習や開発にはありがたい価格設定です。
ただ、やたらうるさいタイヤです。
ビンボー浮き草には、国産のハイグリップタイヤはサイフに痛いです。
良~くタイヤを観察しますと、両方とも内側の方が減っています。
右がフロントの右、左がフロントの左で、上が進行方向です。
内側
外側
富士ショートは回り込んだコーナーが多いので、フロントのキャンバーを
左右とも2.0で行きましたが、ちょっと付け過ぎだったようです。
アシに関しましては、ショップさんによってもイロイロと考えがありますし
弊社だけが正しいなんて、毛頭考えておりません。
いろんなアプローチがあって然るべきだと思っています。
お客様目線を重視させて頂きまして、実際に弊社の試乗車と同じ仕様で
サーキットを走っていらっしゃるお客様を支援して行きたいです。
アグレッシブなことや、ピーキーなことはご提示したくないんです。
タイムは出ても、完全にドライバーを選ぶスイートスポットの狭いアシより、
汎用性が高くて、お客様のちょっとしたミスにも寛容で、何と言っても、
誰が乗っても乗りやすく楽しめるアシをご提示させて頂いております。
道のりは長くて遠いですよ。
でも、一個一個、着実に確実にやって行けば必ず正解に近づいて行きます。
先入観にコリ固まったり、ノーガキだけで結果が出るワケありません。
幸い、一つ一つ地道にテストしていくことは決してキライではありません。
Z34を開発していく弊社のアプローチは、常にブレないで一貫しています。
そりゃあヤラかすことだって多々あります。
でも、ヤラかすと、もし順調に進んでいれば見えなかった事も見えてきます。
次には、キャンバーを1.6に起こしてリアの車高を5ミリ上げてみます。
で、リアのストロークバランスを10ミリほど伸び側に振ってみます。
これで、予見される動きは
フロントの回頭性の向上
ブレーキングGの向上
ラップでコンマ5秒短縮
です。
そんなにウマいハナシがあんのか~~~?
想定通りにウマく行けば、誰も苦労をしません。
行かなかったら行かなかったで、行かなかったなりの理由があります。
それを次回に繋げます。
そうやって熟成を重ねていきます。
それが CircuitConcept です。