一流の技術者に学ぶ、ネタ

死んでんじゃねぇか?

ってお問い合わせ、恐縮です。

安心して下さい。

帰国して、バリバリ仕事をしています。

相変わらずですが、時間に追われています。

ネタはいっぱいあるんですが、したためている時間がありませんでした。

アメリカでは例のごとくイロイロと調達もしましたが、今回もまた
沢山の貴重な情報も得ることができました。

やはり現地に行ってナマの情報を集める重要性を痛感します。

弊社はトコトン現場主義なので、頂戴した情報も弊社で独自に咀嚼して
そのマンマ鵜呑みにすることはまず無くなりました。

△△さんがこう言ってるよ って情報をマンマ鵜呑みにして思いっ切り
吠え面をかいたことって何回もありますから。

LAに拠点を置くトヨタさんのレーシングチームのハナシちょっとだけ。

あんまり書くと、もう教えねぇ って言われちゃいますから。

トヨタさんって、NASCARに参戦していますね。

クルマ好きならともかく1回はナマで観戦して欲しいな、と思います。

10年くらい前だったかな、SuperGTのお手伝いでアメリカに行って、
Carifornia Speedwayに行きました。

もちろんGT300やGT500の車両も見馴れていましたし、
予選決勝のレースも何回も見て来ました。

それでもNASCARの迫力はまさに鳥肌モンでした。

音もとても素晴らしい。

もともと高回転が苦手なアメリカンV8エンジンを、常用9,000rpmで
300キロオーバーで2時間の全開走行です。

そんな秘訣をちょっとでも垣間見れました。

もちろん、トヨタさんと同じ事はできません。

同じ事はできなくても、随所随所にたくさんのヒントを掴んで来ました。

コノ手があったか~~

って言うのを、出来るだけ多く積み重ねて行きます。

ちなみにトヨタさんは、年間300機のNASCAR用のEGを組んで、
最高出力850馬力の±1馬力に全部収められるそうです。

印象的だった言葉が、

アタリハズレなんてモンは機械にはネェんだよ

さすがでございます。

野村監督の言葉を思い出しました。

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し

調子が悪いのには必ず原因があります。

乗りにくいのにも、もちろん原因があります。

こんなモンですよ

技術者として、こんな言葉は言いたくないですからね。

1泊3日アメリカの旅ネタ

日本でもちょくちょく報道されていますが、この時期のカリフォルニアは、
メッチャ乾燥していまして、あっちゃこっちゃで山火事が勃発します。

こんなん撮れました。

fire

病み上がりなので大好きな地ビールは今回は封印して、サラダとパスタだけ
よく噛んでゆっくり食べました。

一週間も棒に振って、ご迷惑をおかけしたお得意様のことを斟酌すれば、
禁酒も当然だと想います。

今回もイロイロと得るモノが多かったツアーでした。

やはりこう言う特殊な事は、労力を惜しまずに現地に足を運んで、
直接にエンジニアの声を聞くことがとても重要だと実感します。

コレも前回だったかレーシングコンストラクターに教えてもらった
TorsionRelieseBearingってヤツです。

trb

サスペンションのスプリングが伸び縮みするたんびによじれる力を
ベアリングによって解放してやろうって製品です。

コレがどの位の効果があるかって、やはり未知数です。

リクツでは、スプリングが伸び縮みする時に回転方向にムダな力が発生し、
それがフリクションになると言う事はわかります。

そのフリクションを取り除く事に、どれだけの恩恵があるのかは
数値では表すことがあまり意味があるとは思えません。

どれだけのフィーリング変化となって現れるのか? 楽しみです。

さ、帰えろ。

1泊3日アメリカの旅ネタ

やっとモノが食べられるようになりました。

前回、ヘッドとブロックとクランクシャフトをしょってきました。

それだけでもかなりの重量です。

ま、ついでですから。

コレ、走行が5万キロ程度のK崎様のヘッドです。

genuinehead

弊社はエンジン組んで30年なんて言う熟練メカニックでは無いので、
まだまだ経験も足りないですから正確な評価はまだまだできません。

このヘッドが5万キロにしては順当なのか? 汚れ過ぎているのか?

こう言う時に、使っているEGオイルと交換頻度がモノを言うと思います。

そう言う経験値は追い追い付いてくるとは思いますが、ただ直感的に

コレはキレイにしないと

ですね。

いくら精密に腰下を組んでも、ヘッドがコレじゃあねェ~~。

フツーはカーボンを落とすだけなんですが、そこは弊社です。

なぜフツーはカーボンを落とすだけかと言いますと、以前にも書きましたが
日産がヘッドをバラす事を認めていないんですね。

なんかあったらヘッド丸ごと交換

そのように日産は指示しています。

ハイそうですかじゃあcircuitconceptの名がすたる

大した名前じゃ無いことは重々承知ですが、星の数あるショップさんから
弊社をお選び下さったお得意様に、

circuitconceptに出して良かった~~

って感じて下さるためには、こう言う事に積極的に手を出して行かないと
すぐに埋没してしまうと思います。

現実問題、日産から補修部品は一切出ません。

つまりバラしたら日産純正部品で修理することができないんですね。

だからほとんどのショップさんは手を出せないんです。

じゃ、弊社はどうするか? って言いますと、

全部イチから作ります

特にバルブシートリング、バルブガイドはNASCARのエンジンと
同じ材質で作ってもらっています。

ま、弊社にはそんなノウハウ無いですからね。

例えあったとしても、変に知ったかぶりするよりは、それこそこの道一筋
30年なんて言う経験山盛りのレーシングコンストラクターに依頼した方が
確実に結果を得られる事ができますから。

ヘッドをキレイにしてバルブも研磨して、レーススペックのシートリングに
打ち替えて、バルブスプリングも純正は柔らか過ぎるのでレーススペック、
そしてキチンと24個、セット長とセット荷重を精密に調整します。

実はもうちょっとあるんですが、ソコは弊社を信頼して下さったお得意様の
お楽しみとして取っておかせて下さい。

フツーに依頼したら凄まじい請求が回ってきますよ。

ココは弊社にEGをご依頼下さったチャレンジャーなお得意様に、
お返しする気持ちで、最初の10台は半額でやらせて頂いております。

弊社の経験値も上がりますし、勉強代だと思ってこその投資です。

で、完成したのがコイツです。

machinedhead

量産品の純正よりもずっと精度も上がって、素晴らしい仕上がりです。

弊社の試乗車のエンジンでは、さらにはこんな事もやっています。

portedhead

燃焼室マシニング、ポートマシニング、レーススペックバルブガイド打ち替え

これをやったからって、劇的な変化が見られるワケではありません。

その割にはもっと費用はかかります。

こう言うことの一つ一つの積み重ねでしか、世界最高峰品質を名乗れない、
弊社はそのように考えているだけのハナシです。

さ、もう明日には帰路につきます。

ヤヴァいくらいに仕事を溜めてしまった・・・・・・

ナントカ復活?(仮)ネタ

1週間以上、もんどり打ちましたね。

おんどり撃ったんじゃないですよ。

めんどりでもないです。

原因は、ま、アレだろうな、ってのはウスウスわかります。

ただ、一緒に食事をした人は何もなかったので一概に確定はできません。

大変お世話になっているCentralの田倉店長に納品に行かせて頂くと
クルマのハナシは当然ですが、健康のハナシで終始することも多いです。

同じ世代ですから。

こうなるとホントに、自分のカラダをもっともっと積極的に取り組んで
あ、ヤバそげ、と感じたらヤめる度胸も必要だと痛切に感じました。

昨日テレビのとある健康番組を見ていたら、ストレスが及ぼす影響を
かなり取り上げていました。

ま、ツッ込み所はあったんですけどストレスが取り上げられるようになって
いろんな弊害が露見するようになりましたね。

ストレスと緊張感って紙一重ですね。

常に緊張感をもって仕事に当たらないと、防げるミスを自ら誘発します。

1週間以上も棒に振ったので、元に戻すのってもっとタイヘンです。

現在お預かりの車両が7台。

N岸様、Y田様、N尾様、O山様の4台をできるだけ早く納めてから、
大変お待たせしているK山様、A賀様、I出様、I町様、K野様の車両を
順次お預かり予定ですし、年末には熊本からS永様の車両が届きます。

その他、年明け早々370RS、390RS Pro の段取り。

体調壊しているバヤイじゃ無いんですよね。

今年も正月は無いな・・・・。

あ、メールがすんげ~~~溜まっている。

開発ネタ3連発、おまけ

M田様とI町様のタワーバーです。

towerbar

いろんな弊社製品の中で、コイツがイチバン驚愕の製品だと思います・・・

多分。

だから、是非、手にとってご笑覧して欲しいと思います。

エアコンや内装等の快適装備には手を付けないで、フロントセクションの
150Kgの軽量化って5年くらい前にアップしたときには、そりゃあ
アンチの総攻撃を喰らったモンです。

ヤルヤル詐欺なんて言われていましたね。

サーキットコンセプトでやってんの? ヤめた方がイイよ

△△△△さん紹介してあげるよ

ってアンチの誘惑にも一切耳を貸さずに、弊社を信頼し続けて下さった
大事な大事なお得意様に結果でお返していかなければなりません。

こうやって一つ一つ具現化していくことしか解決策はありません。。

開発ネタ3連発、その3

え~~~、良くわかんない画像ですいません。

roof

ドライカーボンルーフです。

弊社お得意様の新潟県のE本様の製品です。

雪が降っちゃって春まで車両をお預かりできなくなっちゃいました。

この状態で2.2Kgなので、実質2Kgくらいだと思います。

ブッチ切りの軽さです。

そうでも無いんちゃう?

ってツッ込み、あるでしょうね。

純正の鉄製の天板が3.4Kgですから。

たった1Kgチョイの軽量化に大金がかかるなら、弊社はヤめときます。

そんなモン、弊社は出しませんよ。

7~8Kgの軽量化を見込んでいます

フロントセクションでは無い中間の軽量化ですが、何と言っても屋根です。

イチバン高い位置にある7~8Kgの軽量化

さらに1ランク上のシャープなハンドリングに貢献してくれることでしょう。

開発ネタ3連発、その2

以前にご紹介させて頂いたこのパネル。

fbfinisher

ボンネットを開けると一番前に付いているプレートなんですが、
通常はこの上にプラスチックのカバーが付いて見えないです。

コイツをごっそり取り去って、1ピースで作り直すハナシをしてから
早、数ヶ月が経ちまして、進捗状況のご報告です。

やらなきゃ行けないことがホントに多いので少しずつですが、こんなんです。

frontradiatorplate1

純正が、ブラケットやボルトナットコミコミで6Kgくらいだったと思います。

これを松のドライカーボン1ピースで作っています。

純正のこのパネル、裏なんかムダのオンパレードでした。

frontradiatorplate2

せっかくなのでフラッシュサーフェス化です。

過去の経験上、800~900gくらいでイケるんではないかと。

フロントの先端部の5Kgの軽量化、フッフッフ、デカいです。

フロントセクションでの150Kgの軽量化、見えてきました。