ナニをしに行ったかと言いますと、イロイロです。
小籠包が食べたくなったワケではありません。
ホントか?
いつもお世話になっております王社長と
ピロアームの試作
リアブレーキディスク用ベルハウジング
オイルブロック
の、緊急ミーティングです。
リアブレーキディスク用ベルハウジングって、インナードラムブレーキです。
アルミで何回か作りましたが、ダメです。
パーキングブレーキが効かんとです。
危ないです。
坂道でクルマが動いてしまうとです。
ローレット加工ってギザギザも入れましたが、ダメだったとです。
やはり、サイドブレーキ用の材質はダクタイル鋳鉄が一番みたいです。
で、王社長に相談したら、職人を紹介してもらいました。
何の職人かと言いますと、木型、金型職人です。
鋳鉄だから、鋳型が必要になります。
日本でも探しゃあるんでしょうが、弊社が試作をお願いしたところで、
試作で型を作るのに、数十万の世界です。
量産に至っては、何百個作んの? ってハナシです。
こんなこと試作一個からリーズナブルな価格でやってくれるところ、
王社長のところしか弊社は知らないです。
次に調整式のピロアームです。
おとといのネタで、こう思った人が多いのではないかと。
どうせ、できんの3年後だよ
意地になって台湾日帰りを敢行しました。
王社長は、日産の純正アームを持って行ってこんなざっくりした絵で、
ちゃんとした図面を起こしてくれるんです。
これは弊社にとって、とても助かります。
図面をCADで起こすのって、専門家で無い弊社にとっては大仕事です。
それがなければ、図面を起こす時間を他の仕事に費やすことができます。
ハナシが変わるようですけど、13年ぶりに山手線が新型車両になりました。
ところが就行初日に早くも運行中止。
トラブルが出まくったって報道されていました。
Boeing787も就航初期の頃は、やはりそうでしたね。
とても優秀な人材を多く抱えるJRやBoeingでも、初モノは
どうしても想定外のことが出てしまうと言う一例です。
開発ってそんなモンです。
一発でキマることなんか、まずあり得ません。
キマらなくても、こんなモンっしょ、ってパターンはいっぱいあると思います。
そうなると、もうその上はありませんから。
テストや検証を重ねることで、不具合やトラブルを出し尽くします。
リアのブレーキベルハウジングもそうでした。
軽量化を最大命題に開発していたリアのベルハウジング、そのままだと
パーキングブレーキが効かないと言うもれなくオマケ付きでした。
ダメじゃん
サーキット専用マシンならまだしも、弊社はそんなモンをリリースできません。
ソコソコじゃダメなんです。
弊社のリアのブレーキキット、お待ちになっていらっしゃるお客様多数です。
何回もテスト、検証を重ねて、前後ブレーキバランスと軽量化に最も適した
ディスクローター径とパッドの選定に到達することができました。
パーキングブレーキで、こんなに手こずるとは思いませんでした。